2018.01.29 (Mon)

「釜めし」最前線!(第4回)

空で海の幸を堪能!北海道の空弁「海鮮釜めし」

posted by 松田 謙太郎

 本連載では鉄道の駅弁の釜めしを紹介してきましたが、今回は同じ旅先の弁当でも、空港で買える「空」の釜めしを紹介します。

 空港の売店で販売されているお弁当「空弁(そらべん)」は、駅弁と同様に釜めしなどのさまざまな種類のものが販売されています。その中から佐藤水産の「海鮮釜めし」を選びました。北海道千歳空港や羽田空港などで販売されている北海道の海の幸を使った釜めしです。

帯状の透明ビニールを外した状態です。フタが開いてしまわないように釜全体を紙の帯で包装しています

北海道の海の名産づくしの空弁「海鮮釜めし」

 海鮮釜めしを製造する佐藤水産は、石狩川で取れる天然鮭の加工販売からスタートした総合海産物製造販売会社で、70年の歴史を持っています。海産物の店舗販売、駅や空港、土産屋への卸、直営のすし屋やレストランなども手掛けています。

透明な内側のトレーは仕切りが設けられ、4室に分かれています。新巻き鮭、ウニ、ズワイガニとその他の具材が入っています

 海鮮釜めしの他にも、海鮮お弁当や、いくら石狩鮨、ずわい蟹ちらしなど、北海道の鮭やイクラ、カニなどをふんだんに使った空弁や駅弁を製造しています。

 これまで紹介した釜めしは、いずれも陶器の器でしたが、海鮮釜めしはプラスチックの容器です。駅弁釜めしのような掛け紙とひもではなく、厚手の紙を接着した帯掛包装を行い、その上に透明ビニールの帯できっちり留められています。

 帯をずらして包装を外すと、ご飯の入った釜に相当する黒いプラスック容器と、具材が納められた透明なトレーが、重ねられた状態になっています。その上にワサビ、ゴマ、刻みのりの薬味が別包で添えられています。

 透明なトレーを取り出してから、各具材をご飯にのせて食べることになりますが、自分で具材を盛り付けるのが、少し新鮮です。具材は、新巻き鮭、ホタテ、ズワイガニ、ウニ、コンブ、トサカノリなど多彩。単品で食べてもおいしそうな色合いです。

贈答品としても人気がある「新巻き鮭」

 佐藤水産は鮭の加工販売から始まったと書きましたが、釜めしの具材の中でも新巻き鮭は同社のこだわりが詰まった一品です。北海道産の天然鮭の一等ランクのオスのみを使用して製造。鮭の重みに合わせて塩の量を調整してから、じっくり寝かせて熟成しています。ほぐし身になっている新巻き鮭は、絶妙な塩加減で鮭のうま味が引き立っていました。

具材のトレーを取り出した状態です。下の黒い釜には鮭醤油ご飯が入っています

 その他の具材も魅力たっぷりです。ホタテの貝柱部分は味付けして煮込んであります。ホタテの貝柱、ズワイガニ、ウニは蒸されてほぐし身になっています。これらの具材を別々に食べてももちろんおいしいのですが、一緒に具材とご飯を食べると、それぞれのうま味が融合してぜいたくな味わいでした。

海鮮素材を引き立てる「鮭醤油」の濃厚なうま味

 ご飯を一口頬張ると、磯の香りが口中に広がります。この味は佐藤水産自慢の「鮭醤油」によるもの。同社の鮭醤油とは鮭からつくる漁醤(ぎょしょう)、つまり大豆製ではなく、魚のたんぱく質を発酵させた「うま味しょう油調味料」のことです。発酵学の第一人者と協力して開発した逸品で、料理に使えば、コクとうま味がプラスされて、おいしさがアップするとアピールしています。東南アジアのナンプラー(=タイの漁醤)のように、鮭のうま味が凝縮されているようです。その鮭醤油で味付けして炊いたご飯だからこそ海鮮具材ともマッチします。

早く食べたい気持ちを抑えて、彩りよく盛り付けてみました。盛り付けは、食欲をそそる重要な要素であることが再確認できました

 ビジネスパーソンあるあるの1つ。地方出張の際、名産品を食べ損なったという悔しい思いをした人も多いのではないでしょうか?そんなときに帰りの交通機関で名産品が楽しめる駅弁や空弁があると、少し留飲が下がります。もし食べ損なったと悔やんでいるのなら、出張帰りに、駅や空港などで弁当コーナーをのぞいてみてください。意外と簡単に名産品を食べることができるかもしれません。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2017年12月8日)のものです

松田 謙太郎

松田 謙太郎

1979年、長野県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、経済団体に就職。検定試験の企画・運営、中小企業のコンサルティング、経営相談・融資に留まらず、経済法規、経済政策、税制などの要望書の作成業務を行う。その後、独立開業しフリーライター業と講師業を始める。旧姓・松本謙太郎名義の記事多数。

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