2021.03.26 (Fri)

テレワーク・リモートワークとは何か?(第16回)

リモートワークに便利なヘッドセットの選び方

 近年急速に浸透してきているリモートワークにおいて、パソコンなどのデバイスはもちろんのこと、生産性を高めるガジェットを取り揃えることが有効です。ヘッドセットはその代表的なガジェットのひとつで、オンライン会議やビデオチャットなど、ヘッドセットが必要となるシーンは増えています。ヘッドセットには、さまざまな種類や特徴があり、用途や使用環境に応じて適切なものを選ぶことが重要です。本記事では、リモートワークに役立つヘッドセットの選び方について解説します。

リモートワークの必需品としてのヘッドセット

 ここでは、リモートワークにおける重要なガジェットの一つであるヘッドセットの必要性と、ヘッドセットの種類について説明します。

ヘッドセットの必要性

 リモートワークの拡大により、リモート会議やビデオチャットなどを行う頻度が高まっています。職場とは異なる場所で仕事を行うリモートワークにおいては、周囲の生活音が会議の邪魔になったり、社外秘の情報が外部に漏れるような環境でコミュニケーションをとることはできません。マイク付きのヘッドセットやイヤホンを用いることで、効率的で安全なリモート会議を実現することができます。

 リモートワークにおいて通話が必要な時間は、仕事内容によってそれぞれです。着脱が多い用途や、周囲の音も同時に聴きながら通話する必要がある用途などにおいては、通常のイヤホンよりも適切なヘッドセットを用意した方が、操作性を高めることができます。長時間着用が必要なケースでは、耳に負担をかけないヘッドセットを選ぶことも効果的です。

ヘッドセットの種類

 ヘッドセットにはさまざまな種類があります。ここでは、ヘッドセットの種類について説明します。

オーバーヘッドタイプ

 オーバーヘッドタイプは、一般的なヘッドホンに、通話用のマイクが付いたタイプです。通話に特化した性能を持つモデルが多く、リモート会議への利用に好適です。

 軽量なモデルを選べば、長時間使用でも快適に使用できます。ラインアップが豊富なので、比較的安価なモデルから高性能モデルまで、用途や好みに合わせて適切なものを選ぶことができます。

片耳ワイヤレスヘッドセット

 片耳ワイヤレスヘッドセットは、片耳に装着することで、パソコンなどのデバイスとの接続が可能なタイプです。片耳にのみ装着するため、周囲の音も同時に聞くことができる点が特徴です。

 ワイヤレス接続なのでケーブルの煩わしさが無い点もメリットです。操作もシンプルで簡単なので、スマートに使いたい人におすすめです。

骨伝導ヘッドセット

 骨伝導ヘッドセットは、スピーカーをこめかみに当てることで、音を伝えるタイプのヘッドセットです。耳を塞がないので、周囲の音を遮断することなく使用できます。

 耳を抑えるヘッドセットや、耳に入れるイヤホンと異なり、長時間使用しても耳が疲れにくい点もメリットです。耳穴が痛くなりやすい人や、オーバーヘッドタイプでは頭が痛くなる人は、骨伝導タイプのヘッドセットがおすすめです。

マイク付きイヤホン

 マイク付きイヤホンなら、ヘッドホンのように頭を締め付けることなく使用できます。ラインアップも豊富で、ワイヤレスのものや有線接続のものなど、好みや機能に応じて適したモデルを見つけることができます。

 ヘッドセットに比べてコストをかけずに用意できるモデルも多く展開されています。それほど音質にこだわりが無い人は、安価なマイク付きイヤホンでも十分に機能します。コストをかければ、高品質なイヤホンマイクを搭載したモデルを採用することもできます。

