2025年4月1日利用分より、フレッツ 光ネクスト(一部サービスタイプ)の月額利用料を改定します。詳細はこちら別ウィンドウで開きますをご確認ください。

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ネットワークとは?お役立ち情報をご紹介(第5回)

VPNを無料で利用する方法は?メリットやデメリットも紹介

 セキュリティの高い通信環境であるVPNの利用にあたり、できれば無料で利用できないかというニーズも一定数あります。

 確かに、無料のVPNサービスは検索するとたくさんあり、手軽に利用できるので試してみたいという方も多いのではないでしょうか。

 しかし、良識のある一部の有志で運営しているサービスを除いて、無料のVPNサービスの多くにはセキュリティ上のリスクを抱えている事が多いです。

 今回の記事では無料のVPNについて、その種類やメリット・デメリット、また有料VPNサービスとの違いについて紹介していきます。

◆目次
VPNとはそもそも何か?
無料のVPNには2種類ある
無料VPNのメリット
無料VPNのデメリット
有料VPNのメリット
まとめ

VPNとはそもそも何か?

 VPN(Virtual Private Network)とは、仮想専用線と呼ばれるプライベートなネットワークのことです。インターネット上や独自の通信環境上に専用の通信経路を作り、データを暗号化して許可された人のみ送信・受信ができる仕組みです。インターネットよりもセキュリティ性が高く、テレワークなどのオフィス外で複数の場所でデータのやりとりを行う際に利用されます。フリーWi-Fiの利用時にもVPNを利用すれば、そのままインターネットを利用するよりもセキュアな通信が可能です。

 VPNサービスは通信事業者などが各種サービスを展開しており、セキュリティ面の安全性や通信の安定性、カスタマーサポートの充実などに違いがあります。基本的には有料でサービスを利用する形ですが、中には無料で利用できるVPNサービスもあります。

VPNとは?仕組みや導入メリット・専用線との違いを紹介

無料のVPNには2種類ある

 一般的に検索して出てくる無料のVPNには2つの種類があります。

完全無料のVPN

 ひとつ目は完全無料で利用可能なVPNです。今回の記事で解説するVPNはこれに該当します。無料で手軽に利用できますが、リスクもあります。

 利用ユーザーからの収益に頼らない形で運用しているため、収益を確保するために広告表示や、悪意のある運営者の場合は無断のデータ販売などを行っている可能性があるため注意が必要です。

トライアル中は無料のVPN

 本来は有料で提供しているVPNサービスですが、トライアル期間として一時的に無料で利用可能なもの、また機能やデータ量を制限した形で利用できるものがあります。

 有料サービスを利用してもらうためのお試し版であり、多くは信頼性のある事業者が運営しているので、まずはVPNを試してみたいという人には最適です。日常的に利用するには無料版では限界があるため、もし利便性を感じた場合はコストパーフォーマンスを考慮しながら有料版にアップグレードするのが良いでしょう。

無料VPNのメリット

 無料で利用できるVPNのメリットを紹介します。前述した完全無料のものと、有料のサービスのトライアル版の両方に共通する内容です。

複数のサービスを試せる

 無料のVPNは費用がかからないので、気軽に複数のサービスを試せます。後に費用をかけて本格的に導入する予定の場合、使用感を試すなど、サービスを比較する良い機会になります。

途中で利用停止できる

 有料プランでは最低利用期間の制限による解約金の発生や、ある程度まとまった期間に対して支払いを行うことがありますが、無料VPNは不要なタイミングで利用を停止できます。

無料VPNのデメリット

 無料VPNのデメリットを紹介します。こちらは完全無料のVPNに存在するリスクなどを中心に解説します。

セキュリティリスク

 無料VPNは有料のものよりもセキュリティ面でのリスクを抱えています。

外部攻撃の可能性

 無料のVPNは有料のものよりもセキュリティレベルが低いケースが多く、比較すると外部からの不正アクセスやサイバー攻撃を受けるリスクが高いです。古い技術をそのまま利用していることによって通信の暗号化ができない場合や、セキュリティに新たな脆弱性が出た場合に対処がなかなかされないなどです。また、マルウェアやウイルスを含んでいるVPNも存在します。

