2016.02.01 (Mon)

朝礼ネタ帳(第10回)

質問する力を鍛えよう

インターネット環境が整備され、検索するだけでさまざまな情報が得られるようになりました。多くの情報を得られる反面、人に何かを聞くという機会が減っているのではないでしょうか?ビジネスにおいて、自分が疑問に感じたことを質問することは、相手とのコミュニケ―ションを取るうえで大切なことです。今回は「質問する力」について考えるコラムです。

質問する意味

学生時代は生徒として講義に出席して、教授の教えに対して質問をしなくても、評価にさほど影響がなかったかもしれませんが、社会人になって、上司と部下という関係では違います。上司が教えたことに対し、部下として疑問を持ったことを質問するのは仕事を進めていくうえで勿論のこと、上司とのコミュニケーションにおいても大切なことです。相手との信頼関係にもよりますが、的確な質問をすることで、自分にとって有益な情報が得られ、自己アピールにもつながります。受動的に話を聞くばかりではなく、自発的に少しずつ質問をできるようにしていきましょう。

質問を考えよう

まず、質問を考えるには、相手の話に問題意識をもって聞くことです。相手の話の粗捜しをするようですが、それくらいの気構えでなければ、質問は見つかりません。話の内容をメモする際は、同時に疑問に思ったことも書き留めておくと、後々役に立ちます。相手のタイミングを見計らって、聞きたい順に質問をしていきましょう。

上達する方法

質問することに慣れてきたら、聞きかたを工夫しましょう。質問者が知りたい情報を効率よく得るための技法として、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンというものがあります。例えば「この案件、どうですか?」と問うオープンクエスチョンは、相手が答える幅が広いのに対して、「この案件、信頼できますか?できませんか?」と聞くクローズドクエスチョンは、イエス、ノーで答える回答の幅が狭い質問です。「自分が相手から何を聞き出したいのか?」ということが明確になっていれば、2つの質問スタイルを上手に使い分けることで、端的に答えに辿り着くことができるでしょう。

時と場合、相手によっては「質問する」という行為は、勇気のいること。とはいえ、相手の話に問題意識をもって耳を傾け、的確な質問を考えるという意識さえあれば、「質問する力」は身についていきます。臆することなく、質問する力を鍛えることで、コミュニケーション能力を高め、有益な情報を得るチャンスを増やしましょう。

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