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ケーススタディ

4Kカメラ・スマートグラス・自立走行型ロボット等を活用した遠隔営農指導

公益財団法人東京都農林水産振興財団(東京都農林総合研究センター)
【業種】
公益財団法人
【事業内容】
農林水産業の担い手の確保・育成、経営基盤の強化、森林整備、試験研究の推進と成果の還元などを通じて、都民生活の向上に貢献するととともに、農林水産業の振興を図る。
【URL】
https://www.tokyo-aff.or.jp/
背景
少子高齢化の中で、全国・東京都共に就農人口は減少し、担い手不足が深刻化しています。
また、指導員の数も減少傾向にあり、効率的に生産者をサポートする仕組みが求められています。特に、東京農業では小規模な農地が分散しているため技術指導の効率化による生産性向上が必要になってきます。更には、コロナ禍での移動制限や食の安心安全を追求する中で、より一層、人手の介入を最小限にした営農の必要性が高まっています。小規模分散型の東京農業における「担い手・技術指導員の人手不足の解消」、「移動制限があるコロナ禍での新しい農作業支援の形」の実現をめざして、この実証が始まりました。
検証内容
それらの課題を解決するために、NTT中央研修センタ内の試験圃場にて、ローカル5Gと超高解像度(4K)カメラやスマートグラス、遠隔操作走行型カメラ等を活用した遠隔農作業支援の有効性を確認する実証を行っています。
東京都立川市の東京都農林総合研究センターの研究員が、圃場内に複数台設置された4K定点カメラを遠隔制御することで、いつでも必要に応じた角度で現場の高精細映像を見ることが可能となります。定点カメラで死角となる箇所は、遠隔操作可能な移動式カメラを用いて確認し、また、葉に隠れた果実や葉の裏側等、より細部まで確認が必要な箇所は、栽培スタッフが着用したスマートグラスを介して確認することができます。農業未経験の栽培スタッフは、スマートグラスをかけて両手で作業を行いながら、音声及び映像を用いて立川市の研究所にいる研究員からの遠隔支援を受けることができます。
今後の展望
本検証では、高精細映像を介した効率的かつ高品質な農作業支援を実現し、農業未経験者でも安心して美味しいトマトを栽培することに成功しております。こうした仕組みがあることで、指導員の移動時間は削減され効率的に営農支援ができるようになるとともに、毎日の変化に応じてよりきめ細やかな指導が可能になります。
今後は、ドローンやAIを活用した遠隔農作業支援の更なる高度化にチャレンジし、あわせて、実装に向けた仕組みづくりを進めていきます。そして、東京発で日本の未来の農業を支えるモデルケース創出を目指してまいります。
公益財団法人 東京都農林水産振興財団
東京都農林総合研究センター
スマート農業推進室 研究員
鈴木克彰 氏

関係者の声

毎日5~10分程度トマトの生育状況を高精細映像で確認することで、ハウス内の様子を遠隔地からでも詳細に把握できること、現地に赴くことなくスマートグラスや遠隔操作走行型カメラなどの先端機器の活用により効率的な指導ができること等によって、より高品質な農作業支援を実現することが可能となっています。ローカル5Gの活用により、新しい農作業支援の実現に向けて進めることができます。

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