ひとりで仕事するのって張り合いがないというか、集中しにくそうじゃないですか。
在宅勤務ってことは家から出られないってことですよね?出勤する方が気晴らしできそうですけど。
テレワークは家以外でもできますよ。
シェアオフィスやカフェで何度かテレワークしましたが、自分に関係のない電話や、雑談に付き合わされなくて快適でした。家だと家族に邪魔されるので…。
テレワークにすれば“使える”時間が増やせる!
テレワークのメリットのひとつに、働く場所や時間を「ライフスタイルに合わせてデザインできる」点があります。たとえば、育休明けの仕事をイメージしてみましょう。
片道30分の通勤をやめてテレワークにするだけで、単純計算で往復1時間分が「使える」時間に変わります。
始業直前でなく、始業10~20分前に到着するように通勤する場合は、もっと多くの時間が生まれることになりますね。
テレワーク導入の前と後、1日の時間の流れはどう変わる?
通勤が必要なフルタイム勤務をした場合と、テレワーク導入後に在宅勤務をした場合で1日の流れはどう変わるのでしょうか。起床から就寝までのタイムスケジュールを比較してみましょう。
それぞれに共通する前提として、保育園が自宅から徒歩10分とします。
保育園到着後は先生への体調申し送り、おむつ・着替えのセッティングなどに約10分。通っている保育園の対応や、子どもの年齢により支度内容は変化しますが、預けてから保育園を出発するまでに、おおむねこの程度の時間を見ておく必要があります。
会社通勤が必要な場合、保育園から駅に小走りで約5分かかる位置関係だとすると、始業15分前に会社に到着するためには、自宅を朝7時45分に出発しなければなりません。すべてがスムーズにいったとしても、通勤電車に乗れるのは8時15分ごろ。
ここから会社へ30分かけて向かい、なんとか始業15分前に到着することができます。
そして、18時の終業後は1分も残業する余地なく、預かり終了時刻の18時30分ギリギリに保育園へ駆け込まなくてはなりません。
タイムスケジュールを確認すると、スキマなく予定が埋まっています。これは、自由に配分できる時間がまったくないことを意味します。
では、自宅でテレワークをする場合は、どうでしょうか。
6時起床、23時就寝という部分は同じだとしても、内容がずいぶん違っていることがグラフから確認できると思います。
まずは、朝に済ませておきたい洗濯。仕事の開始時間に合わせて保育園に登園するなら、子どもの起床に合わせて洗濯機のスタートボタンを押しても、十分に間に合います。
また、帰宅後の一番の大仕事である夕飯の支度に、昼休憩などのスキマ時間を利用できるのも、在宅勤務時のメリットといえるでしょう。食材の買い物や仕込みを済ませておくことで、迎え~夕食までが早めに終えられます。
子どもと遊びながらこまごまとした家事をこなせば、子どもの就寝後はフリータイム。
ゆっくり晩酌したり、ドラマや映画のDVDを観たり、資格取得のための勉強をしたり…と、自由な時間に変わります。
テレワークなら、仕事と育児の両立がしやすい
「大人だけなら予定通りに進められたことも、こどもが1人増えただけで思い通りにいかなくなる」という体験は、子育て中に多くの人が遭遇するものです。
とくに育休からの復帰直後は、仕事と育児のペース配分がつかみづらいうえに、子どもの体調不良で出勤できなくなるなど、一筋縄ではいかないことばかり。
テレワークが導入できれば、状況に合わせたフレキシブルな対応が可能になります。
通勤できない状況でも、仕事をしたいときに
職場への出勤が必要な場合、「通勤できない=仕事を休む」という選択肢しかありませんが、テレワークなら、「子どもと一緒に在宅勤務」という選択肢が生まれます。
- 寝ている子どもを見守りながら仕事を進める
- 家族と交代で見守るようにして、別室で仕事に集中できる時間を確保する
- 子どもが起きている間は付き添い、子どもの就寝後の数時間を仕事に充てる
など、職場や家族と相談しながら、ベストな方法を模索してみてはいかがでしょう。
在宅勤務ではないテレワークも視野に入れよう
在宅勤務だと子どものことを考えてしまい集中しにくいという方は、自宅近くにあるシェアオフィスやコワーキングスペース、Wi-Fi完備のカフェなどを利用したモバイルワークを検討してみてはいかがでしょう。また、企業によっては、従業員の生活エリアに近い場所にサテライトオフィスを導入しているケースも。自宅以外のワークススペースを利用することで、仕事に集中できるようになります。
テレワークでライフスタイルをデザインしよう
今回はテレワークで変わるライフスタイルについて、お伝えしました。
従来の働き方では、仕事と育児を無理に両立させようとして、肉体的にも精神的にも負担が大きくなってしまい、負のスパイラルに陥ってしまう人も多かったと思います。
テレワークで移動にかかる時間が減ると、身体も心も楽になるだけでなく、自分自身の都合に合わせて働く場所や時間を変えるなど、ライフスタイルを自由にデザインできるようになります。
これから多様化していくと考えられる働き方の一つとして、上手にテレワークを活用し、豊かな人生を作っていきましょう。
人事部の新井さん、育休が明けて、来週からテレワークで復帰するんですって。
保育園に入りたてのときって子どもが体調を崩しやすいから、すぐ迎えに行ける場所で仕事できるのは羨ましいかも。うち、何度も呼び出しがあって大変だったのよ…(遠い目)