さぼらない・遊ばないための対策

在宅勤務中に遊んでいる社員が多い?従業員が抱える悩みやさぼりを防ぐ方法について解説

在宅勤務中に従業員が遊んでいないかと悩んでいる方がいるのではないでしょうか。自社の従業員を信用したいけど、つい疑心暗鬼になってしまう経営者や管理職の方は多いでしょう。実際に、そのために業務が遅れたという経験をお持ちの方もいるかもしれません。

そこで今回の記事では、在宅勤務での現状や、従業員が在宅勤務で遊ばないための対策を紹介します。従業員自身が実践でき、管理職の方も従業員の抱えている事情を理解できる内容なので、ぜひ最後までお読みください。

1. 従業員は在宅勤務中に遊んでいる?

在宅勤務では、同僚や上司が周囲にいません。そのため「勤務時間中に遊んでいるのではないか」と疑う管理職の方もいます。

在宅勤務では、互いに目が届かないため、それぞれが疑いや不安を持っています。例えば、以下のようなものです。

  • 管理職は、部下が遊んでいるのではないかと不安を感じる
  • 在宅勤務の間に遊んだり、さぼったりした経験のある人は多い
  • 従業員側は、遊んでいると思われるかもしれないことにストレスを感じる
  • 仕事のパフォーマンスが一部で低下している

この章では、それぞれの事情に関して調査結果をもとに、詳しく説明します。

管理職は部下が遊んでいるのではないかと不安を抱えている

管理職は、在宅勤務で部下が遊んでいるかもしれないとの不安を持つ傾向があります。例として、リクルートマネジメントソリューションズが2020年3月に、管理職と一般社員を対象に実施した調査をみてみましょう。

調査結果によると、およそ半数以上の管理職が「在宅勤務で部下が遊んでいないか」と不安を抱えていました。不安を解消するには、何か組織的なツールによるサポートが必要かもしれません。

また、テレワーク未経験の管理職の6割超、経験ありの管理職の7割超が、在宅勤務を「部下の自己管理の習慣をつける、いい機会だと思う」と考えていました。不安を感じる一方で、在宅勤務という新しい働き方に期待していることがうかがえます。

次に、2020年10月に実施されたヌーラボの調査結果をみてみましょう。

調査結果では、年齢層が上がるほど「他の従業員がさぼっているのでは、と疑ってしまう」という傾向がありました。年代ごとで抱える不満やストレスに差があることを理解し、解消する取り組みが必要です。

在宅勤務で遊んだり、さぼったことがある人は多い

在宅勤務中に、さぼったり遊んだりしたことがある人は実際に多いようです。マイナビニュースが2020年に実施したアンケート調査をみてみましょう。

アンケートでは「テレワーク中にさぼったことがある」と回答した人は74%で、4人のうち3人という高率でした。また、そのうち「遊んだことが上司などに発覚したことがある」と回答した人の割合は32%で、ばれずに済んでいる人がかなり多いこともわかりました。

ただし、アンケート調査はテレワークについて聞いたもので、在宅勤務のほかにカフェなどでのモバイルワークも含まれます。そのため、業務時間中に外出した際、ついでに個人的な用事に時間を使ったといったケースまで含まれています。仕事を放り出して遊んでいたとまで言えないものもありそうです。

従業員側も遊んでいると思われるストレスを抱えている人もいる

管理職は従業員を疑いますが、逆に従業員側は「遊んでいると思われているのではないか」と不安に思っています。2020年10月に実施されたテレワークに関するヌーラボの調査結果をみてみましょう。

調査結果では、「テレワーク時、さぼっていると思われるのではないかとストレスを感じるか」という質問に対して、「感じる」と答えた人は「よく」「たまに」を合わせて20代で44.4%と半分に迫っていました。30代以上の各年代でも、およそ3人に1人が「感じる」と回答しています。

