2018.04.03 (Tue)

最新の身だしなみ事情(第10回)

目元の清潔感に必要なクマ、眉、メガネの身だしなみ

posted by 地蔵 重樹

 目は口ほどにものを言う。昔からいわれるように、目の印象はその人全体の印象を左右するものです。

 しかし、目の印象を決めているのは、目そのものだけと限りません。たとえば目の下にクマができていれば「睡眠不足なのかな?」と心配されたり、眉毛が伸び放題になっていれば「鏡を見ない人なのかな?」と“だらしない人”に認定されたりすることがあります。今回は、ビジネスパーソンとして注意しておきたい「目の周り」の身だしなみについて紹介します。

目の下のクマは色や形に応じて解消法が違う!

 目の下にクマを発見したら、健康状態や精神状態、あるいは仕事やプライベートの状況を振り返ってみるのがオススメです。もし、睡眠不足や飲み過ぎ食べ過ぎ、運動不足などわかりやすい原因が思い当たるなら、すぐに手を打ちましょう。

 難しいのは、クマができる原因が思い当たらない場合です。実は、目の下のクマは原因によってできるクマの形が異なります。ですので、どのようなクマができているのか確認し、自分のクマのタイプを知ることで適した対処ができます。

 目尻を引っ張り、そのときだけ消えるクマは「黒クマ」です。このタイプのクマは、加齢などで皮膚がたるんで黒ずむために生じるといわれています。本格的に消す場合は美容クリニックで脂肪を摘出するなどの対処が必要ですが、マッサージや保湿で消えることもありますので試してみるとよいでしょう。

 自宅でできるマッサージや保湿に役立つのはアイクリームです。その理由は、たるみを引き締めるために冷やせるから。加えて、皮膚や粘膜の形成などをケアする栄養成分レチノール(ビタミンAのこと)が含まれている商品もあるからです。どのアイクリームでも……というわけではないのでご注意ください。最近は、キラリエの「アイクリームIII」が注目されています。

 黒クマに気付いてすぐに何とかしたい、という人には「コンシーラー」が有効です。女性は使い慣れていますが、男性には少しハードルが高いかもしれません。ただし、短時間で対処できる方法なので頭の片隅に留めておいてください。例えば、クオレの「K-パレット ゼロクマコンシーラー」は、クマの色(全クマ、茶クマ、青クマなど)に合わせて3種類のバリエーションが用意されています。

 青色っぽいクマの場合は、睡眠不足やストレスによる血行不良が原因といわれていますので、疲労回復やストレス解消が重要になります。見方を変えると青クマは血行不良ですので、目の周りを蒸しタオルで温めたりマッサージしたりすることで、クマが薄くなるケースもあるそうです。

 茶色っぽいクマの場合は、色素沈着が原因といわれています。手でこすったりかいたりすることが多い人によく見られます。解消法は美白成分を患部に浸透させること。先に紹介したアイクリームを使用するのも1つの方法です。注目したいのは美白成分入りのアイクリーム。明色化粧品の「プラセホワイター 薬用美白アイクリーム」には、色素沈着の原因であるメラニンの生成を抑えるプラセンタが含まれています。

眉毛を整えると顔全体にメリハリが出る

 特に男性は年齢とともに眉毛の存在を忘れがちになります。周囲にいる年配の男性を見れば、なるほどね!と納得したくなるはずです。一方、多くの女性は毎日眉をデザインして出勤しています。両者の印象を比較して、どちらのほうがいいか考えてみてください。

 ネット上には、さまざまなBefore / After写真が掲載されていますので、眉を整えるだけでどれくらい印象が変わるのかを確認してみてください。「清潔感がある」「爽やか」もしくは「顔全体にメリハリ」といった印象を手にすることができそうです。眉毛のお手入れ初心者にも使いやすい商品はフィリップスの「鼻毛・耳毛・眉毛トリマー NT3160/10」です。3mmと5mmの眉毛コームが付属していますので、いきなり切り過ぎてしまうケースが少ないのが特徴です。

メガネが汚れていると残念な人に

 目の周りの身だしなみで欠かせないのがメガネの存在。目よりも大きく、眉よりも顔の印象を左右する一方、気分によって服のように着替えることもできる優れモノです。

 ところがレンズが曇っていたり、ツルがゆがんでいたり、壊れているメガネを掛けていてはいい印象を与えられません。それどころか、身近なモノやコトに無頓着な人と見られてしまいます。たとえば、道具の手入れをしない職人、言葉を大切にしない編集者、ビジネスマナーを無視する営業職というジャンル分けです。顔を突き合わせて仕事をする際に、メガネが汚れていることで「この人、不潔だなぁ」「だらしなさそう」と思われ、すごく損をしてしまうわけです。

 ここで注意したいのは、汚れをシャツの裾やハンカチで拭いてしまうと、汚れは広がってしまうことです。専用のメガネ拭きグッズを使用するとよいでしょう。小林製薬の「メガネクリーナふきふき」は、レンズの指紋や脂汚れが軽く拭き取れます。速乾性のウエットタイプなので、から拭きの手間も不要。スマートホンの画面汚れにも使えます。

 目元を整えておくことで、健康的で清潔感があり、仕事もきっちりできる印象を持たれやすくなります。その結果、仕事上の折衝にも自信を持って臨むことができるでしょう。より積極的な気持ちで人に会えるようにするためにも、目元の身だしなみを整えてみませんか。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2018年3月12日)のものです。

地蔵 重樹

地蔵 重樹

フリーライター。ニュースサイト、オウンドメディアなどのWebコンテンツや、書籍のライティングを行う。著書に『〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサクつくれる本』(日本実業出版社)などがある。

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