2017.09.20 (Wed)

朝礼ネタ帳(第107回)

週刊文春編集長に学ぶ、人脈づくりの秘訣

posted by 松原 留実/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

 ビジネスパーソンにとって、人脈を持っていることは大きな強みになります。近年はSNSの普及により、面識がない人であっても簡単にコンタクトできるようになりましたが、真剣にビジネスの話をするまでには相応の時間が必要です。

 そこで今回は、「人脈づくり」というテーマでお話しします。取り上げるのは、各界に幅広い人脈を持つ『週刊文春』の編集長・新谷学(しんたにまなぶ)氏です。新谷氏の著書『「週刊文春」編集長の仕事術』を参考に、ビジネス上の人脈を開拓するためのポイントを見ていきましょう。

人脈づくりには多少の図々しさが必要

 情報源が全くなかった新人記者時代、新谷氏は何の用事がなくても積極的に他社の記者や関係者が集まる現場へ足を運び、名刺を配っていました。相手が忙しくても臆せず、手の空いた時間を見計らって「色々と教えていただけませんか?」と接触し続けることで、助言や情報を得たそうです。それを1年間続けると、得た情報が社内で認められるようになり、自分を取り巻く景色がだいぶ変わったと語っています。

 新谷氏の一度断られても引き下がらず、相手の邪魔にならない程度に接触し続ける姿勢は、ビジネスパーソンにとっても参考になります。直接的なつながりのない人物や上役・先輩にアドバイスを求めたい場合、「教えてほしい」「勉強させてほしい」といったアピールは有効です。

 ただし新谷氏は「情報はギブアンドテイク」だと注意を促しています。教えてもらうばかりではなく、得た情報を共有しつつ相談することが肝心とのこと。情報の共有に加えて、自分の意見を述べることで自分の成長を見せられるようになれば、人脈づくりがよりスムーズに進みます。

信頼できる人物は、信頼できる人脈の入り口である

 次に紹介するのは、信頼できる人脈を開拓するためのポイントです。信頼できる人脈とは、ビジネスで協力しあえる、役立つ情報を交換しあえるなど、双方にとって有益な存在のことです。

 新谷氏は著書の中で、「この人は信頼できるな、と思う相手が紹介してくれるのは、かなりの確率で信頼できる人物だ」と記しています。人は無意識のうちに自分と似た考えや価値観を持った人と付き合う傾向があります。自分と相性が良いと感じる人は価値観も近い傾向があり、その人が信頼する人は、自分も信頼できる可能性が高いというわけです。

人脈の開拓に行き詰まったなら

 最後に、人脈を広げるために新谷氏が日常的に実践している2つの行動習慣を紹介します。

 1つ目は、生身のコミュニケーションを大切にすることです。メールで済むような要件でも電話で直接話すなど、生身のコミュニケーションの積み重ねが、お互いの関係性を深め、いざという時に力を貸し合える協力関係を生みだします。

 2つ目は、社交辞令を使わないこと。「今度行きましょう」「また会いましょう」ではなく、「〇日なら空いています」「次はこの店へ行きましょう」という具体性を含んだ言い回しを使うことで、相手との出会いを大切にしていることが伝わります。そして次に会う約束もスピーディーに決めましょう。具体性とスピード感は、人脈を広げるための秘訣です。

 ビジネスパーソンとして成長し続けるためには、自身の努力はもちろん、誰と一緒に過ごすのかも重要です。もちろん、同僚や友人と気兼ねなく過ごす時間も貴重なものでしょう。しかし自分を成長させるためにも、人脈づくりに注力してみてはいかがでしょうか。

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松原 留実/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

関西出身のフリーライター。広告代理店でのライターを経て独立。現在は求人コンテンツ制作を中心に、マーケティング、ビジネスジャンルを中心に取材・執筆を行っている。その他、履歴書・志望理由書作成のフォロー活動にも取り組んでいる。

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