2021.03.26 (Fri)

テレワーク・リモートワークとは何か?(第14回)

作業効率を上げるリモートワーク用デスクの選び方

 急速に導入が進められているリモートワークにおいて、作業用デスクの良し悪しは、業務の快適さを決定づける重要なポイントとなります。業務内容に応じて機能的なデスク環境を整えることのみならず、長時間仕事をしても疲れにくい、自分の身体にあったものを選ぶことが必要不可欠です。作業用デスクはさまざまな種類・特徴を有しており、すぐに適切なものを選ぶのは困難でしょう。そこで本記事では、リモートワーク用に使いやすいデスクのおすすめの選び方を紹介します。

リモートワークにおけるデスク環境の重要性

 リモートワークの急速な普及に伴い、仕事が突然リモートワークに切り替わったというケースも多いのではないでしょうか。中には、「パソコンさえあればよい」と考えている人も少なくないでしょう。しかし、それは誤りで、リモートワークでは仕事環境が整っていないと、快適で効率のよい業務はおこなえません。

 とくに仕事用のデスクは選び方に注意が必要です。たとえば充分な広さがなければ、資料を広げながらパソコン作業を行うことはできません。あるいは、高さが合っていなければ姿勢が悪くなり、首や肩、腰に痛みが出ることもあります。

リモートワーク用デスクのポイント

 ストレスなくリモートワークを行うためのデスクの選び方について、ポイントを解説します。リモートワークでのデスク選びは、以下の2点に注意しましょう。

機能性が高いものを選ぶ

 リモートワークのデスクは、ただパソコンを置くだけでなく、業務を効率よく進めるための機能がついているものを選ぶことがおすすめです。そのため、デスクは、リモートワークの内容に合わせて選ぶ必要があります。このとき、「どのような」作業を行いたいのか、具体的にイメージするのがポイントです。

 たとえばノートパソコン1台のみで作業をするのなら、さほど大きなデスクは必要ありません。しかし資料を広げたり、複数のディスプレイを併用するなら、ある程度面積の大きいデスクが必要です。このとき、収納式の天板付きのデスクであったり、キャスターがあるものを選ぶと、使用しないときはコンパクトに収納することができます。

 パソコン作業やノートをとるときに、机がぐらつくと作業の邪魔になります。とくにディスプレイを複数台設置したり、重たい機材を机上に置く場合には、耐荷重が大きいデスクを選ぶことが大切です。

 他にも、配線穴があるものや、引き出しが多いデスクを選ぶと、パソコン周りをスッキリさせることができます。以上のように、自身にあった機能性のデスクを選ぶときには、「どのような」作業をするのか具体的にイメージすると上手くいきます。

身体に合ったものを選ぶ

 リモートワークでは、長時間座りっぱなしになることが少なくありません。そのため、首・肩・腰に不調が出ることがよくあります。原因として、デスクの高さや椅子が合っていないことが挙げられます。

 たとえばデスクが低すぎると、長時間下を向きっぱなしになり、首や腰、背中に痛みが出やすくなります。反対にデスクが高すぎる場合、画面を見上げたまま腕を上げっぱなしの状態になるため、首や肩がつらくなってしまいます。

 一般的には、デスクの高さは72cmが目安と言われています。ただし体格によって適正な高さは異なるため、自分の身長を加味して選ぶ必要があります。

リモートワーク用デスクの選び方

 リモートワーク用のデスクの具体的な選び方について解説します。デスクを選ぶときは、「サイズ」「形状」「機能」「高さ」「デザイン」の5つのポイントに注目します。

サイズ

 リモートワークのデスクのサイズを選ぶときは、「どのような」作業を行うのかを具体的にイメージすることが大切です。言い換えれば、どのようなツールを業務に使用するのかをイメージするとよいでしょう。

 あわせて、デスクの「幅」と「奥行」についても考えます。たとえば小型のパソコンやノートパソコンを使用するのなら、幅と奥行きはさほど必要ありません。具体的には、幅が100cm程度、奥行きは50~60cm程度で充分でしょう。

 一方大型のディスプレイを設置したり、資料への書き込みを頻繁に行う場合は、幅は100~120cm程度、奥行きは70cm以上あると、スペースに余裕をもって作業できます。

