2016.10.19 (Wed)

朝礼ネタ帳(第61回)

休んでも疲れが取れない……原因は「脳」の疲労かも

posted by KEISUKE /studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

 いくら休んでも、疲れが取れない……。もしかしたらその疲れは、身体の疲労ではなく、脳の疲労かもしれません。パソコンやスマホなどを長時間利用している現代は、身体よりも、脳を疲労しやすい環境にあるのです。

 こうした慢性的な疲労感を癒やし、パフォーマンスをアップするためには、ただ身体を休ませるだけでは足りません。今回は脳疲労の正体と、その回復方法を紹介します。

現代人の脳は疲れている

 パソコンやスマホ、テレビ、ゲームなどで目を酷使すると脳に疲労が溜まります。こうしたデジタル機器に囲まれていると、無意識のうちに目に情報が入ってくるため、脳は情報過多によるストレス状態に陥るのです。脳は睡眠中に記憶を整理しますが、入ってきた情報量が多すぎると整理に追われ、休む時間がなくなってしまいます。

 脳の中でも、「DMN」(デフォルト・モード・ネットワーク)という、内側前頭前野や後帯状皮質などから構成される回路は、何もせずぼんやりしている時でも働いているため、疲れが溜まりやすくなっています。その上、DMNは脳の消費エネルギーの60〜80%を占めるといわれているので、身体を休めるだけでは脳の疲労は回復しないのです。

 脳が疲れたままだと、脳の働きが低下します。その結果、自立神経のバランスが崩れたり、過食や食欲不振、思考の低下などが起こります。なんだかだるい、集中できないという時は脳が疲れを疑った方がいいでしょう。

 脳の疲労は、仕事のパフォーマンスを下げ、身体の不調にもつながります。生活習慣病やうつ病の起因となる可能性も指摘されており、慢性化する前に意識的な疲労回復を心がけなければなりません。

何もしなくても働く脳をどうやって休ませる?

 とはいえ、脳は何もしなくても働いているため、休ませるのは簡単なことではありません。ここで脳の疲労を回復する簡単な方法を3つ紹介します。

 1つ目は、脳に酸素を行き渡らせることです。脳に疲労がたまっている時、脳は酸欠状態にあります。無理して酸素カプセルのような本格的な装置を使う必要はありません。深呼吸するだけで、脳に酸素が送られ血流がよくなります。酸素不足は眠気を引き起こしますので、深呼吸は眠気防止にも効果的です。

 2つ目は、意識的に目を閉じること。目から入ってくる情報を遮断すると、脳を休ませることができます。蒸しタオルなどで目を温め、目の緊張をほぐすとさらにリラックスできます。

 3つ目は、寝る前に行動を振り返ること。睡眠中に記憶を整理しやすいように手助けすれば、より脳を休ませることができます。1日の行動を日記に書くことで記憶の整理が容易になり、深い睡眠をとれるようになるのです。日記が書く気力がないときは、その日の出来事を振り返るだけでも効果があります。

 深呼吸や目を閉じることは、仕事中でも簡単に実践できます。疲れを感じたら、まず脳を休ませることが大切です。

ジョブズやゲイツも取り組んだ瞑想の力

 スティーブ・ジョブズやビルゲイツをはじめとする、多くの成功者たちが行っていたと言われる瞑想は、脳によい変化をもたらすと脳科学の分野でも実証されています。スピリチュアルな印象の強い瞑想ですが、リラックス効果や集中力を高めるとして多くの人に実践されています。

 やり方は人それぞれですが、基本的にはリラックスできる姿勢で座り、鼻からゆっくりと腹式呼吸をし、何も考えないようにします。呼吸に意識を向け、頭を空っぽにすることが脳の疲労回復に効果的です。脳の疲労を溜めないようにすれば、いつも最高のパフォーマンスができる状態を保てるはずです。

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ライター・ウェブディレクター。プロのダンサーから転身。就職サイト、社会人向け情報サイト、エンタメサイトのウェブディレクターの経験を経て、記者、フリーライターとして活動しつつ、某テレビ局のサイト立ち上げ、コンサルなど幅広く活動している。

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