2021.03.26 (Fri)

テレワーク・リモートワークとは何か?(第15回)

自宅でのリモートワークにおすすめのデスクやチェア

 リモートワークはさまざまな生活スタイルに合わせた働き方を実現できるだけでなく、働く環境を自分で作ることができることもメリットのひとつです。その中でもデスクとチェアは働く上で必須であり、身体に合っていないものを使用すると腰や背中に負担がかかり、腰痛や肩こりを引き起こしてしまうことも。機能もさまざまで、自分の働き方に合わせて最適なものを選ぶことが重要となります。本記事ではデスクやチェアを選ぶ際のポイントを解説し、リモートワークにおすすめの商品を紹介します。

自宅でのリモートワークでデスクやチェアが重要なポイントとなる

 リモートワークにおいては、デスクワークがメインの仕事となるため、1日の時間のうちかなりの割合をデスク周りで過ごすことになります。そのため、デスクとチェアをどのようなものにするのかが重要なポイントとなります。

 ここでは、リモートワークにおけるデスクとチェアが、業務の生産性を高める上で重要であることや、長時間作業でも身体の負担を軽減できるものを選ぶことが大切である点を説明します。

生産性が高まる

 リモートワークに用いるデスクやチェアは、業務内容などの用途に応じてさまざまなものが販売されています。ダイニングテーブルは食事に適したテーブルであり、ローテーブルはソファーでくつろぐ際に便利であるように、仕事をする際に適したデスク・チェアを選ぶことが重要です。業務内容に適したものを選ぶことで業務効率が向上し、リモートワークの生産性向上が期待できます。

身体への負担を軽くする

 デスクワーク中心になりがちなリモートワークにおいては、長時間使用するデスクやチェアが身体にあっていない場合、肩こりや腰痛などの原因となってしまうことがあります。自宅にあるローテーブルで床に座って作業をしたり、ソファーに座って一日中作業をすると、仕事には適さない無理な姿勢を長時間強いられることになります。リモートワークで使用するデスクやチェアは、仕事をするのに適したものを選び、自分の身体にあっているかを十分にチェックすることが大切です。

デスクを選ぶ際のポイント

 仕事を効率的に行うために便利なデスクは、多種多様な特徴を有したものが販売されています。身体や業務内容に適したものを選び、快適なリモートワークを実現できるデスク環境を整備することが大切です。

 ここでは、リモートワーク用のデスク(机)の選び方について解説します。ポイントは「レイアウト」「サイズ」「高さ」の3つです。

最初にレイアウトを決める

 デスクを選ぶ際、最初にレイアウトを決定することが必要です。レイアウトを決める際には、「自宅のどこにデスクを設置するのか」「デスク自体のレイアウトをどうするか」を意識しましょう。

 「自宅のどこにデスクを設置するのか」という点については、仕事をする場所を決定するのと同義です。日当たりや空調の当たり具合、騒音などの外部環境をチェックしながら、仕事がしやすい場所を選定することが大切です。開放的・閉鎖的などの感覚的なところは、好みに合わせることで、集中力に良い影響を与えることができます。

 「デスク自体のレイアウトをどうするか」については、主にデスクのサイズや形状、高さなどを検討する必要があります。一般的な長方形のデスクだけでなく、L字型・コの字型などさまざまな形状のデスクを検討し、仕事がしやすいデスク環境を整えることが有効です。場合によっては複数のデスクを組み合わせることで、理想のデスクを作ることもできます。

デスクの適切な幅と奥行き

 レイアウト決定後は、必要なデスクの幅と奥行きを検討する必要があります。ディスプレイや照明、筆記用具など、デスクに置く必要があるものを洗い出し、必要不可欠なスペースを把握することが重要です。

 仮にパソコンひとつで仕事ができると考えられる場合にも、より効率的に業務を進める上で便利なものは何かを考えておくことも重要です。将来的な拡張性をもたせることで、業務内容に応じたカスタマイズが可能なデスク環境を用意することが可能です。

デスクの高さ

 デスクの高さに関しても、仕事のしやすさ、身体への影響を考える上で重要なファクターです。首や背中が曲がったままで長時間作業を行うと、疲れによる集中力低下や、身体を痛めることにもつながります。目安としては、肘の高さを直角に保つことができる高さのデスクが良いとされています。自身の身体にあった高さのデスクを選ぶことが重要です。