形状

 形状を考えるときは、「どこで」作業するのかをイメージすることが重要です。たとえば部屋の角にデスクを設置する場合は、一般的な長方形のデスクよりも、L字型やコの字型のデスクを選ぶとデッドスペースを解消できます。あるいは小型のデスクを複数並べてもよいでしょう。

 以上のように、デスクの形状を選ぶときには、まずレイアウトを考えることが大切です。あわせて、設置場所のスペースとデスクのサイズが合うかどうかも、しっかり計測しておく必要があります。

機能

 前項でも触れた通り、自身のリモートワークに適した機能性のデスクを選ぶと、作業効率がアップします。代表的なデスクの付属機能としては、キャビネットや収納があります。書類やペンなど、業務に用いる道具が多い場合は、キャビネットが付属したものや、引き出しが多いタイプのデスクがおすすめです。

 プリンターを設置する場合は、サイドキャスターやラックがついているものが便利です。配線をスッキリさせたいときは、配線穴や配線用の切り欠きの有無をチェックしてください。

高さ

 デスクは、自身の姿勢を適正に確保できる高さのものを選びます。ウェブサイトの中には、自身の身長を入力すると、最適なデスクの高さを計算してくれるものもあります。自分に合う高さが分からないというときには、それらのツールを利用してもよいでしょう。

 あるいは、「椅子に座ったときに肘を直角に置けるかどうか」を目安にする方法もあります。ただし、キーボード操作が多い場合は、それよりもやや低めの方が負担を軽減できるという意見もあります。

 昇降機能のあるデスクなら、自分に最適な高さに微調整できるため、とても便利です。ただし、調節できる幅には限界があるため、購入前に、設定可能な範囲をしっかり確認しておく必要があります。

デザイン

 リモートワークを快適にするには、デスクのデザインも重要な要素です。自宅に置くものであるため、そのほかの家具やインテリアと調和するデザインを選びましょう。基本的には好みを基準としますが、ビジネス用途であることから「色味が落ち着いている」「普遍的なデザインである」点を重視するのがおすすめです。

 デスクのデザインを大きく左右するのは「脚」と「素材」です。これらは見た目だけでなく、機能性にも関わるので熟考が必要です。たとえば「T字脚」や「コの字脚」であれば、出入りがしやすく安定感があります。足元を隠したいときは「パネル脚」がおすすめです。

 素材については、「塗装」や「木製」のデスクならば経年による変化を楽しめます。「メラミン」や「スチール」は主張が少なく、シンプルなデザインのものが多いです。素材はデスクの手入れのしやすさにも関わるため、その点も考慮するとベストです。

デスクにあわせて椅子も用意

 仕事をするときはデスクだけでなく、椅子も必要です。デスクと同様に、椅子も使い勝手の良いものを選ぶことが大切です。

椅子は机の高さに合ったもの選ぶ

 椅子はデスクと同じく、自身の体格に合ったものを選びましょう。座ったときに、足裏全体が無理なく床につく高さであるかどうかが、1つの目安となります。あわせて、デスクの高さとの兼ね合いも考える必要があります。具体的には、デスクの天板から椅子の座面までの距離が25~30cm前後になるように調整してください。

腰を痛めにくいものを選ぶ

 リモートワークでは座っている時間が長くなるため、椅子に深く腰掛けることで、腰痛を防ぐことができます。そのため、座面が広く深めの椅子を選ぶことが重要です。たとえばハイバックタイプの椅子ならば、深く腰掛けても姿勢をしっかりサポートしてくれます。

 あるいはリクライニング機能付きの椅子ならば、定期的に姿勢を変えられるため、腰が固まるのを防ぐことができます。以上のように、リモートワーク用の椅子は、自分の体格や姿勢にフィットしているかどうかを重視して、深く腰掛けられる形状のものを選びましょう。

デスク環境を整えて快適なリモートワークを

 リモートワークではパソコンのスペックや周辺機器に目が行きがちですが、デスク環境を整えることも非常に重要です。自分の体格を鑑みながら、愛着を持って長く使えるデスクや椅子を探してください。

※この記事は2021年3月時点の情報を元に作成しています

連載記事一覧

メルマガ登録


NTT EAST DX SOLUTION


ミライeまち.com


「ビジネスの最適解」をお届けします 無料ダウンロード資料


イベント・セミナー情報

ページトップへ

ページ上部へ戻る