お悩み解決コラム(第11回)

増え続けるデータの快適な保管・管理をオンラインストレージサービスで実現しよう

(2018.11.21更新)
 パソコンやスマートフォンに蓄えられたデータが日々増えているということはありませんか。そのデータがビジネスで扱うものとなれば、大量かつ秘匿性が高い、さらには長い保管が必要というケースもあるでしょう。あなたのオフィスでは、そのような業務上のデータはどのように保管されているでしょうか?

 たとえば、パソコン本体や外付けハードディスク、USBメモリなど外部記憶装置に保管している。または、社内LAN上に置かれたファイルサーバやNASといったストレージなどでしょう。

 社内LANなどに設置されたストレージは自由に使える反面、外部アクセスを可能とする運用やセキュリティ機能の強化などを行うには、知識や技術を身につけていないと難しい作業となるでしょう。万が一、秘匿性の高いデータが外部に漏えいしたとなれば企業にとっては致命傷です。知識や技術はないが、安心してデータを保管できる環境を構築したいという人もいらっしゃるでしょう。本記事では、そのような悩みの解決をサポートしてくれるサービスとして「オンラインストレージサービス」を紹介します。

オンラインストレージサービスとは

 オンラインストレージサービスとは、サービス事業者がインターネット上のサーバを提供し、利用者はサーバにあるディスクスペース(フォルダ)へデータを保管する仕組みです。そのデータへのアクセスはパソコンやスマートフォンなどの端末からインターネットを介して行います。つまり、インターネット上にデータを保管するスペースを提供するサービスのことです。

 一定の容量のディスクスペースを有している、さまざまな端末でインターネットからのアクセスが可能、データ共有や情報セキュリティ対策、バックアップ機能などの付加機能を備えているなどがオンラインストレージの特長でしょう。そしてネットワーク上で提供されるサービスなので、社内LANと比較すると、利用者はハードディスクなどといった設備費用を抑えられるというメリットも考えられます。

 また各サービス事業者は、付加機能やオプションなどで独自のサービスを提供することで、他社との差別化を進めています。これらにより、ローカルストレージの容量不足を解消する以上のメリットを得られる可能性もあるでしょう。

オンラインストレージサービスだから「できる!」こと
~オンラインストレージサービスの基本的な機能~

 一般的なオンラインストレージサービスで提供されている機能や特長を紹介します。

・機器に収まらなくなったデータの保管
オンラインストレージサービスなら増え続けるデータの保管も、契約のコースを変更することでデータ容量を増加することが可能です。

・データを消失のリスクから守る
データを保管するサーバは、災害・セキュリティ対策が施された建屋のデータセンターに設置されています。また複数サーバにデータを分散した構成で運用されているので、災害や機器のトラブルなどによるデータ消失へのリスク対策が施されています。サーバ機器のメンテナンスといった運用・管理もサービス提供事業者が行ってくれます。

・いつでもどこでもどの機器からもデータにアクセス
ローカルの機器に保管されたデータには、ローカルネットワークしかアクセスできないケースがあります。オンラインストレージでデータを保管すると、インターネット接続環境があれば、機器や場所にとらわれないアクセスが可能です。スマートフォンや自宅のパソコンから、外出先からのアクセスができます。

・容易かつセキュアなファイル共有
ファイル共有も、オフィス内などの同一LANにおける端末間なら容易ですが、オフィスから外出しているスタッフとのファイル共有の設定や、情報漏えいや不正アクセスに対する情報セキュリティ対策を施すべきでしょう。オンラインストレージサービスでは、セキュアかつ容易にファイル共有できる付加機能やオプションを備えています。

ファイル共有において留意しなければならない要素に情報セキュリティがありますが、オンラインストレージサービスの事業者別に、またその契約種別ごとにさまざまなセキュリティ措置が施されており、ファイルの公開範囲も自由に設定できます。

オンラインストレージサービスの選び方と一歩踏み込んだ機能

 ビジネス利用を目的としたオンラインストレージサービスは価格と同時に、信頼性や安全性も重視するでしょう。サービス事業者のネームバリューだけで選定するようなケースは少ないでしょうが、その事業者が提供するサービス品質の高さや、事業者やサービスの持続性などといった本質の部分も考慮すべきといえます。オンラインストレージは、ビジネスの基盤となるICTインフラの1つです。ですから前述のような信頼性、安全性、持続性に関しては充分な検討を行いましょう。

