2025年4月1日利用分より、フレッツ 光ネクスト(一部サービスタイプ)の月額利用料を改定します。詳細はこちら別ウィンドウで開きますをご確認ください。

2025年4月1日利用分より、フレッツ 光ネクスト(一部サービスタイプ)の月額利用料を改定します。詳細はこちら別ウィンドウで開きますをご確認ください。

2016.08.19 (Fri)

社員のモチベーションを高めるヒント(第13回)

「ゆとり社員」が敬語を話せないのにはワケがある

posted by KEISUKE /studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

 上司や先輩にタメ口、つまり敬語を使わずに友達口調で話す若手社員がいるようです。特に社会人経験のない新入社員に多く見られるようです。

 上司世代からすれば非常識ですが、実は若手社員は特に悪いことだと感じていないケースがみられます。世代間のギャップを理解し、適切に指導するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。

上司世代が考える、若手社員の非常識ベスト3とは

 現在の40代後半以降は、終身雇用制が定着していた時代に新入社員として入社しています。そのため、会社の上下関係や序列意識をしっかりと植えつけられています。

 一方で20代を中心とした若手社員は、バブル崩壊後の、会社に頼らず個人を重視する意識が根付いてから入社した世代です。そのため、考え方の違いが上司世代とは大きく異なります。特に、言葉遣い、仕事とプライベートの優先順位、会社の飲み会などについて、意識の差が大きいようです。

 あるサイトの調査では、上司世代が若者世代に対する“非常識”ベスト3として、「タメ口で話す」、「あいさつができない」、「電話に出ない」の3つが挙げられていました。そのほかにも「周囲が忙しくても自分の仕事しかしない」、「仕事よりもプライベートを優先する」、「会社の飲み会に参加しない」、「メールやラインで欠勤の連絡をする」といった点も、上司世代は非常識な行為として挙げられています。

 しかし、若手社員は何もわざとそのような行為をしているわけではありません。その裏には、確かな理由があるのです。

敬語を使わないのは親しみのあらわれ

 たとえば、「上司や顧客にもタメ口を使う」というのは、「親しみ」の感情のあらわれかもしれません。たしかに敬語を知らないという根本的な問題もあるかもしれませんが、若手世代は「親しいか、親しくないか」を基準に、言葉遣いを選択しがちです。つまり、敬語を使っていたとしても、尊敬を表しているのではなく、遠い存在に感じているだけ、という場合もあります。

 また「あいさつができない」というのも、単に引っ込み思案なのではなく、子どもの頃から「知らない人には自分から声をかけないように」と言われていることが影響しているのかもしれません。同僚や顧客であっても、自分に関わりのない人は「知らない人」と認識したとすれば、自分からあいさつをしないものです。「お先に失礼します」の一言もないまま、気付いたら退勤していたということも珍しいことではありません。

 さらに「電話に出ない」のも、もしかしたらサボっているだけかもしれませんが、携帯電話が普及したため、固定電話にどうやって出れば良いのかわからない可能性が高いです。上司世代にとっては驚くことかもしれませんが、何と言って電話に出たら良いかわからない若手もいるそうです。

怒っても効果なし。自らが手本として実践あるのみ

 以上の通り、若手社員が非常識な行動を取るのには、世代間の意識の差が大きく影響しています。しかし、若手世代に言い訳があるとはいえ、ビジネスの現場ではその行為が非常識であることには変わりありません。こうした非常識な言動には、実践で指導していくことが効果的です。タメ口で話す若手社員には、上司や先輩が顧客に対する言葉遣いを教え、間違えたらその場で改めるよう注意する必要があります。

 また、あいさつできない若手には、上司から積極的にあいさつをしましょう。若手社員に対してはもちろんのこと、顧客や他の社員に対しても、自分があいさつしている姿を見せることが必要です。電話については、シンプルに応対方法の研修を行うとよいでしょう。

 「知っていて当たり前なのに、なぜアイツらはできないのだ!」と憤慨してしまうかもしれませんが、残念ながら若手社員は「なぜこの人は怒っているんだろう」と意に介さないでしょう。大事なのは、ゼロから指導するつもりで接することです。「自分で考えろ!」と突き放すのではなく、まず手本をみせれば、やがて社会人としての意識も育ってくるはずです。そのまま放置して、会社を揺るがす大変な事態にならないうちに、早めに教育を施すことをお勧めします。

連載記事一覧

KEISUKE /studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

KEISUKE /studio woofoo(www.studio-woofoo.net)/studio woofoo(www.studio-woofoo.net

ライター・ウェブディレクター。プロのダンサーから転身。就職サイト、社会人向け情報サイト、エンタメサイトのウェブディレクターの経験を経て、記者、フリーライターとして活動しつつ、某テレビ局のサイト立ち上げ、コンサルなど幅広く活動している。

メルマガ登録


NTT EAST DX SOLUTION


ミライeまち.com


「ビジネスの最適解」をお届けします 無料ダウンロード資料


イベント・セミナー情報

ページトップへ

ページ上部へ戻る