Wi-Fi
概要
Wi-Fi(ワイファイ)とは、コンピュータを、データの送受信を行なう通信機器「無線LAN」を通じてネットワークに接続するための技術である。1988年、米国電気電子学会(IEEE)で定められた無線LANの標準規格となる。コードやケーブルを通じてデータの送受信を行なう通信機器「有線LAN」とは違い、無線でネットワークに接続することで、便利に接続することができる。 Wi-Fiを利用するためには次の二つの機器が必要となる。 [1]Wi-Fi子機 ここでいう子機とは、無線LANを通じてネットワークにアクセスするコンピュータやスマートフォン、タブレット端末などのこと。現在の発売されているほとんどのIT製品は、このWi-Fiに対応している。 [2]Wi-Fi親機 コンピュータとコンピュータのデータを中継する通信機器「無線LANルータ」を通じて、コンピュータやスマートフォンをネットワークと接続する機能がある。これら二つの機器があるだけで以前よりも簡単にコンピュータをインターネット接続できるため、利便性が高められる。
長所
有線LANよりも簡単にネットワークに接続できるため、コンピュータを通じた仕事の効率化が図れる。コードやケーブルが存在しないことからどこにでも設置できるという利便性がある。例えば1階に設置している無線LANルータを通じて、2階でコンピュータをインターネットに接続したい場合、ある程度の距離間ならばコンピュータがインターネット接続をした状態が維持できる。また、通信速度を向上させることや、月々の通信量を節約が可能である。無線LANルータが一つあれば、コンピュータの周辺機器であるスピーカーやプリンターにも連携できるため、利便性が高まる。
短所
無線LANルータを使用するためのパスワードは無線LANの背面部にある場合が多いため、不正にパスワードが入手されることで、知らない第三者が無断でインターネット接続してしまう恐れがある。この場合、第三者は無断で使用している上に、コストを支払わずに利用できてしまう。このようなセキュリティに関する問題は無線LANルータを利用している場合生じやすいため、特定子機以外からのネットワーク接続を制限するといった適切な対処が必要となり、コストもかかるために無線LANルータを利用する上での短所であると言える。