2017.01.30 (Mon)
ビジネス英語講座(第37回)
同僚や取引先へプレゼントを贈る際の英語表現
欧米のビジネスシーンでは、取引先に対してプレゼントや手土産を持参することはあまり見られません。その一方で、職場の身内のメンバーに対しては、誕生日プレゼントや、昇進やプロジェクトの成功を祝う記念品、転勤や退職の際に贈る「Going away gift 」などで、プレゼントのやりとりをする機会は多いです。
今回は、贈り物を選ぶときや、実際に手渡す際に役立つシーンを例に、ビジネスの現場で使える英語表現を紹介します。
どんな贈り物をするか提案する
まずは、同僚にプレゼントを贈る際のフレーズです。贈り物やパーティーなどのイベントアイディアについて、同僚に話を持ちかける際には、このように問いかけます。
John’s birthday is coming up in 3 weeks.
(ジョンの誕生日まで3週間だね)
How about preparing a gift for him?
(贈り物を準備するのはどうでしょう?)
「How about ~?(~はどうですか?)」というフレーズは、だれかに提案したり誘ったりするときの定番です。とても軽く提案するイメージで、相手に断る余地を与えるようなソフトな言い方です。
何を選ぶべきか、相手の好みがわからない時
贈り物を準備しようと提案したものの、自分自身には具体的なアイディアが無い場合には、その旨を同僚に伝え、助けを求めるのが一番。まずは、自分がなにも良いアイディアを持っていない際のフレーズです
I have no idea what to buy for John’s birthday.
(ジョンの誕生日に何をあげたら良いのか全くわからない!)
I’m really not sure what to get him.
(何をあげるべきか本当にわからない)
「I have no idea~」は「答えがわからない」、「I’m not sure~」は「確信がない」で、いずれも「わからない」という意味になります。これに続けて、以下のようなフレーズを使います。
What kinds of gifts would you recommend?
(どんな贈り物がおすすめですか?)
Is there any special gift you can think up of?
(何かこれっていう贈り物、思いつきますか?)
気をつけておきたい文化の違い
プレゼントで注意しておきたいのが、「タブー」です。日本の結婚式のお祝いで「割れる」や「切る」につながる物を贈るのがタブーとされているように、諸外国にも尊重すべき贈り物に関する文化・風習があります。贈り物でマナー違反とならないために、事前に確認をしておくことが大切です。
Are there any gifts which are considered unlucky in your culture?
(不吉だと思われる贈り物はありますか?)
What are the things which are not suitable as gifts in your country?
(贈り物としてふさわしくないものにはどんなものがありますか?)
What are some common gifts in your country?
(一般的な贈り物にはどんなものがありますか?)
「つまらないものですが」というニュアンスを伝える
日本語では、贈り物を渡す際に謙遜して「つまらないものですが」「たいしたものではありませんが」という表現を使います。実は英語にも、そのような謙遜のフレーズがあります。
It’s just a little something.
(ちょっとしたものですが)
さらに、「お気に召すと良いのですが」という意味になる「I hope you like it.」も、上記のフレーズに続けて使える便利な表現です。
ビジネスシーンでプレゼントをする際のフレーズ
冒頭で述べた通り、欧米では手土産を訪問先へ持参する文化はほとんどありません。海外の訪問先やビジネスパートナーへ手土産を持参したいのであれば、日本の手土産文化の説明を加えると良いでしょう。
In Japan, we bring a thank-you gift when we visit someone.
(日本では、誰かを訪問する際に手土産を持参します。)
I brought something for you.
(お土産をもってきました)
Here is a little something for you.
(つまらないものですが)
「something」の前に、「a little」を付け加えると「ほんのちょっとしたものですが」というニュアンスになります。逆に、「特別な何かをお持ちしました」と伝えたい場合には、「I brought something special for you. 」と言います。
心のこもった贈り物やちょっとした気遣いは、社内・社外を問わずコミュニケーションを円滑にするために有効です。もちろん、押し付けにならないよう、相手国の文化の違いを理解しておくこともまた重要です。
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