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テレワークで始める新ワークスタイル 場所や時間にとらわれない新時代の働き方を考える

「農家の仕事はテレワークできない」は思い込み?ハイテク技術で広がる農業の可能性

テレワークを導入可能な意外な業種③

テレワークとは縁遠く見える農家の仕事ですが、近年では、ICTなどハイテク技術を利用した「スマート農業」が注目を集めています。
一般的なテレワークのイメージとは少し異なりますが、制御装置を利用したビニールハウスの温度・湿度管理や、ロボット技術を利用した省力化など、これまでの“農家の常識”を覆すような取り組みが進んでいるのです。
今回は、現代の農業が抱える問題を解決する「テレワーク技術」と、技術を活かした「地域活性化」について紹介します。

この前話した地方移住した友人のこと、覚えてます?
副業で農業も始めたそうで、家族で畑仕事をする楽しそうな写真が送られてきました。
これ、本当に素敵ですよね!

充実ぶりが伝わる写真ですね!
技術をある程度習得できたらオンラインで集客するとか、現代風の農業にも挑戦してほしいです。リモート農園なども、最近人気があるようですよ。

農業も最近はハイテク化しているんですね…!
どんなことができるのか、私も自分で調べてみます。

農業のテレワーク化に役立つ最先端テクノロジーとは

人手不足が深刻化する農業の現場では、「広大な敷地を少人数で管理する」といった状況が珍しくありません。しかし、1人で動き回って管理できる広さには限界があります。
こうした状況への解決策として注目されているのが「スマート農業」です。高額投資が必要なイメージがありますが、数万円規模で手軽に導入できるシステムも登場しています。

数万円で自作できる「通い農業支援システム」

※画像はイメージです

2021年8月、農研機構はビニールハウスの管理の省力化に役立つ『通い農業支援システム』の製作マニュアルを公開しました。通信機能付きマイコンと小型パソコンを組み合わせたIoT機器で、ビニールハウス内の情報をスマートフォンで遠隔監視できるシステムです。

ハウス内の温度・湿度などの定期的な確認ができるほか、取得データを平均値やグラフなど、生産者が利用しやすい形式に変換することもできるようになります。材料費は約2万円から自作ができ、ランニングコストも安価です。

ロボット技術による省力化

これまで大規模な農場や食品工場でしか見られなかったようなロボットも、より身近なものになりつつあります。農薬散布ができる自動飛行ドローンや、作物の自動収穫ロボット、荷物を運搬するロボットなど、一般的な農家でも導入しやすい価格帯になってきました。

さらに従来は人間しか判断ができなかったような摘果や選別なども、AIを搭載したロボットで行えるように。近年では、高齢者や障がい者と農家をマッチングする試みとして、遠隔操作で農作業ができるロボットの開発も進められています。

高齢化と人手不足が深刻化する現代の農業事情を考えると、ロボット技術による省力化・遠隔化は急速に発達していくと考えられます。ベッドの上からロボットに指示を出して出荷までを自動化する、そんな未来もあり得るかもしれません。

発想の転換が現代農家を救う

今度は「農家の収入につなげる」という視点から、テレワークの活用法を考えていきたいと思います。
現代では、農業とテレワークを兼業する人も増えていますが、就農希望者とリモートでつながることができるのもテレワークのメリットです。このメリットを生かした「現代ならではの農業のあり方」には、どんなものがあるのでしょうか。

農業体験もテレワークできる時代に

農業体験と聞くと、「現地に足を運んで自分で土いじりをする経験」をイメージする人がほとんどではないでしょうか。しかし、県をまたぐ移動が歓迎されないコロナ禍を逆手に取り、「オンラインでの農業体験」を打ち出した農家も登場しています。

たとえば、実際の農地を貸して、パソコンやスマートフォンから野菜の発育状況を見ながら「水やり」「追肥」「害虫駆除」「収穫」などの指示を出せる貸し農園。作業は現地のスタッフが代行してくれるため、自宅にいながらゲーム感覚で楽しめると人気を集めています。

また、希望者とオンラインでつながり、Web会議システムを通して実際の農作業の様子を見せるリモート就農体験を行う農家も。
目のつけどころを変えることで、雇用を創出したり、農園の新たなファンを獲得したりといった機会を生み出すことに成功しているのです。

コミュニケーションの改善に!「一目置かれるWeb会議ツールの使い方!」

アグリワーケーションが地域活性化につながる可能性も

既存の農家がテレワークという新しい働き方に目覚めた一方で、農村に観光客を呼び込む方法として、「アグリワーケーション」という働き方にも注目が集まるようになりました。

アグリワーケーションとは、地方都市の農家が観光客向けに実施している〝宿泊を伴う農業体験〟のこと。この農泊が、現在はワーケーション(休暇で滞在する場所でテレワークを行うこと)で活用されるようになってきているのです。

農泊施設にテレワーク用の設備を取り入れ、長期滞在をするテレワーカーの受け皿となることで、農家の副業である「農泊サービス」で充分な収入が見込めるようになります。

さらに、農泊サービス提供者として地方に雇用を創生したり、農泊を通して移住者を呼び込んだりと、地方の活性化につながる可能性も。
テレワークを「農家に関係がないもの」と思い込まずに、新たな可能性を秘めた素材として理解することが、これからの農業を発展させる起爆剤になるかもしれません。

テレワーク導入をお考えの方に!「テレワーク導入ガイドブック」

農家×テレワークで可能性が広がる

今回は、農業に最先端テクノロジーを導入してテレワーク化を行う「スマート農業」や、テレワークを活用した地方創生について紹介しました。

最近では、テレワーク技術を応用した新米農家への遠隔指導も始まっています。
その一つに、カメラ機能付きのメガネ型通信機「スマートグラス」を使った指導があります。受講者が見ている景色が指導者と共有できるため、現場に行かなくても具体的なアドバイスができるというものです。

距離があってもスムーズなやりとりができるから、これまでのように交通費や宿泊費もかかりません。
こんな風に、テレワークは、現代の農業にもたくさんのメリットをもたらします。
「農家×テレワーク」できることは、きっとたくさんあるはず。ぜひ考えてみてください。

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