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2016.05.31 (Tue)

朝礼ネタ帳(第42回)

ポジティブに捉えるジェネレーションギャップ

posted by 松井 ひでまる

 新年度を迎えるごと、年齢を重ねるごとに新しい仲間との出会いがあります。新鮮な気持ちになれると共に、仕事をベースにした人間関係の構築が始まるわけです。しかし、受け入れる立場の人は、大きな期待と同時に小さな不安もあるのではないでしょうか。

不満や疑問を抱くジェネレーションギャップ

 不安の中には、仕事を円滑に進めるための「スムーズなコミュニケーションが図れるかどうか」というものがあると思います。息子・娘・弟妹世代の人間と同じ職場で働くこともあり、意思疎通のコミュニケーションに不安を覚える人もいるでしょう。

 ましてや、身内とは異なる環境で育った人間です。理解できない発言や行動に不満や疑問を抱くことがあるかもしれません。

「今の若い者は…」で否定せずに理解を

 「今の若い者は…」という、若者を軽蔑する際に昔から使われている言葉があります。約5000年前のエジプトの粘土板の書簡にも「最近の若者はけしからん。俺が若い頃は…」という意味の象形文字が書かれていました。確かに経験や知識を積み重ねた年長者から見れば、若者に不満を持つのは当然のことかもしれません。

 自分の枠から外れた考え方に驚き否定するのは簡単ですが、企業という組織においては、年齢・立場を問わず相手を理解することもコミュニケーションを取るうえで重要です。ジェネレーションギャップだと諦めるのではなく、理解して組織としての力に変えることが出来れば、人間関係も仕事も円滑に進むようになるでしょう。

世代・世相を表す言葉

 過去には、いくつもの「世代」という表現がなされました。「大正世代」「昭和一桁世代」「焼け跡世代」「戦中生まれ世代」「団塊世代」「バブル世代」……。他にも多くの世代を表す言葉がありますが、現在、会社を構成する中心となる世代について説明します。

バブル世代
バブル期に就職した世代(40代中盤~50代前半)
●特徴
・世渡りが上手で人当たりが柔らかい
・コミュニケーション能力が高い
・他者からの評価を気にする
・他人と比較して劣等感を持ちやすい
・見栄っ張り(ブランド志向)
・自分より若い世代とのコミュニケ―ションに苦手意識を持つ
●対応方法
 「困った人が多い」「他の世代に比べて順調な人生」と見られがちですが、コンプレックスを抱える人が多い傾向にあるのもバブル世代の特徴です。上司・部下問わず、会話を多く交わすことで理解が深められ、結果的にコンプレックスを緩和することになり、コミュニケーションもスムーズになります。

氷河期世代
就職氷河期時代の世代(40代前半~30代前半)
新就職氷河時代の世代(20代中盤~20代後半)
 バブル崩壊により就職氷河期、リーマンショックを契機に新就職氷河時代が始まりました。就職先の競争倍率が高いため、自分の希望よりもランクを下げた企業に就職するケースが多く見られました。
●特徴
・将来を悲観的に見ている傾向が強い
・給料を貯蓄する堅実的な考えの人間が多い
・晩婚化、出産の高年齢化
・消費に抵抗を持つ人が多い(若者の車離れやアルコール離れが始まったのもこの頃から)
・キャリア志向が極端に強い人もいる
●対応方法
 部下の教育に無関心で、会社の業績に興味が薄い人が多い世代といわれています。部下の教育係にする、会社の業績が見える部署に配属してみるのもひとつの方法。実感・体感することで、会社の見方が変わります。

ゆとり世代
 2002年度学習指導要領による教育(ゆとり教育)を受けた世代(~20代後半)。扱いにくい世代との声も多く、接し方に苦心している企業もあるようです。
●特徴
・ITリテラシーや理解力が高い
・自ら考えて行動することを苦手としている
・仕事外での上司との付き合いを断る
・お客さまよりも自分のやりたいことにこだわる
・ストレス耐性が低い
・マニュアルや答えをすぐに求める傾向を持つ
●対応方法
 「行動が理解不能」といわれることもありますが、コミュニケーション不足な人も多い傾向にあるのが「ゆとり世代」の特徴です。ゆとり世代への対応は、こちらから歩み寄ることがポイント。否定ではなく肯定することから、相互理解がはじまると考えてください。「理解しているはず」「常識だから」と考えるのではなく、仕事の意味や必要性を言葉にして伝えるようにしましょう。

 ジェネレーションギャップのマイナス部分も、上手に活用してプラスの方向に引き出せれば問題ありません。個性や能力と共に、その世代の考え方の傾向を加味することで、仕事を円滑に進める「最適な人間関係」が構築出来るのです。

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松井 ひでまる

松井 ひでまる

フリーライター。2000年より雑誌・書籍への執筆活動を開始。現在はライティングと並行して、ウェブ広告作成・管理、ウェブプロデュース等を行なっている。

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