 デスクの高さを調節できる可変式デスクも便利です。可変式デスクなら、購入後に仕事がしやすい高さに調節して使うことができます。業務内容や気分に応じて高さを変えることで、新鮮な気持ちで仕事に取り組めるという効果も期待できます。立った姿勢で仕事をするスタンディングワークという働き方も注目されており、姿勢を正すことができることや、集中力アップにつながることなど、さまざまなメリットが注目されています。

チェアを選ぶ際のポイント

 チェア(椅子)についても、特徴的なものが数多く展開されています。デスクと同様に、自身の身体に合ったものを選ぶことが重要です。

 ここでは、リモートワーク用のチェアの選び方について説明します。ポイントは「高さ」「姿勢」「体圧分散」の3つです。

チェアの高さ

 チェアの高さが適切でない場合、姿勢が悪くなることで身体に無理な負荷がかかり、腰などを痛めてしまうリスクがあります。身体に合ったチェアを選定することで、身体への負荷を低減することが大切です。

 チェアの高さの目安としては、身長の1/4程度が望ましいとされています。高さ調整が可能なチェアを選ぶことも効果的です。チェアだけでなく、デスクとのバランスを考慮した上で、作業がしやすい高さのチェアを選ぶことが重要です。

良い姿勢を保てるか

 長時間のデスクワークを行うリモートワークにおいては、座っている時の姿勢が重要です。座っている時は立っている時に比べて、背骨の椎間板に1.4倍の負荷がかかると言われており、姿勢が悪い際に身体にかかる負荷は大きなものです。

 正しい姿勢とされる目安は、チェアに座った状態で背骨がS字になっている姿勢です。この姿勢であれば身体への負荷を抑えることができ、長時間の作業でも安心して使用することができます。可能であれば、実際に座ってみて、自分の姿勢が正しく保てるかどうかを確かめることをおすすめします。

体圧分散できるか

 体圧分散とは、自身の体重の負荷をいかに分散させるかという指標です。体圧分散が適切になされていない場合、腰や尻に圧力が集中してしまい、腰痛などの原因をなる可能性があります。

 体圧分散ができるかどうかを決定する要素としては、素材や硬さ、肘置きの有無などが挙げられます。姿勢と同様に、購入前に可能であれば実際に試してみることをおすすめします。

おすすめのデスクとチェア

 ここでは、おすすめのデスクとチェアについて紹介します。

ニトリ

 株式会社ニトリが販売するおすすめのデスク・チェアは「トリプロ119」です。デスク・可動シェルフ・可動ワゴンの3つがセットになったモデルで、コンパクトながら大容量の収納スペースを確保することが可能です。デスク天板には配線用の穴があり、電源タップの設置に便利。棚の高さを変えることができるなど、カスタマイズ性の高いデスクセットです。

オカムラのSwiftデスク

 株式会社オカムラが販売する「Swiftデスク」は、高さを調節できる上下昇降デスクです。高さを70~125cmの範囲で調節することができ、座った姿勢での作業はもちろん、スタンディングワークにも対応できます。天板の手前側が滑らかな曲線に設計されているなど、身体への負荷を低減する工夫が特徴のデスクです。

Ergohumanのオフィスチェア

 株式会社関家具が展開する「Ergohuman」は、人間工学に基づいた設計が特徴のオフィスチェアです。人間が可能な限り自然な状態で動作を行えるように細部にまでこだわった設計がなされています。長時間作業でも身体への負荷を抑えることができるおすすめのオフィスチェアです。

 カラーバリエーションも豊富で、部屋の景観やデスクとのバランスも考えやすい商品です。製品ラインアップも充実しているため、自分に合ったモデルを見つけることができるでしょう。

自分に合ったデスクとチェアで効率良くリモートワークを行いましょう

 自分に合ったデスクやチェアを自由に選ぶことができる点も、リモートワークのメリットと言えます。新型コロナウイルスの影響により、ニューノーマルな働き方が求められる中、リモートワークは今後もさらに拡大し続けることが想定されています。自分に合ったデスク・チェアを選定し、効率的で生産性の高いリモートワークを実現可能なデスク環境を整えることをおすすめします。

※この記事は2021年3月時点の情報を元に作成しています

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