2017.01.11 (Wed)

(第11回)

社員が「コスト削減」に意欲的に取り組む4つの方法

posted by 株式会社アークコミュニケーションズ

 企業の売上は、必ずしも右肩上がりではありません。うまくいかなかった年は、企業はコストの削減を迫られます。

 しかし、経営者や管理職が経費を抑えろと指示しても、指示される側にとっては、さらなる努力を強いられることになり、げんなりするものです。

 社員のモチベーションを下げずに、コストを上手に削減する方法はないのでしょうか? 以下に4つのポイントに絞って考えてみましょう。

【1】コスト削減の目標を設定する

 最も重要なことは、コストの削減目標を設定し、各従業員が“ゴール”のイメージを持つことです。ゴールが示されていない状況で“努力しろ”と、闇雲なコスト削減指示をされても、目標がわからないとコストをかけるべき部分と削る部分の判断がつきません。目標を設定することで、従業員も達成することの意欲が湧くはずです。

 そして、コストに関する現状を性格に把握することも重要です。特に注意したいのは、複数の部署にまたがる業務や、個々の社員の裁量が大きい業務など、現状把握が難しいコストです。気付かないうちにコストが増大しているケースがあるので、早めに手をつけるべきです。

【2】経営者が前向きな姿勢でリーダーシップを発揮する

 現状を把握したら、現実的な削減目標を設定し、各部門に通達しましょう。ですが、ただ指示をするだけでは、コスト削減は成功しません。実際のコスト削減案を考えるのは現場で働く社員ですから、社員にコスト削減の重要性を伝え、本気で取り組んでもらうべきです。

 まずは、コスト削減のマイナスイメージを払拭するために、「会社が発展するために、健全な選択と集中をするための従業な作業である」ということを説明しましょう。「縮小や現状維持のためではなく、成長のための体力を蓄えるコスト削減」といった、前向きな姿勢を見せることが大事です。

【3】変えるのはコスト意識だけ。企業風土は無理に変えない

 コスト削減が難しい理由のひとつは、コスト削減が“企業の変革”という側面を持つ点にあります。変革は現状の否定から始まるため、反発を招きやすい側面があります。

 社員にしてみれば、従来の業務を見直す行為は、現在の業務を否定することにも感じられることでしょう。そして会社の風土が変わって働きにくくなることを恐れ、過剰に保守的になる人も出がちです。
 
 こうした事態を回避するには、従業員にはあくまで「コスト削減」がメインであり、会社の風土をガラッと変えるものではない、とアピールすることが肝心です。

【4】コスト削減を通常業務として定着させる

 繰り返しになりますが、多くの社員にとって、コスト削減は余計な仕事が増えることを意味します。たとえば資料の印刷をカラーからモノクロに変えるような取り組みも、社員にとっては「プレゼンで配布する資料はさすがにカラーにすべきか」「上司に報告して許可を得る必要があるのか」など、いちいち考える手間が必要になります。

 対策としては、コスト削減が通常業務の一部である意識を社員が持ちやすい仕組みを作ることです。コスト削減目標を達成した社員に報酬を与えたり(もちろんコスト増につながらない範囲で)、PDCAサイクルを定期的に確認する場を作るのも、効果があるでしょう。負担が個人に向かないような施策が、コスト削減の成功の鍵にきっとなるはずです。

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