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用語解説 

仮想化

概要

 仮想化とは、コンピューターに使われているCPU、メモリー、ハードディスクなどの構成要素を、物理的な数量に関わらず論理的に分割もしくは統合することである。 仮想化のメリットは、比較的大きなシステムにおいて、用途ごとに複数用意する必要があったサーバーを集約できる点が挙げられる。これによりサーバー購入にかかるコストや電力コストの削減に繋がる。逆にデメリットとしては専門的知識が必要であることや、専用のソフトウェアやハードウェアを導入する必要があること、初期構築コストがかかる点がある。

種類

 仮想化の方式としては、ホストOS型とハイパーバイザー型の2種類がある。ホストOS型は、通常はひとつのハードウェアにひとつのOSが搭載されているが、そのOS上で仮想化ソフトウェアを動作させて別のOSを動かしたり、ハードウェアリソースを割り当てたりする方式である。 ハイパーバイザー型は、ハードウェア上に直接仮想化ソフトウェアを搭載し、そこからOSやハードウェアを割り当てて仮想化を実現する方式である。ハイパーバイザー型は直接ハードウェアを制御できるためホストOS型に比べて処理速度が速いなどのメリットがあり、現在の仮想化技術としては主流となっている。

シーン

 システムを仮想化する際は、システムの規模や現在のコストを把握し、メリットが出るかを試算したうえで実施する必要がある。現在利用しているシステムが古く、サーバーが室内のスペースをかなり取っており、電力コストや空調コストも多くかかっているような場合は仮想化のメリットは大きい。また小さなシステムに対して仮想化をする場合は、大きなサーバーを利用しているシステムへ巻き取るなどを検討するとコスト削減に繋がる。 しかし、さまざまなシステムを同じサーバーに仮想化すると、故障時にすべてのシステムが使えなくなるというリスクもあるため、注意が必要である。

歴史

 仮想化は1960年代から利用されていたとされている。当時コンピューターは高価なものであったが、広く利用できるようにするためにコンピューターのリソースを複数に分割することで仮想化を実現していた。またコンピューターが一般に浸透した1990年代には、広く利用されているコンピューターのリソースを仮想化によりまとめて複雑な計算を迅速にするという、仮想化を分割ではなく集約として利用する技術も広まった。

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