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ビジネスを成功に導く極意(第52回)
なぜ音声コンテンツはZ世代の心を掴むのか
- 公開日
- 2026-01-28

近年、ラジオやポッドキャスト、オーディオブックといった音声コンテンツが盛り上がりを見せています。特にZ世代(1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代)と親和性が高く、Z世代の4人に1人はポッドキャストのユーザーという調査結果もあります。
音声コンテンツは商品・サービスのPRやブランディングに活用できますが、とりわけ音声コンテンツと相性がよいとされるZ世代の心を掴めるかどうかが、認知拡大や興味喚起、さらには利益拡大の主要なカギといえるでしょう。そこで、この記事ではZ世代の共感を得られる音声コンテンツの活用法と今後の展望について紹介します。
なぜ音声コンテンツはZ世代と相性がよいのか
ワイヤレスイヤホンを耳に装着して食事やショッピングを楽しむZ世代の姿を見かけた人は少なくないでしょう。民間企業の調査と分析研究によると、Z世代は他世代に比べて音楽への接触機会が多く、音楽配信サービスの利用率も2割ほど高いことが分かっています。また、Z世代の音声コンテンツユーザーのうち、音楽を流しながら「音を出してテレビを見た」ことがある人は6割、また、3人に2人は音楽を流しながら「音を出して動画を見た」経験があり、Z世代は音声コンテンツへ同時に接触しながら聴き分けを行っている実態が明らかになりました。
また、同調査において「文字での会話より通話のほうが楽」「音声情報のほうが頭に入りやすい」との回答も他の年代より多く、特に女性にその傾向が顕著でした。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことに加え、こうしたZ世代の特性が、音声コンテンツを盛り上げている要因となっています。
音声メディアのふたつの活用法
企業にとって、音声コンテンツはどのような活用法があるのでしょうか。大きく分けて、「オウンドメディア」と「音声広告」のふたつが考えられます。まずは、オウンドメディアからみてみましょう。
オウンドメディアは企業が自社で保有するメディアのことで、商品ブランドのコンセプトや世界観をじっくり伝えられる点がメリットです。たとえば「おうちラジオby阪急うめだ本店」では、ライフスタイルトレンドやイベント情報などを、売り場スタッフやマーケティングスタッフの想いをのせたトークで配信しています。雑貨やファッションアイテムなどを販売する「北欧、暮らしの道具店」のインターネットラジオ「チャポンと行こう!」では、店長とスタッフがゆるいトークを繰り広げながら、推しアイテムの紹介をしています。
オウンドメディアのもうひとつのメリットは、企業や従業員の魅力を発信できる点です。サカタのタネのポッドキャスト番組「サカタな小松菜」では、小松菜の品種開発者の開発秘話などを聞くことができ、関係者の人柄も含め、ディープな裏話が聞けるという園芸マニアの心をくすぐる内容となっています。また、メルカリによるポッドキャスト番組「mercan.fm」では、従業員が今取り組んでいる仕事内容やこれからの展望などのトークを展開しており、自由闊達な社風を感じさせます。
続いて、音声広告についてです。音声コンテンツには高い広告効果があるといわれています。実際、ディスプレイ広告に比べてブランド認知が4.4倍高く、有名ブランドの音声広告を聞いたユーザーの61%は商品を購入する可能性が高くなるという調査結果もあります。音声の共感性について研究したイェール大学経営大学院のマイケル・クラウス博士は「感情を確実に伝える(共感を生む)のは『人間の声』である」と述べており、音声広告の高い広告効果の理由は、音声メディアの「共感性」にあると考えられます。
音声広告は、音声コンテンツの共感性に伴うメリットに加え、ファンマーケティングにより大きな反響が得られる可能性もあります。千葉県、成田山新勝寺参道にある日本料理菊屋では、人気声優が出演するラジオ番組をスポンサードしたところ、ラジオを聴いた人が毎日のように来店するようになりました。また、通販サイトのアクセスおよび商品購入が増え、Twitterアカウントのフォロワーも1.5倍になるなど、想像を超える波及効果があったとのことです。
前述の通り音声コンテンツはZ世代と相性がよく、またZ世代はSNSを使った配信力が高いため、音声広告はZ世代に強い訴求効果が期待できます。Z世代を対象とした商品・サービスを提供する企業であれば、活用してみてはいかがでしょうか。
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