また、2020年10月に公開されたカオナビHRテクノロジー総研のリモートワーク実態調査では、リモート勤務者に、不安に感じることを聞いています。

結果では「周囲の人に、自分がさぼっていると疑われていないか心配である」が22.3%に達しました。直接顔を合わせて仕事ができないことから、アウトプットの悪化を懸念している人が多いことがわかります。

では「周りがさぼっていることを不安に思う」かを、上司と部下のそれぞれに質問すると、どうだったのでしょうか。

結果は、上司の21%が「周りがさぼっているのではと不安に思う」と回答したのに対し、部下で「不安に思う」と回答した割合は5.1%にとどまりました。上司と部下での差が最も開いた質問でもあります。

部下の方は、「周りがさぼっているのでは」と気に病むよりも、「自分がさぼっていると思われるのでは、と不安に思う」傾向が強くなります。きちんと仕事をしていても管理者の目が届かないテレワークでは、それを証明しにくいことが背景にあります。

仕事のパフォーマンスが一部で低下している

在宅勤務では、一部で仕事のパフォーマンスが低下する傾向もわかっています。パソナグループが2020年10月に行った在宅勤務時のパフォーマンスに関する調査をみてみましょう。三大都市圏で、実際に在宅勤務を行った人を対象としています。

在宅勤務での業務のパフォーマンスは、3人に1人の32.2%が、「大きく」または「やや」「低下した」と回答しています。逆に「向上した」は「大きく」「やや」を合わせて23.6%で、低下が上回っています。

パフォーマンスが低下した理由としては「業務への集中が自宅では難しいから」が42.8%も回答がありました。アンケート結果からも、在宅勤務が集中しづらい環境であることがわかります。

在宅勤務で出社勤務と同じようにモチベーションを維持し、最大限のパフォーマンスを発揮するには、会社全体での取り組みが必要です。働き方の変化に伴う組織構築のヒントを知りたい人は、以下のリンクを参考にしてみてください。

2. 在宅勤務中の遊びやさぼりを防ぐ方法4つ

在宅勤務では、つい勤務時間中に遊んでしまったり、さぼったり、ということが起こりがちです。そうした勤務での時間の無駄づかいを防いで、部下たちにきちんと仕事をさせるには、どうすれば良いのでしょうか。それには以下のようなことが考えられます。

  • コミュニケーション手段を見直す
  • 「ジョブ型」で仕事を振り分ける
  • 勤怠管理や評価方法を見直す
  • ツールを使って疑似オフィスを作る

この章では、それぞれの方法について詳しく説明します。

コミュニケーション手段を見直す

コミュニケーションツールを見直すことで、在宅勤務中の遊びやさぼりを防げます。在宅勤務はコミュニケーションが希薄になりやすく、仕事をしていなくても気付かれにくい環境だからです。

具体的には、情報共有に関するルールを明文化すると良いでしょう。例えば、チャットツールやタスク管理ツールを使用し、業務に必要なコミュニケーションが失われないようルール化します。

定期的に連絡でき、信頼関係の構築ややる気の維持につながるでしょう。

「ジョブ型」で仕事を振り分ける

業務を「ジョブ型」で振り分けることで、業務を適切に従業員に割り振れます。ジョブ型は、どの仕事を担当するか、採用段階から業務範囲を明確に定めたうえで仕事を割りあてる方式です。

日本企業では、人を採用することが先で、採用後に仕事を割り振る「メンバーシップ型」が長らく主流でした。この方式は、柔軟に仕事を割り振れるというメリットがありますが、仕事内容や責任の範囲が変動しやすい在宅勤務では、何をすればいいのか不明瞭になるケースが起こります。