情報流出・データ悪用の可能性

 無料のVPNの場合、事業として収益を上げるために広告表示を行うことがありますが、それ以外の方法としてVPN利用者の個人情報を販売し収益を得ている可能性もあります。もちろん、運営母体の信頼性が高い場合は問題ありませんが、安易によく知らないVPNを利用すると個人情報などが流出する恐れがあります。

 ブラウザの閲覧履歴やIPアドレスなどのログデータを情報として販売することや、電話番号・口座番号・クレジットカード情報などを不正に利用される危険性もはらんでいます。

VPNのセキュリティの仕組みとは?安全性やリスクを紹介

利便性の低さ

 無料のVPNは有料のVPNと比較して機能が制限されていることが多いです。

回線速度の遅さ

 無料VPNは利用できるネットワーク回線の上限に対して利用者数が多いことがあり、結果的に回線速度が遅くなります。テキストデータの送受信は可能でも、画像や動画ファイルなどは非常に遅いケースもよくあります。

 また、用意しているサーバーが少ないことで、通信が途切れる可能性もあり、大事な音声通話やビデオ会議などで接続不良になるリスクも無視できません。

データ量の制限

 通信速度が遅いだけでなく、ユーザーごとに利用できるデータ量の上限が決まっているケースがあり、超過するとネットワークが利用できなくなる、または速度制限がかかることがあります。無料で利用できるデータ量では足りないことが多く、日常的に利用することが厳しい場合が多いです。

利用時の不要な広告表示

 無料VPNは収益源を確保するために広告表示しているケースが少なくありません。利用時の不快感や、画面操作上での利便性の低下などがあります。

カスタマーサポートがない

 無料なのでカスタマーサポートがなく、何かあった時のトラブルに対応できません。ビジネス上のインフラとして安定的に業務で利用するには、不十分なケースが多いです。

有料VPNのメリット

 無料VPNと比較した時の有料VPNのメリットを紹介します。

セキュリティ面が安心

 有料のVPNは、無料のVPNと比較してセキュリティが強固です。マルウェアを検知する仕組みや、ログデータが保存されないこと、情報漏えい対策や最新のセキュリティシステムへのアップデートなどがしっかりとされています。

通信速度が早く、制限もない

 有料VPNは回線が安定しているため、通信速度が早く、回線が途切れることも少ないです。データの通信制限がないことが多く、あっても制限の上限が大きく、制限時でもある程度の利用は可能なケースなどがほとんどです。

カスタマーサポートが充実している

 有料のVPNサービスには何かトラブルがあったときに、24時間のサポートを受けられるサービスもあります。トラブルによる通信障害が起きたままだと業務に支障をきたし損害をこうむる可能性がありますが、サポートがしっかりとしているサービスならそのリスクを抑えることができます。

バッテリー消費を抑えることが可能

 VPNを接続する機器がタブレットやスマートフォンなどのモバイル端末の場合、バッテリーを多く消費してしまうケースがあります。無料のVPNと比較して、有料のVPNのほうがバッテリー消費を抑えられるような対策が取られているものが多いです。

まとめ

 今回の記事では無料のVPNについて紹介していきました。無料のVPNは基本的に利便性が低く、特にセキュリティ面でのリスクを抱えているので、企業のデータのやりとりには向いていません。

 信頼性のある有料サービスの無料トライアルなら安全ですが、インフラとして定常業務に利用するには日数制限や通信量の制限などがあるため、あくまで利便性を試す機会として活用するのが良いでしょう。

 NTT東日本では、安定した通信と高いセキュリティ性のVPNサービスの「フレッツ・VPNプライオ」や「フレッツ・VPNワイド」を提供しています。

 もし、将来的にテレワークや複数拠点での利用で本格的なVPNの利用予定がある場合は、無料のVPNサービスと平行してこちらもぜひご検討ください。

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