日本が誇るべき文化の1つに「和食」があります。色どりの華やかさもさることながら、上品な味わいと身体に良いことから、日本のみならず海外でもその素晴らしさは広まっています。
海外から取引先の顧客が訪ねてきたときに、和食の良さを英語で正しく伝えたいものです。食事の場で外国人に和食の良さを伝えるための便利なフレーズを紹介します。
和食の一汁三菜を英語で説明するフレーズ
まずは、海外からの顧客と昼食に行ったときの会話例を紹介します。
たとえば天ぷら定食を頼んだ場合、メインの天ぷらにご飯と味噌汁、小鉢が付くというメニューはよくあります。そのメニューをきっかけに「一汁三菜」を説明すると会話が広がります。英語で一汁三菜の意味を教える際には、以下のように説明できます。
自分:We have a traditional culture of Japanese food. It is called ”Washoku” in Japanese. Basically, there are soup, rice, one main dish, and two small side dishes.
(日本には和食の伝統的な文化があります。日本語で“和食”といいます。基本的には汁物、ご飯、主菜1品と副菜が2皿あります。)
「日本語では~と呼ばれています」という表現を用いたい場合、「It is called ~ in Japanese」というフレーズが便利です。
相手:Wow, it sounds so much. Why do they have so many dishes?
(そんなにあるんですね。なぜ品数が多いのですか?)
自分:We get good nutrition from food.
(食べ物からバランスの良い栄養をとるためですよ。)
和食のマナーを英語で説明する表現
私たち日本人が異国の地でも食事マナーを知ろうとするように、海外から来た外国人も日本のマナーを理解しようとするものです。
基本である、右手で箸を持ち、左手でお椀や茶碗を持つことを説明できると食事の場で役立ちます。
相手:Are there any rules to have “Washoku”?
(和食のマナーはありますか?)
自分:Yes, we have. We hold a rice bowl with left hand when we eat rice and drink soup. Right hand is for using chopsticks.
(ありますよ。米を食べるときや汁物を飲むときは左手で茶碗を持って、箸は右手で使います。)
「茶碗」は「rice bowl」、 または単に「bowl」と言います。
相手:It is hard for me. Can I eat with my own style?
(難しいですね。自己流で食べてもいいですか?)
自分:Of course. Please feel free to enjoy your meal.
(もちろんです、ご自由にお召し上がりください。)
「Please feel free to ○○」で、「ご自由に○○してください」という意味になります。似たような表現でビジネスに頻出するものは、「Please feel free to contact me.」です。「お気軽にお問い合わせください」などの言い回しでよく使われます。
和食の「だし」の文化を英語で伝えるには
「だし」について知っている外国人はほとんどいません。もし「だし」の説明が必要な場合は「旨味」という日本語を使い説明するのが良いでしょう。
相手:Tempura tastes so good. This source is also great. What is this made from?
(この天ぷらはすごくおいしいです。この天つゆもおいしいですね。どうやって作るのですか?)
自分:Do you know the word “UMAMI”?
(旨味についてご存知ですか?)
相手:No, What does it mean?
(いいえ、どういう意味ですか?)
自分:“Umami” is an extract from dried bonito, dried small fish, and kelp. Those ingredients make soup taste rich . It is like a bouillon. The source was made from such ingredients.
(旨味は鰹節、小魚や昆布から抽出される成分です。汁物を作るときに良い味になるんです。ブイヨンのようなものです。天つゆもそのような材料から作られています。)
「~のようなものです」と表現したい際は「It is like a ~」と言います。分かりづらい表現に対して、補足する意味で用いると良いでしょう。
寿司の由来やマナーを英語で説明する表現
海外でも「日本といえば寿司」というくらい寿司の認知度は高いものです。しかし、その由来やマナーについては理解している人は多くありません。
ここでは、海外からの顧客と寿司を食べに行こうとする場合の会話例を紹介します。
自分:Would you like to eat Sushi for dinner with us?
(今夜私たちと一緒に寿司を食べに行きませんか?)
「Would you like to ~?」で~しませんか?という相手の意向を訊ねる丁寧な表現になります。
相手:Sounds great! Are there any rules when you eat Sushi?
(是非!寿司を食べる時にルールはありますか?)
自分:When you go to eat Sushi, please don’t use perfume. If you wear perfume, the refined taste of Sushi will be distracted. The manner is also for other customers.
(もし寿司を食べに行くのだったら、香水をつけないでください。もし香水をつけていくと寿司の上品な味が台無しになってしまいます。このマナーは他の人への配慮でもあります。)
相手:OK, no problem.
(わかりました、問題ないです。)
自分:When you eat Sushi, we use our hand. You can eat without soy sauce if you want. Normally we dip fish in soy sauce a little bit then eat.
(寿司を食べるときは手を使います。醤油なしでも食べられますよ。普通はネタ側に醤油を少しつけて食べます。)
相手:OK. I’ll try. I can’t wait to eat Sushi!
(わかりました、やってみます。寿司を食べるのが待ち遠しい!)
寿司はもともと江戸時代に始まったファストフードで、最初は片手で持てるほどの大きなものでした。その由来を説明する場合は、以下のような言い回しが便利です。
自分:In the Edo era, size of Sushi was much bigger. The size was not for one bite, more than twice as big as current Sushi!
(江戸時代には寿司はもっと大きかったんですよ。一口サイズではなくて、2倍以上はあったそうです。)
相手:I didn’t know that. It sounds difficult to eat.
(それは知りませんでした。食べるのが難しそうですね。)
「~より2倍も大きい」と言いたい時は、「It is twice as big as ~」という表現を用います。3倍なら「third times」、4倍なら「fourth times」を用います。
また、味について表現する際、和食は薄味のものがほとんどなので、「(それは)上品な味がします」と言いたい時は、「It has a refined taste.」という言い方をします。
海外から訪れた顧客との食事で、日本の食文化を説明できるフレーズを知っていれば、食事での会話が弾み、コミュニケーションも深まりますのでトライしてみてください。
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