目の届きにくい在宅勤務では気付かないうちに空白の時間が発生して、従業員が遊んでしまうことがあります。その点「ジョブ型」であれば適切な業務量に調節ができます。

勤怠管理や評価方法を見直す

勤怠管理や評価方法に関する制度やしくみを見直すことが、さぼり時間の減少につながります。対策の例を2つ挙げます。

  • 勤怠の虚偽報告を防止するしくみを作る
  • 勤怠にひもづかない方法で従業員を評価する制度を取り入れる

あくまでも一例で、会社の状況に応じて決めるようおすすめします。ポイントは、成果物だけに評価を偏らせない、また不平等感が生まれないようにすることです。

事前に評価方法や業務成果の目標を設定し、従業員へ周知して明確にしておく必要があります。

ツールを使って疑似オフィスを作る

Webカメラなどのツールを使って「疑似オフィス」状態を作ることで「さぼってしまう・遊んでしまう」ことを防げます。働いている様子を管理職と従業員が互いに確認できることで、ほど良い緊張感が生まれます。

一方で、業務時間内のすべて監視するシステムは、従業員に過度なストレスを与えたり、プライバシー問題にも発展したりするおそれがあります。そのため、疑似オフィスには適切なしくみを導入しましょう。

NTT東日本では、法人向けに役立つ資料や、分かりやすいコラムを掲載しています。「テレワーク導入のガイドブック」など、在宅勤務関連の資料も紹介しているので、気になる方は資料をダウンロードしてみてください。

3. さぼらない・遊ばないための対策5つ【在宅勤務の方必見】

在宅勤務でまじめに仕事をしようと思っているのに、ついさぼってしまうことがあるかもしれません。逆に、周りには、遊んでいると思われているのではないかと不安に感じることもあります。在宅勤務で、さぼらず遊ばないためにはどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。

  • 仕事の場所を決める
  • 意図的にオンとオフを切り替える
  • 仕事の時間を管理する
  • テレワークに必要な環境を整備する

この章では、それぞれのポイントについて詳しく説明します。

仕事の場所を決める

仕事に集中できる環境を整えることで、さぼらず遊ばない状況を作り出せます。具体的には、自宅内に仕事用の部屋やスペースを設け、プライベートな空間と区別することです。また、仕事中は漫画やゲーム機など仕事に関係のないものが視界に入らないよう、片付けておくのがおすすめです。

意図的にオンとオフを切り替える

プライベートと仕事を意図的に切り替える方法として、きっかけとなる行動を決めておくと良いでしょう。例えば、トイレに行くタイミングで10分間休憩をはさむなどです。すぐに実践できる行動のなかから自分なりのスイッチを設定し、集中できるようにしておくのがおすすめです。

仕事の時間を管理する

在宅勤務では、学校の時間割のように全体のスケジュールを組み立てるのがおすすめです。仕事の開始と終了時間が在宅では曖昧になります。時間管理そのものが難しく、一つひとつのタスクをゆっくり進めてしまう傾向があります。スケジュールを細分化して設定することで効率的に業務をこなせるでしょう。

テレワークに必要な環境を整備する

在宅勤務に必要なアイテムをそろえるなど環境を整えることで、さぼりや遊びを防げるでしょう。例えば椅子の座り心地やモニターの見づらさがあると、身体を痛めやすくなり、姿勢がゆるんでゆく可能性があります。在宅勤務を行う上で必要な道具や環境はすぐに用意するのがおすすめです。また、椅子やモニターなどのアイテム以外に、Web環境を整えることも大切です。

自宅でも会社のPCへ安全にアクセスできるように、リモートアクセスツールを用意しておきましょう。どのリモートアクセスツールを準備すれば良いのかわからない人には、NTT東日本のサービスを検討してみてはいかがでしょうか。

リモートアクセスツールの導入を検討している方や、テレワークのお悩みやご不安など、どんなことでも、お気軽にご相談ください。また、お役立ち資料も用意しておりますのでぜひご活用ください。

4. 在宅勤務で従業員が遊ばないためにマネジメント方法を見直そう

在宅勤務で従業員が遊んだりさぼったりしていないか不安に感じる管理職の方は多いでしょう。実際、会社員4人のうち3人までがテレワークでさぼった経験があるという調査もあります。

在宅勤務中の遊びやさぼりを防ぐ方法として、コミュニケーション手段を見直すことなどが挙げられます。一方で、従業員自身も業務に集中できるよう、環境を整えておくことが大事です。

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