2017.08.09 (Wed)

ビジネス英語講座(第52回)

日本のスポーツ・文化を伝える英語フレーズ

posted by ラッド 順子

 日本の伝統的なスポーツは、海外でも人気があります。日本が次のオリンピックの開催国であることもあり、取引先との打ち合わせや接待会食の際に、スポーツに関する話題が飛び出すこともあるかもしれません。ここでは、日本のスポーツや文化を伝える英語表現を紹介します。

相撲を説明する英語表現

 相撲は世界でも有名な日本のスポーツです。海外からのお客さまと相撲を話題にした会話例を紹介します。

相手:When did Japanese start playing “Sumo” ?

(相撲はいつ始まったのですか?)

 

自分:Sumo originated in the mythical era of Japan. It is also recorded that the Emperor watched Sumo in 8th century. Some matches were held to ask for and to thank to Gods for a good harvest. So, it is strongly related to Shinto rites and also reflects Japanese traditional culture, such as courtesy and respect.

(相撲は日本の神話時代に始まりました。8世紀には天皇が試合を観戦したという記録も残っています。いくつかの取り組みは、豊作を神に頼み感謝するために開催されていました。そのため、神道の儀式に深く関係し、礼儀や尊敬などの日本の伝統的文化を反映しています。)

 “〇〇 originate in 〇〇”は、「〇〇は、〇〇に始まる」という意味になります。企業の起源について説明する時にも便利な表現です。

相手:What sorts of Shinto rites are presented?

(どのような神道の儀式が行われるのですか。)

 

自分:For example, Sumo Wrestlers rinse their mouths before each game to cleanse themselves and throw salt on a ring to purify the place. To show respect, they bow each other before and after a match.

(たとえば、力士は取り組みの前に口を濯ぎ、土俵に塩をまいて清めます。試合の前後には、相手への尊敬を示すためにお辞儀をします。)

柔道を説明する英語表現

 オリンピック正式種目である柔道に関心を示すお客さまも多いでしょう。その由来やルールを簡潔に説明するには、次のような表現が便利です。

自分:Judo evolved from old martial art originating Jujutsu. Nowadays, Judo is used as self-defense and an exercise, aiming for mental and physical strength.

(柔道は日本古来の武術の柔術から発展しました。今日では、柔道は、精神と身体を鍛えるための自己防衛やエクササイズとして使われています。)

 “evolve from 〇〇”は、「〇〇から発展する」という意味になります。徐々に発展してきたというニュアンスで使われます。事業発展の経緯について説明するときに使える表現です。

相手:Could you tell me the rules of Judo, please?

(柔道のルールについて教えてくださいますか。)

 

自分:Sure. During the match, you are not allowed to strike your opponent in any way. So, throwing and gripping are main techniques. For this reason, it is called Judo, “ the way of the softness” although is a martial arts.

(もちろんですとも。試合中、選手はいかなる方法でも相手を殴ることは許されません。投げと掴みが主なテクニックとなります。このようなわけで、格闘技ではありますが「柔の道」と呼ばれています。)

 “be allowed to〇〇”は、「〇〇が許可されている」という意味になります。ビジネスでも規則や制限などを説明する時によく使われます。

東京オリンピックへの取り組みを説明する英語表現

 東京オリンピックに期待する海外からのお客さまから、街並みに関する質問が寄せられる機会も多くなるでしょう。

相手:How’s your preparation going for the upcoming Olympics?

(間もなく開催されるオリンピックに向けて、準備はどのように進んでいますか。)

 

自分:We have been focusing on building the infrastructure for the Tokyo Olympics. The new stadium design was approved and construction is underway.

(日本では、東京オリンピックのインフラ整備に焦点を当てています。新しいスタジアムのデザインが承認され、建設が進んでいます。)

 「〇〇が進行中である」は“〇〇 is underway”と訳します。ビジネスでも、プロジェクトの進行を伝える時に使える便利な表現です。

相手:Has an Olympic mascot been already decided?

(オリンピックのマスコットはもう決まりましたか?)

 

自分:Not yet. The Organizing Committee is going to hold a competition for the design of the mascots. So, hopefully, the mascots can vitalize the event and bring excitement to everybody.

(まだです。組織委員会は、マスコットのデザインのコンテストを開催する予定です。マスコットがイベントを活気づけ、誰もが楽しんでくれると良いのですが。)

 “Hold a competition for 〇〇” は、「〇〇のコンペを開催する」という意味になります。

 2020年の東京オリンピックが近付くにつれ、スポーツに関する話題も多くなるでしょう。今回紹介した表現を使うと、簡潔にわかりやすく伝えることができます。

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ラッド 順子

ラッド 順子

イギリス在住のライター。ケント州の高校で日本教師に加え、翻訳・通訳も行う。イギリスの大学院を修了後、TESOL(英語が母国語ではない人向けの英語教授の資格)を取得し、英語の教授経験も豊富。英会話の他に、イギリス文化、食べ物、日本文化の面白い情報を発信中。イギリスサッカーと海外番組の「The X files」が大好き。
Twitter: @JunkoLadd

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