名刺は、ビジネスマンの「顔」ともいわれるほど重要なアイテムです。特に、初顔合わせの時などのファーストコンタクトでは欠かせないものです。
名刺は数がどんどん増える上に、整理に手間がかかるため、管理が苦手だという人も多いでしょう。しかし最近では、名刺をデータ化して専用端末で整理をしたり、アプリで管理する新たな管理ツールも登場しています。今回はその中から、特に便利なものを紹介します。
アナログとデジタルでハイブリッド管理「名刺αシリーズ」
名刺管理をアナログからデジタルに移行するには、アナログのデータをスキャンする必要があります。このデータ化する作業が億劫で、なかなか手を付けられないという人も多いでしょう。
そんな方におすすめなのが、コクヨの「名刺αシリーズ」。アナログのファイルに加え、無料の管理・活用アプリが用意されている点が特徴です。
たとえば同シリーズの1つである「名刺ファイルα」は、厚さ4mmながら200枚の名刺が収納可能な超薄型ファイルです。表紙のカラーバリエーションが6色あるので、色によるグループ分けができます。
名刺ファイルαの背表紙にはジョイントパーツがあり、名刺ファイルαが最大6冊まで収納できるフォルダー「名刺ブックα」のレールに差し込んで管理できます。そのため、グループを再編集したり、枚数増加による拡張などが手軽に行えます。
この名刺ファイルαは、専用アプリ「名刺CamiAp」との連携が可能。「名刺ファイルα」に付属する専用の読み取りシートに並べれば、8枚まとめて同時に撮影できます。OCRによる文字認識機能も備えており、読み取った名刺のキーワード検索、五十音やグループなどのタグ検索、画像によるサムネイル検索が可能です。
さらに、Evernoteとの連携機能もあり、スマートフォンだけでなく、タブレットやパソコンでも名刺が検索できます。アナログ管理に慣れているけど、デジタルの管理を始めたいという人にはうってつけの商品といえるでしょう。
持ち運びできる専用端末「ピットレック DNH20」
名刺は個人情報そのもの。そのため、「専用端末で大事に管理したい」というニーズもあるでしょうが、専用端末は据え置き型のものが多く、外出時に使えないという難点がありました。
キングジムの「ピットレック DNH20」は、そんな悩みを解決した「持ち運びができる」名刺管理専用の端末です。面積は128×72mmで、名刺のサイズ(91×55mm)よりも少しだけ大きい程度。厚さも15mmと薄く、手のひらに乗るポケットサイズです。
データ化する作業も、本体のスリットに名刺を立てて、内蔵カメラで撮影するだけ。もちろんOCR機能を有しており、撮影画像から会社名や氏名、肩書きなどを自動で読み取りデータ化してくれます。
さらに、「手書きメモ」機能も付いており、会った日時や場所、相手の特徴や趣味などを書き込むことが可能です。つまり、営業やコミュニケーションに活かすことのできる情報をデジタルデータに「上乗せ」できるのです。
さらに、名前が思い出せないときでも、「登録日」「会った日」「閲覧日」など逆引きで多方向からの検索が可能。頻繁に名刺情報を確認したい場合には非常に便利な商品といえるでしょう。
ぎっしり収納しても探しやすい「名刺整理器」
最後に、名刺のデータ化後に原本を管理する際に便利な製品を紹介します。カール事務器の「名刺整理器」です。
この名刺整理器は、本体の前後の板が外側に開く「ワイドオープン」方式となっている点が特徴です。つまり、名刺が本体一杯にぎっしり入っていても、板を外側に開ければ名刺の束が斜めに倒せるため、「めくり検索」がしやすいデザインになっています。
容量も大きく、600枚収納と800枚収納の2タイプが用意されています。1枚1枚差し込むというより、大量の名刺をまとめて入れる構造となっているため、たくさんの名刺を保管しておきたい人におすすめです。
名刺の管理は、人脈の管理にも繋がります。上手に管理しておけば、ビジネスの幅を広げたいときに、強力な武器になります。今回紹介したツールでしっかり管理をしておくことで、思いがけないビジネスの機会が生まれるかもしれません。
※掲載している情報は、記事執筆時点(2016年12月7日)のものです。
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