ICT
概要
ICTとは、コンピュータやインターネット等の情報処理、通信に関する技術の総称である。IT(情報技術)と同義語であるが、海外ではITに比べてICTが一般的に使われている。日本では総務省が2000年台半ばより、「通信」をより強調した言葉として、ITではなくICTを採用している。コンピュータ業界でも積極的に使われているが、一般企業・社会においては、ITに替わる言葉としてICTは広く普及していないのが現状である。ICTは「Information and Communication Technology」の略語であり、「情報通信技術」と訳される。
種類
ICTを実現させるための種類として、機器と設備に大別できる。機器はPC、タブレット端末、スマートフォンが主に挙げられ、いずれもインターネットを介してコミュニケーションを図るため、利用者が用意するもの。設備は、インターネットを通じてどこからでも安全に利用できる環境や、利用者が発信した情報を整理し、わかりやすい情報として提供する環境等が挙げられる。
シーン
ICTは様々な業種で使われており、具体例を以下に挙げる。 医療の分野では、医療機関同士をインターネットで結び、遠隔地に住む患者の対面診療を、遠隔の医師が支援することで、患者の負担を減らし、交通費や医療費の削減に繋げている。 農業の分野では、ビニールハウス内の温度や湿度をリアルタイムで監視し、データ収集を行うことで、遠隔からもハウス内の状況が把握する。作物の状態を適切に管理し、生産工程の改善に繋げ、見回り回数の削減で効率化を図っている。 教育の分野では、タブレット端末を用いて、端末への教材配信、生徒からの解答や書き込みの管理を行い、効率的に授業を進めている。
気を付けるべきポイント
ICTはネットワークに繋がることで、その利便性を飛躍的に向上させているが、便利な反面、悪意のある第三者から不正にアクセスされることで、また、利用者の操作ミスやモラルの欠如により、情報を漏えいするリスクがある。ICTの利用を検討する際は、セキュリティの対策が適切に行われているものを選択する必要がある。