2025年4月1日利用分より、フレッツ 光ネクスト(一部サービスタイプ)の月額利用料を改定します。詳細はこちら別ウィンドウで開きますをご確認ください。

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2022.04.28 (Thu)

NTT東日本社員が語る、ビジネス成功のヒント(第12回)

NTT東日本の国際活動とは?ブータンでの国際協力活動とベトナムでの海外事業

ブータン現地現場調査模様(2019年1月)

 NTT東日本では、国内通信事業に限らず、ベトナム・インドネシアにおける海外キャリアとのリレーションを活用した事業展開と、政府機関からの要請に基づく国際協力活動を行っています。

 今回は、国際協力の取り組みとして2018年11月から2022年2月まで実施した、ブータン国「災害対策強化に向けた通信BCP策定プロジェクト」の活動と、ベトナムでの海外事業の取り組みを紹介します。

ブータン国における通信分野の災害対策強化に向けた国際協力プロジェクト

 ブータン国では過去に大きな災害経験がありませんでしたが、2015年の隣国ネパールでの大地震の際ブータン国国内の通信も影響を受けました。これにより災害時の通信確保の重要性が認識され、ブータン国政府の要請に基づき、現地通信会社のブータンテレコム(以下、BT)においてBCP(事業継続計画)を策定し、災害発生時の通信確保することを目的とした、国際協力機構(以下、JICA)による技術協力プロジェクトの実施が決定されました。NTT 東日本はジャパンリーコム社との共同企業体として受託し、2018年11月から活動を開始しました。

プロジェクトの実施内容

来日研修(山形での災害対策演習)模様(2019年6月)

 この活動は、大きな災害経験のないBTに「災害発生時に世の中がどう変化するか」「BCPとは何か」を理解してもらうことから始まりました。BTの設備・業務などの調査を通じて重要ユーザーや復旧優先順位を決定し、2019年5月にブータン国初のBCP基本方針を策定しました。翌6月にはBTから10名が研修で来日し、平常時の減災への取り組みや、災害発生時の復旧およびその後の復興活動、「安全第一」「つなぐ使命」などの私たちの思いを共有しました。帰国後は、BTが主体となりNTT東日本グループ社員と合同で災害発生時に実行すべき行動規範を策定し、2019年12月の大規模地震を想定した最終ドリル(演習)に向け、反復練習を実施し、行動規範が機能するかなどを評価しました。

 その後ブータン国の情報通信大臣も参加の下でBCP体制立ち上げ式典を行い、正式にBTのBCP運用組織が形成されました。以降は、BCPをPDCAサイクルで継続的に改善する仕組みを導入すると共に、現地政府機関をはじめとした関係機関向けのセミナーなどBCPの水平展開活動を行いました。

 本プロジェクトは、2021年12月に全行程を完了し、現在はBT自身が現地で新型コロナウイルス対応や、サイクロン、小規模地震への対応、ドリルやワークショップの計画、実施を行うなど、着実にBCPの運用を行っています。

 災害時の通信確保の重要性が認識されて実施が決定したプロジェクトではあるものの、大きな災害経験のないBTの社員が、通常業務がある中で、直接利益を生まないBCPの重要性を理解し積極的に活動に参画することは容易なことではありませんでした。またNTT東日本と同じ通信会社であるものの、取り巻く環境が全く異なることから、私たちの知見をそのまま持ち込むのではなく、BTが納得しブータン国に合った「BTのBCP」にする必要がありました。

 このように難しいプロジェクトではありましたが、案件に携わったNTT東日本グループ社員の国内外での熱い議論や丁寧な指導などにより、ついには「通信会社としての『つなぐ使命』」への思いをBTと共有し、ブータン国初の「BTのBCP」を策定、運用可能とすることができました。

今後の活動

 本活動中に弊社社長がBTを訪問し、BT幹部との交流の中で「日本だけでなく国際社会においても地域貢献が重要であり、同じ考えを持つBTと共に地域に根差し地域の発展のため一緒に汗をかいていきたい」とBT幹部に伝えました。これらの幹部交流を受けて、2020年7月、BTおよびNTT東日本グループ間でキャリア交流を目的とした覚書を締結しました。この覚書の下、BT社員のインターンシップ受入れや、NTT東日本グループ社員のBT派遣によるベンチマーク活動を継続的に行っていきます。

 私たちNTT東日本グループとしても、本プロジェクトを通し「技術者が、地域のネットワークに精通しており、所内・所外設備共に、マルチファンクションで実施している業務体系」や「限られたリソースの中で最善を尽くす取り組み」など、BTの工夫を多く学ぶことができました。今後さまざまな活動を通じて、お互いに切磋琢磨し地域発展のために汗をかいていきたいと思います。

ベトナムでの事業展開

 海外での事業展開については、グループ会社であるNTTイーアジアと連携を図りながら、成長著しいベトナムを中心に取り組んでいます。以前に本サイトでもご紹介したように、現在、ベトナム南部ビンズオン省にてスマートシティ化に向けたICTインフラ整備プロジェクトを現地パートナーと共に進めています。

 NTTイーアジア社員が現地に駐在し、パートナーである現地通信会社と一体となって、高品質な光回線サービスの提供や加入者の獲得に取り組んでいます。光回線の設備構築/開通工事/運用保守やマネージドWi-Fi提供に関する技術指導、営業力強化に向けたアドバイスなどの現地活動に加えて、日本での設備点検や改修に関する研修などを通じて、NTT東日本の経験やノウハウの移転を行っています。

 今後は、ICTインフラのみならず、現地通信会社を通じたNTT東日本やグループ会社などの強みを生かした同省でのDX事業の展開にも取り組み、スマートシティの早期実現を図ります。

 海外進出、特に、ベトナム進出に関心をお持ちの方に向けて、弊社のベトナムでの取り組み紹介も含めたセミナーが開催される予定です。ご興味のある方は是非ご参加ください。

ベトナム南部ビンズオン省投資環境リアルセミナーの概要

■開催日時
<大阪会場> 2022年5月17日(火) 14:00~16:45
<東京会場> 2022年5月19日(木) 14:00~16:45

■申込方法及びセミナー内容:以下ホームページよりご登録ください。
URL: https://www.cando-now.com/becamex/seminar/2022_0517.html

■参加費:無料 

■使用言語:日本語 ベトナム語(同時通訳あり)

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