2016.06.22 (Wed)

朝礼ネタ帳(第44回)

朝の習慣で人生が変わる

posted by KEISUKE /studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

 脳神経外科医の築山節氏は、毎日の習慣により脳の機能が最大化することもあれば、劣化することもあると語っています。特に大事なのが、朝の過ごし方とのこと。脳に大きな影響を与える朝の過ごし方で人生さえも変わってくるとのことです。一体、どういうことでしょうか。

早寝早起きの効果

 脳と身体は、毎日の睡眠によって修復されています。十分かつ上質な睡眠は脳を休ませるので、夜は早く寝ることが大切です。そして、毎朝一定の時間に起きて生活リズムを作ることは、脳の活動の安定化にもつながります。

 脳の覚醒度が高い時間帯は、朝6時から夜9時の間といわれています。このことから、深夜にわたる残業や徹夜は非効率だと言えるでしょう。さらに、朝起きた時に太陽の光を浴びると、脳が覚醒し夜の安眠にもつながるとのこと。早寝早起きを習慣にして、脳を効率よく使いましょう。

朝一は「手・口・足」を動かす

 朝一の脳は、まだ十分に働いていません。脳のウォーミングアップには、手を動かす作業が最適です。机の上の整理整頓で脳が活性化され、また仕事にすぐ取りかかることのできる環境が出来上がります。

 実は、出社後の雑談も脳に良い影響を与えているといわれています。朝のあいさつに一言二言雑談を加えるだけで、脳の準備運動になるばかりか人間関係の潤滑油になるでしょう。人は、1日に6,000語話せば発話能力を維持することができますが、パソコンやメールばかりで、あまりし話さない人は1,000語以下なのだとか。これでは発話能力が落ちてしまいます。会話が足りないと感じる人は、意識的に雑談することも必要です。

 そして、ウォーキングなどで「足」を動かすことも重要です。足の動きを司る領域は頭頂部にあります。ウォーキングをすることで頭頂部の血流が良くなり、脳全体の働きが活性化されるのです。その際は両手を振ると、動きの情報がより多く脳に到達するのでおすすめです。イヤホンをすると聴覚と視覚からの情報が少なくなってしまうので、脳のためにはイヤホンなしで歩くと良いでしょう。

パソコンに向かってしかめ面はNG

 仕事中、パソコンに向かいっぱなしという人も多いでしょう。しかし、ディスプレイを見続けると身体的にダメージを受けるとのこと。IT機器の影響で思考の働きが鈍くなることもあるというので、注意が必要です。解決策として、1時間に1回、目をよく動かすようにしてみましょう。上下左右に動かすだけでなく、遠くを見つめるなど目のフォーカス機能を意識的に使ってみてください。

 また、集中し過ぎてしかめ面になるのも良くありません。作り笑いで顔の筋肉を笑顔の形にすると、脳は面白いのだと勘違いするのだとか。反対にしかめ面では、気持ちが沈みネガティブになってしまうそうです。笑顔は自分の脳だけでなく、周囲にも良い影響を与えます。無理のない範囲で笑顔でいることを心がけたいものです。

メモは第2の脳

 脳を活性化し、記憶力を強化するためにおすすめの方法は、なんでも手書きでメモすることだそうです。音読や人の話など耳からの情報をメモし、次にその内容を人に説明します。メモ+説明が、記憶が強化されるポイントのようです。

 新聞や資料なども、ざっと目を通すのではなく、誰かに内容を報告するつもりで音読し、要点をメモすると、その後の説明や文章化も具体性が増し容易に行えるようになります。手書きのメモというのがポイントで、付せんや赤線で印をつけたりスマートフォンで管理したのでは、脳に蓄積されません。自分で言語化することで、脳がより使われるのです。

 脳の機能を活性化させるのは、難しいことではありません。毎日の習慣を少し見直すだけで、脳がフル回転するようになるでしょう。

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ライター・ウェブディレクター。プロのダンサーから転身。就職サイト、社会人向け情報サイト、エンタメサイトのウェブディレクターの経験を経て、記者、フリーライターとして活動しつつ、某テレビ局のサイト立ち上げ、コンサルなど幅広く活動している。

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