ヘッドセットの選び方

 ヘッドセットの選び方を説明します。ここでは、「ヘッドセットの種類」「接続方式」「ノイズキャンセリング機能」の3つの観点から、選び方を解説します。

用途に応じて種類を選ぶ

 ヘッドセットの種類は、用途や使用環境に応じて適切なものを選ぶ必要があります。とくに着用時間が長い場合は、耳や頭などが痛くならないものを選ぶとよいでしょう。重視するポイントによっても選ぶべきヘッドセットの種類が異なるため、コストやマイク性能、操作性など、必要な要素を考えながら選ぶことが大切です。

 長時間着用したままにするなら、耳を痛めにくい骨伝導タイプや、オーバーヘッドタイプのヘッドセットがおすすめです。周囲の音を遮断したくなければ、片耳タイプなどがよいでしょう。また、高いマイク性能が求められる用途で使用するなら、オーバーヘッドタイプがおすすめです。オーバーヘッドタイプは比較的安価なモデルも展開されている点も魅力のひとつといえます。

接続方式

 ヘッドセットとパソコンとの接続方式は、有線接続と無線接続の2種類があります。ここでは、それぞれの接続方式の特徴を説明します。

有線接続

 有線接続方式では、ケーブルを用いてヘッドセットとパソコンとを接続します。ステレオミニプラグやUSBポートで接続する方法が一般的で、ほとんどのパソコンに接続することが可能です。接続できるデバイスが多いことからも、有線接続は汎用性の高い接続方式です。

 無線接続と比較して、接続不良による音声の乱れなどが生じにくく、安定した音声がメリットです。ケーブルの煩わしさや、可動域の制限はあるものの、それらを気にしなければ有線接続方式がおすすめです。

無線接続

 無線接続(ワイヤレス接続)方式では、Bluetoothなどを介してヘッドセットとパソコンとを接続します。ケーブルがないので、手元が散らかったり、耳が引っ張られたりすることがなくなるというメリットがあります。価格は有線接続方式のモデルよりも高い傾向がありますが、使い勝手に優れています。移動しながら仕事をする際にも無線接続タイプが好適です。

 無線接続方式の注意点は、接続が安定せずに音声が乱れる場合があるという点です。無線接続に対応していないデバイスも存在するため、購入前に使用可否を確認することが重要です。ヘッドセット本体の充電が必要な点にも注意が必要で、使用後は充電を忘れないようにしましょう。

ノイズキャンセリング機能有無

 ヘッドセットでは、マイクが拾った音声をデジタル処理して通信しています。ノイズキャンセリング機能とは、クリアな音声を伝えるために、周囲の雑音などをカットし、必要な音声のみを拾うことができる機能です。ヘッドセットに搭載されたマイクや、イヤホンマイクの一部モデルに搭載されています。

 ノイズキャンセリング機能には、大きく2つの機能があります。CVC(クリア・ボイス・キャプチャー)機能は、周囲のノイズをカットする機能です。ANC(アクティブノイズキャンセリング)は、デジタル化したノイズの信号を打ち消す信号を発生させることで、ノイズの影響を低減する機能です。一般的には、ANCの方が高い効果が望めるとされています。

 リモートワークをする際に、ほかの家族の生活音などが発生する中で仕事をする場合は、ノイズキャンセリング機能が備わったモデルと選ぶことをおすすめします。ノイズキャンセリング機能の精度はモデルによって異なりますが、比較的安価で手に入れることができるモデルも展開されています。

快適なヘッドセットを揃えてリモートワークの効率アップ

 在宅でリモート会議を行う機会が増加してきている近年において、ヘッドセットの必要性は高まってきています。とくに、長時間通話する必要がある場合は、耳や頭を痛めないためにも、適切なヘッドセットを選択する必要があります。ノイズキャンセリング機能などが搭載されたモデルなら、通話相手に生活音で迷惑をかけるリスクも低減できます。リモートワーク用ヘッドセットは、用途に応じて必要なモデルを選ぶことで、快適で効率的な業務を実現することができます。

※この記事は2021年3月時点の情報を元に作成しています

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