2017.12.04 (Mon)

最新の身だしなみ事情(第6回)

身だしなみを台無しにさせないための口臭対策

posted by 地蔵 重樹

 人と話すときに、口臭によって相手に不快感を与えてしまったら失礼に当たります。もしもビジネスの場面なら、商談の機会によくない影響を及ぼしているかもしれません。清潔感ある服装を選び、身だしなみにも気を配り、第一印象をプロデュースしていても、名刺交換と同時に口を開いた途端、うれしくない口臭が漂ってしまってはせっかくの苦労も水の泡です。

 本記事では、ビジネスパーソンのための口臭対策グッズを紹介します。

口臭はタイプごとに対策が異なる

 口臭には大きく3つのタイプがあります。生理的口臭、病的口臭、心理的口臭です。生理的口臭は、口の中の食べかすや歯垢・歯石などが原因となり、雑菌の繁殖に伴ってガスが発生することから臭ってしまうタイプです。

 生理的口臭は、歯磨きや舌ブラシなどによる口腔(こうくう)内のケアなどを行うことで、予防することができます。また、唾液の分泌が少なくなると雑菌が繁殖しやすくなりますから、水分を摂取したり、ガムをかんで唾液の分泌を促したりすることで予防につながるとされています。

 病的口臭と心理的口臭は、口腔内のケアなどで予防することは難しく、原因の特定、改善、治療には医師などの専門家の指導が必要になるため、この記事では個人で実践できる生理的口臭対策とグッズを紹介します。

 自分で口臭を調べる場合に役立つのは、客観的に口臭を測定できる口臭チェッカーです。たとえばタニタの「ブレスチェッカー HC-212S」は、ペン型でポケットやかばんに入れられるサイズ。人と会う機会が多い人には便利です。口臭をチェックするときは、センサー部分に息を吹きかけて5秒程度待てば、6段階の数値とイラストで結果が表示されます。

生理的口臭を防ぐためには日常から対策を

 生理的口臭を予防する商品としては、口腔ケアも該当します。口臭の原因の1つである食べかすを除去するためには、歯磨きが効果的です。歯ブラシによる手磨きでも口臭が除去できない場合は、電動歯ブラシや音波歯ブラシなどを使ってみましょう。ていねいに使えば、手で磨くよりも食べかすの除去効率が高まるといわれています。

 たとえば、ブラウンの電動歯ブラシ「オーラルB PRO2000」は、3D丸型回転により毎分約4万回の高速上下運動で歯垢をたたいて浮かせ、毎分約8,800回の左右反転運動で歯垢をかき出します。

 パナソニックの音波歯ブラシ「ドルツ EW-DL23」は、密集極細毛ブラシを微細かつ高速な音波振動させることによって、歯垢を除去することができるという商品です。

 さらに、電動歯ブラシや音波歯ブラシでも除去が難しいとされている細菌や歯垢の元となる不溶性グルカンまで除去できるのが、フィリップスの超音波歯ブラシ「ソニッケアー イージークリーン」です。

 一方では、通常の歯磨きでは歯と歯の間に詰まっている食べカスやプラークを除去し切れない場合があります。そのような場合はデンタルフロスを使って歯間掃除も行ってみましょう。たとえば、小林製薬の「糸ようじ」は、6本の細い糸が歯間の汚れを絡め取ってくれる商品です。

 そのほかにも、ウォーターピックという商品を使用して歯間掃除を行う方法もあります。ウォーターピックとは、水の勢いにより歯ブラシなどでは届きにくい歯間の汚れを取り除く方法です。パナソニックの「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ61」は、微細な気泡をミックスした水流を噴射することで、デリケートな歯周ポケットの汚れも洗浄できるという商品です。

 注意したいのは、舌苔(ぜったい)を取り除くために歯ブラシを使うケース。かつてはオススメされていましたが、現在では、舌の表面を傷つける恐れがあるため、専用のケア用品である舌ブラシを使用するのが一般的です。リクープの「舌ブラシ」はソフトな超極細毛で、舌の表面のデコボコに付着した汚れや細菌を、舌を傷つけずに取り除くことができる商品です。

 これらのケアに加えて、口内の雑菌の繁殖を抑えるマウスウォッシュもオススメです。たとえば、ウエルテックのマウスウォッシュ「コンクールF」は、高い殺菌力で口臭だけでなく、虫歯や歯肉炎、歯槽膿漏の予防にも効果的な商品として知名度が上がってきました。

 口腔ケア以外としては、臭いのきつい料理を食べてしまった後の口臭は誰もが気になります。そのようなときには、サプリメントが便利です。AIJの「臭ピタッ!」は、樹脂のリフレッシュ成分によるフィトンチッド効果に着目した消臭サプリメントで、しその葉、柿の葉、山椒、熊笹、レモン、ヨモギ葉などから抽出された成分によりくさい息の原因となる分子を包み込み、胃の中からの口臭を抑えます。

口臭ケアで前向きな毎日を

 話し相手の気分を害してしまうような口臭を予防することは、相手に不快感を与えずに済むということだけでなく、人と話すことに積極的になるためにも大切です。気まずい口臭を予防するために、チェックする習慣を身に付けることを始めてみませんか。自分の中で何かを変えたい、周囲の人に優しくありたいなど、意識を自分に向けることで、対人関係に積極的になり、自信を持ってビジネスに臨むことができます。その結果、より多くのビジネスチャンスを捉えることができるかもしれません。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2017年11月8日)のものです。

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地蔵 重樹

地蔵 重樹

フリーライター。ニュースサイト、オウンドメディアなどのWebコンテンツや、書籍のライティングを行う。著書に『〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサクつくれる本』(日本実業出版社)などがある。

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