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ビジネスを成功に導く極意(第64回)
なぜウォーキングすると、ポイントが付与されるのか?
- 公開日
- 2026-01-28

「ポイント」はもはや生活の一部
買い物の度にカードやアプリを提示することで、購入額やサービスの利用額に応じてポイントが付与され、そのポイントを現金の代わりとして支払いに使用できる「ポイントサービス」は、今や我々の暮らしに当たり前の存在といえます。日常のあらゆる消費行動にポイントサービスが付随しているといっても過言ではないでしょう。
数あるポイントサービスの中で、特にユーザーが多いのが、Vポイン(旧Tポイント)、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイントの4サービスです。各社が公表しているユーザー数は、いずれも1億人を超えています。
こうしたポイントを日常的に貯めることは、俗に「ポイ活」と呼ばれています。NTTドコモが2024年6月に発表した調査によると、15歳~79歳の約8割がポイ活を積極的に行っているといいいます。
この「ポイ活」に、最近は“健康”の要素を採り入れるサービスが登場しています。
たとえばNTTドコモの「dポイント」では、「dヘルスケア」という同社のスマホアプリと連携し、毎日の歩数を計測したり、体重を記録するなど、毎日の生活習慣をアプリに記録することで、dポイントを付与する取り組みを行っています。dヘルスケアは2018年にスタートしたアプリですが、この2024年5月には1,500万回のダウンロードを達成したといいます。
同様のサービスは他のポイントサービスでも展開されており、たとえばVポイントでは「Vヘルスナビ」、楽天ポイントでは「楽天ヘルスケア」などが存在します。
なぜポイントが「健康」と結びつくのか?
こうした「健康」と「ポイント」を組み合わせる取り組みは、日本では2015年頃からスタートしていました。
2015年に改正された国民健康保険法では、保険者(健康保険の事業者)が健康保険の加入者に対し、予防・健康づくりのインセンティブ(ポイント)を提供する取り組みは、保険者側の努力義務であると位置づけられ、翌2016年には、そのためのガイドラインである「個人にインセンティブを提供する取組に係るガイドライン」が発表されました。
このガイドラインでは、日本を「健康長寿社会」を目指すためには、国民一人ひとりが、“自らの健康は自らがつくる”という意識を持ち、それぞれの年齢や健康状態等に応じ、具体的な行動として第一歩を踏み出すことが重要としています。加えて、健康づくりに関心が低い無関心層が、その第一歩を踏み出すきっかけとなるよう、ポイントなどのインセンティブが重要としています。
このガイドラインでは、インセンティブとなるポイントをどのタイミングで付与するか、そのための評価指標として、主に3つの項目を示しています。
1つ目は「参加型」です。健康診断の受診、疾病予防のための健康教室のような健康事業に参加したことを評価し、ポイントを付与するものです。
2つ目は「努力型」です。先に挙げた健康アプリのように、毎日の体重・血圧・食事を記録する、ウォーキングやジョギングに取り組むといった行動をとることで、実際の活動に応じたポイントを付与します。
3つ目は「成果型」です。1つ目、2つ目の取り組みを経て、健康診断の検査値が改善した、もしくは肥満傾向から体重減少に成功した場合、その成果としてポイントを与えるというものです。
現在、我々の生活で利用できる、健康とポイントを掛け合わせたサービスの多くは、この3つのタイミングでポイントが付与されるケースが多く見られます。
健康保険組合が採用するアプリを使うという手もある
健康とポイントを兼ねたサービスは、個人が申し込む以外にも、健康保険組合が推奨しているアプリを利用することも可能です。
たとえば富士フイルムグループ健康保険組合やジェイアールグループ健康保険組合では、DeSCヘルスケアの「kencom」を採用しています。同アプリではアプリへのログインやバイタルデータを登録することで、ギフト券と交換できるポイントが付与されます。さらに、多くのポイントが獲得できるウォーキングイベントもアプリで実施されています。
グラクソ・スミスクライン健康保険組合では、イーウェルの「KENPOSアプリ」および「WELBOXアプリ」を健康事業の一環として導入しています。組合員の健康管理を目的としたKENPOSアプリでは、歩数やバイタルデータ、日々の食事などを記録することで、商品交換できるポイントが得られます。組合員に福利厚生を提供するWELBOXアプリでは、提携するフィットネスクラブに月2回以上利用することでもポイントが獲得できます。
健康とポイントは、一見すると似て非なるものですが、これらを組み合わせることで、普段から運動をあまりしない人に第一歩を踏み出すためのモチベーションとなり、運動後はその努力をポイントという形で報いる“報酬”にもなり得ます。
「最近運動をしていないな……」という人は、こうしたアプリを導入することで、第一歩が踏み出せるかもしれません。そしてその第一歩が、未来の健康へと繋がっていきます。
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