ケーススタディ
スマート物流の実現に向けた、ローカル5G×AI分析による
物流倉庫内の動態把握
東急不動産株式会社
株式会社PAL
背景
昨今の物流現場では、労働力人口の減少や出荷件数の増加に伴い、最適な現場レイアウトの設計、人員配置の適正化等に加え、煩雑な物流倉庫業務をシステム化する等、大幅な作業効率化が求められています。
システム導入等が少しずつ進む一方で、物流倉庫内における作業員の業務は複雑かつ多様化し、作業員の運営管理については、管理者がシフトの作成から実際の作業工数の把握等を手入力でアナログ管理しているのが実情です。
作業員の稼働をリアルタイムに見える化し管理していくことは、物流倉庫内における作業進捗の把握や人員配置の適正化といったメリットに加え、業務量や作業の生産性に関するデータの取得・蓄積を可能にし、作業効率の向上や、今後の省人化への投資を判断していく重要なデータとしても活用できます。
システム導入等が少しずつ進む一方で、物流倉庫内における作業員の業務は複雑かつ多様化し、作業員の運営管理については、管理者がシフトの作成から実際の作業工数の把握等を手入力でアナログ管理しているのが実情です。
作業員の稼働をリアルタイムに見える化し管理していくことは、物流倉庫内における作業進捗の把握や人員配置の適正化といったメリットに加え、業務量や作業の生産性に関するデータの取得・蓄積を可能にし、作業効率の向上や、今後の省人化への投資を判断していく重要なデータとしても活用できます。
検証内容
こうした背景を踏まえ、物流業務の見える化によるスマート物流の実現に向け、ローカル5GとAI 画像分析技術を活用した人の動態把握ソリューションに関する検証を行いました。
ローカル5Gオープンラボにおいて、物流倉庫を模した疑似的な環境とローカル5Gを通じた高精細カメラでの撮影環境を構築し、物流現場で想定される動作を複数人で行いました。その映像データをローカル5Gの安定した高速大容量の通信を活用したAIで分析し、その結果、人物の検知・特定および追跡(動線把握、ヒートマップ化)において物流現場への適用可能性を確認しました。
ローカル5Gオープンラボにおいて、物流倉庫を模した疑似的な環境とローカル5Gを通じた高精細カメラでの撮影環境を構築し、物流現場で想定される動作を複数人で行いました。その映像データをローカル5Gの安定した高速大容量の通信を活用したAIで分析し、その結果、人物の検知・特定および追跡(動線把握、ヒートマップ化)において物流現場への適用可能性を確認しました。
※動態把握ソリューションの詳細設計や映像データのAI 分析等の検証は、AI カメラ開発や画像解析に取り組む株式会社エクサウィザーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:石山 洸)と共同で実施。
今後の展望
今後も、AI等の最先端技術の実用化に取り組む企業や団体と技術連携を図りながら、自動検品や自動搬送機(AGV等)の運転・遠隔制御等に関する実証実験を行い、次世代の物流テナントの実現による物流現場の省人化に向けて取り組んでまいります。
ロジスティクス事業部
リーシンググループ マネージャー
船山淳 氏
関係者の声
今回の検証を通じ、『誰が、どこで、どの経路で動き、どのくらいの時間滞在していたか』というデータを取得・蓄積し、見える化することで、物流倉庫における最適な現場レイアウトの設計、人員配置の適正化等が可能となりました。今後も物流の現場で利用可能なソリューションを増やし、物流現場の更なる効率化に向けて取り組んでまいります。