テレワークで始める新ワークスタイル 場所や時間にとらわれない新時代の働き方を考える

気軽に利用できるカフェから、環境の整ったホテルデイユースまで自宅以外で快適にテレワークができるスポットを探そう

テレワーク活用例 【カフェ・ホテル利用】

在宅勤務のイメージが強いテレワークですが、「家族がいるため集中できない」「仕事用の個室がなく作業しにくい」など、自宅で仕事をするのが難しい人もいるでしょう。
また、普段から問題なく自宅で仕事ができていても「家族に来客予定がある」「企画を練るために気分転換したい」といった具合に、外に作業場が欲しくなる時もあるはずです。
そこで今回は、自宅や会社のオフィス以外でテレワークができるスポットを紹介していきたいと思います。

A駅の周辺で、テレワークに利用できそうなスポットってご存じないですか?
明日は母に頼まれている送迎があってテレワークを予定しているのですが、
待っている間、どこかで仕事を進められたらと…。

A駅ならネットカフェもありますけど、おすすめはカラオケですね!
ネットカフェって漫画も置いていたり誘惑が多いんですけど、
カラオケのテレワークプランなら仕事しかやることがないし、きっと集中できますよ。

へえ、カラオケは思いつきませんでした!
テーブルも広めだし個室だし、周囲を気にせず電話もできるし、よさそうですね。
さっそく試してみます。

スポット的に必要な作業をしたい時は?

普段から自宅外で仕事をしているケースとは違い、「今日だけ」「数時間だけ」外で仕事をしたい事情ができた場合には、作業ができる場所を見つけることから始めなくてはなりません。スポット的にテレワークをする場合、どんな場所が適しているかみていきましょう。

食事や気分転換をしたい時には客席多めのカフェが便利

固定費がいらず、コーヒー1杯程度のコストで利用できるカフェは、短時間の作業に向いているといえるでしょう。
ランチや軽食をとることもできるので、「食事や気分転換を兼ねて、1~2時間テレワークをしたい」というスタイルに向いていますし、多くの人が行動するカフェ店内では「ホワイトノイズ」が発生し、仕事に集中しやすくしてくれるというメリットもあります。

注意しなければならないのは、セキュリティです。
最近は無料でWi-Fiが使えるカフェが増えているものの、ビジネスユースではないWi-Fi電波を利用した場合、情報漏えいのリスクは避けられません。
また、離席時にパソコンを置いたままにすると、盗難リスクもあります。

ポケットWi-Fiを用意する、カフェではインターネットを使わないオフライン作業のみにする、トイレに行く場合は端末も持ち歩くなど、環境に合わせた心構えが必要です。

テレワーク導入をお考えの方に!「テレワーク導入ガイドブック」

電話やWeb会議のあるテレワークならカラオケ利用が快適

カフェは書類作成や調べものには適していますが、周囲に聞かれたくない電話やWeb会議がある場合には不向きです。リモートワーク向きとされるネットカフェも、防音環境がある個室完備の店舗は多くありません。

そこで着目したいのが、全国各地のカラオケチェーンで展開しているテレワーク向けプランです。個人利用可・1時間あたり500円前後・フリードリンク・Wi-Fi完備など、店舗によりサービス内容は違うものの、防音個室を安価で気軽に利用できる点は共通しています。

気をつけたいのは、カラオケ店ならではの音漏れです。電話やWeb会議の相手に、他の部屋から漏れた音や歌声が聞こえてしまうリスクがあります。
指向性マイク付きのヘッドフォンを用意して、周囲の雑音を相手に聞こえにくくするなど、ある程度の準備をして臨むことが必要といえるでしょう。

コミュニケーションの改善に!「一目置かれるWeb会議ツールの使い方!」

プライベートな空間で集中したい時は?

カフェでは人目が気になり、カラオケは音漏れや閉鎖的な空間でストレスがたまってしまう…という場合には、ホテルのデイユースプランや、ドロップイン(都度利用)ができるシェアオフィスの利用を検討してみるのも手です。
コストは少し高めになりますが、周囲を気にせず仕事に全力投球することができます。

テレワークにも使える!ホテルのデイユースプラン

宿泊利用のイメージが強いホテルも、実はテレワーク向きです。
日中の数時間だけ客室を利用する「デイユースプラン」を利用すれば、比較的リーズナブルに滞在することができます。

また、「個室内のセキュリティ」や「設備の充実度」も、ホテルならではのメリットです。
鍵がかかる個室内に洗面所やトイレがあるため、席を外していても盗難の心配がありません。また、大部分のホテルでは、客室内にライティングテーブルが設置されており、パソコン作業がしやすい環境といえるでしょう。

ただし、安全に見えるホテルでも、Wi-Fiのセキュリティは甘めです。
ホテルでテレワークをする機会が多い場合は、「ホテルルータ―」とよばれるポータブル機器など、リスクを低減させるための対策をとる方が安心です。

ドロップイン利用ができる個室型スペースも検討しよう

ホテルをデイユースするほどの予算がなく、もう少し気軽に個室を利用したい…、そんな場合には個室のあるシェアオフィスやコワーキングスペースを探してみましょう。
短時間なら駅などに設置された個室型ワークブースも便利です。

施設選びでは、以下がポイントになります。

  • ドロップイン(一時利用)に対応している
  • 予約なしで使える個室がある
  • 電話など声を出す業務もOK

前提として、シェアオフィスやコワーキングスペースでは数カ月単位の長期契約が必要なケースが多く、すべての施設がドロップインを受け入れているわけではないことを知っておく必要があります。

また、個室の利用に事前予約が必要だったり、防音がないため電話や会話などで声を出すことがNGだったりと、施設によって環境やルールも大きく異なります。
条件に合う施設を複数利用して、気に入る施設を見つけてみてください。

自宅以外でのテレワークで気をつけたいこと

今回は、自宅やオフィス以外でのテレワークに向いた施設について紹介しました。
どこを選んでもWi-Fi利用時の情報セキュリティ対策は必須ですが、見落としがちなのが「机と椅子の高さ」です。
快適なテレワークのためには、実はこれが最重要事項です。なぜならWi-Fiなどと違って対策できないからです。

快適にテレワークを行うために、作業内容だけでなく「身体を取り巻く環境」にも、ぜひ意識を向けてみてください。パソコン作業に適した机と椅子があるかどうかを基準にした施設選びをおすすめします。

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