 またサービス事業者は、オンラインストレージサービスにさまざまな機能やオプションを用意し、それらに関する利用条件などを規定しています。機能・オプションの特長や、利用条件をサービス事業者に問い合わせて、自社のニーズに合ったオンラインストレージサービスを見つけ出しましょう。

NTT東日本「フレッツ・あずけ~るPROプラン」の場合

 NTT東日本のオンラインストレージサービスでは、「フレッツ・あずけ~る」と、ビジネスユーザー向けの「フレッツ・あずけ~るPROプラン」の2種類が用意されています。「フレッツ・あずけ~るPROプラン」は、ビジネスに利用可能な機能を豊富に備えたサービスです。その機能・特長について紹介します。

・回線認証・端末認証
アクセスはログインIDとパスワードに加えて、回線認証・端末認証による強固な認証がかけられており、万が一ログインIDとパスワードが流出しても、契約されているフレッツ光回線以外からのアクセスおよび、認証されていない端末からのアクセスはできません。

※回線認証機能はNTT東日本・NTT西日本のNTT東日本・NTT西日本の「フレッツ 光ネクスト」「フレッツ 光ライト」「フレッツ 光ライトプラス」または光コラボレーション事業者がNTT東日本・NTT西日本より提供を受けた光アクセスサービスに限りご利用いただけます(その他のインターネット接続サービスの場合、端末認証機能によりセキュリティバックアップ領域がご利用いただけます)。回線認証機能をご利用の場合は、IPv6に対応した端末およびIPv6通信の設定が必要です。

・遠隔アクセスロック
万が一、認証済端末を紛失した、もしくは盗難された際には、当該端末からのアクセスを遠隔操作で遮断することができます。

・世代管理
上書き編集を重ねる必要のあるファイルなどで、間違って上書きをしてしまったなどの際には最大10世代まで遡って(上書き前の)ファイルを復元することが可能です。また万が一、ランサムウェアに感染してしまっても、同様に最大10世代前まで遡れます。
※保存対象と同等の空き容量が必要です。

・自動バックアップ
お客さまが指定したパソコンやサーバ内のデータを、専用ツールであらかじめ設定した周期で自動的に、オンラインストレージ上にバックアップする機能です。前述の回線認証で、重要なデータを安全に自動バックアップします。バックアップは差分のみなので、短時間で完了します。

自動バックアップができる1ファイルあたりの容量は30GBまでです。なお、複数ファイルやフォルダ単位での容量制限はありません。
※保存対象と同等の空き容量が必要です。

・豊富な付加機能
グループウェアの補完ともなる同一契約者間のスケジューラー機能や掲示板機能を備えています。

ビジネス利用の際はビジネスプランの契約を

 オンラインストレージサービスにはさまざまなものがあり、料金プランが無料というサービスも多く存在します。コストの面で無料というのは魅力的でしょう。一方でビジネスにおいて、多様なニーズへの対応という面に不安のあるサービスの利用は避けたいところです。たとえば無料のオンラインストレージを利用していても、自社のビジネスが成長することにより、ディスクスペースの容量が足りなくなってきた、アップロードに時間がかかる、ファイル共有できる範囲が狭いなどの不満が出てくるかもしれません。しかし無料プランのサービスで、そのようなニーズに対応できる拡張性を持ったものは多くはありません。

 費用は有料および無料のプランが設定されていることが多く、利用者のニーズによってそのプランを選ぶことが可能です。多くの場合、無料プランに比べて有料プランはより多機能かつ大容量であり、拡張性や転送容量など機能面で優れ、よりセキュリティが強固なビジネス向けのプランとして提供されています。機能面以外にユーザーサポートでも優位になります。

 コストも重要ですが、サービスが多様なニーズに対応できることもビジネス利用では重要なポイントといえます。オンラインストレージを検討する際には、そのような視点も必要となります。

※フレッツ・あずけ~るPROプランのご利用には、フレッツ光などのインターネット接続サービスおよびプロバイダ契約が必要です

※フレッツ・あずけ~るPROプランのご利用には、メールアドレスおよび、専用ツールのインストールが必要です(対応OSは、NTT東日本公式サイト[フレッツ・あずけ~るPROプラン](「https://business.ntt-east.co.jp/service/azukerupro/」)をご確認ください)。

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