テレワークに集中できない
【97.7%が該当】テレワークで集中できない理由4選と対策7選を分かりやすく解説
テレワークや在宅勤務で「社員が集中できていないのではないか」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。実は、テレワークで97.7%もの人が、作業中に集中力が切れているとのデータがあります。
集中できずにいると、作業効率やモチベーションの低下につながるので、早めの対策が必要です。そこで本記事では、テレワークで集中できない人の「理由」や「対策」について解説します。具体的な対策を知ることで、テレワークに集中しやすい環境づくりができるようになるので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1. テレワークで集中できない人の割合は97.7%
テレワークの導入で「集中力が下がった」と感じている人は多いのではないでしょうか。株式会社ネクストレベルが運営する「縁結び大学」のアンケート調査によると、テレワークで「集中力が続く人は少ない」という結果が出ています。
300人の男女にアンケートを実施したところ、「集中が切れた経験がある」と答えた人は、全体の97.7%でした。ほとんどの人が集中力の低下を感じているため、「テレワークは集中できないもの」と考えて、対策する必要があるでしょう。
実際に集中力アップの対策を行って「何らかの効果があった」と答えた人は、85.7%でした。しかし、対策によっては「逆効果だった」という意見もあるため、会社ごとに適切な対策を見つけることが大事なポイントです。
2. テレワークに集中できない理由4選
テレワークに集中できない主な理由を4つ紹介します。
- 家族や同居人と暮らしている
- スマホをよく触る
- 生活習慣が乱れている
- 間食をよくする
上記に当てはまるテレワーク勤務の方は、オフィスで働くよりも作業に集中できていない可能性があります。集中できない理由を知り、対策を講じることで集中力アップに努めましょう。
家族や同居人がいる
テレワークで「集中できない」とお悩みの人は、家族や同居人がいる状況なのではないでしょうか。作業に集中しようと思っていても、話し相手がいると自然と会話が増えてしまいがちです。
一人暮らしに比べて、仕事とプライベートの区別がしにくいため、集中力が持続しません。特に乳幼児がいる家庭の場合、仕事を中断して子供の世話をする人もいるでしょう。子どもがいる家庭はどうしても騒がしくなるので、別室を用意するかシェアオフィスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
スマホなどを触ってしまう
テレワークで集中できない人は、スマホを触る回数が多いのではないでしょうか。縁結び大学による男女300人のアンケート調査では「スマホやテレビを見てしまう」と回答した人が60.0%という結果でした。
テレワークはオフィスに比べて、誘惑がたくさんあります。例えば、以下のアイテムが近くにある場合は、仕事の妨げになりやすいので注意が必要です。
- ゲーム機
- 本
- テレビ
- ソファ
- ベッド
特に、趣味に関するアイテムは手に取ってしまいがちです。ソファやベッドが近くにある場合も、横になってだらだら休憩をしてしまう原因になります。集中力低下の原因となるアイテムは、目に見えない場所に置くか、別の部屋に移すなどの対策を取りましょう。
生活が不規則になる
テレワークは通勤時間がなく、始業時間に間に合うように準備すれば良いので生活が不規則になりがちです。以前に比べて「寝坊してはいけない」などの緊張感がなくなるため、夜更かしをしてしまう人も多いでしょう。
生活習慣が乱れると、集中力が低下してしまいます。オフィスで働いていたときの生活習慣に戻し、なるべく早寝早起きを心がけることが重要です。
間食が増える
テレワークで間食が増えている人は、集中力が下がる傾向にあります。孤独感やストレスなどが原因で、無意識のうちに間食している人もいるでしょう。食べているときは一時的にストレスが和らぐものの、仕事への集中力が低下してしまいがちです。食事に気を取られて作業が止まることもあるので、業務効率が悪くなります。
テレワークで間食をする人のなかには「眠くなりやすい」という人もいるでしょう。ご飯やおやつを食べたあとは血糖値が急激に上がるため、眠気やだるさを感じやすくなります。食後に眠気を感じやすい人は、集中力を維持するために間食を減らすのがおすすめです。
3. 【共通】テレワークで集中できない時の対策4選
テレワークで集中できない時の対策を4つ紹介します。
- パジャマから着替える
- コミュニケーションを最小限にする
- 作業環境を整える
- スケジュール管理をする
集中力の低下を感じている人は、ぜひ試してみてください。
部屋着から着替える
テレワークで働いている人のなかには、朝起きたままの格好で作業している人もいるでしょう。部屋着のまま作業していると、メリハリがつきにくいため集中力が低下してしまいます。
部屋着はリラックスしながら作業ができるメリットがありますが、やる気が起きずについ横になってしまう人もいるでしょう。プライベートと仕事のオンオフの切り替えができない場合は、普段着や仕事着に着替えて身だしなみを整えるのがおすすめです。見た目を変えることで、意識の切り替えがしやすくなるでしょう。
簡潔なコミュニケーションを意識する
テレワークになると、直接人と話す機会が減少するため、チャットなどを利用してコミュニケーションをとるようになります。チャットツールに慣れないうちは「返信に気疲れする」と感じる人もいるでしょう。
内容によっては直接話すよりも伝わりづらいこともあるため、文章を考えているうちに疲れてしまいます。チャットの返信は労力も時間もかかるので、社員ができるだけ簡潔なメッセージでやりとりができる環境になるよう心掛けましょう。
作業環境を見直す
テレワークで集中できない人は、作業環境が良くない可能性があります。例えば、以下のような環境で作業をしている人は、見直しを検討しましょう。
- 通信環境が悪い
- 椅子やデスクが合わない
- 物が散らかっていて汚い
ネット環境が安定していないと、作業効率が格段に下がります。ネット環境が悪い場合はWi-Fiやルーターなどの接続機器を見直したり、シェアオフィスなどの利用を検討しましょう。
テレワークの増加により、在宅勤務におすすめの椅子やデスクが多数販売されています。「作業しにくい」と感じている人は、仕事に適したデスクや椅子の見直しがおすすめです。取り組みやすい環境づくりをすることで、集中力が維持しやすくなります。社員に必要なものをヒアリングして、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
タイムスケジュールを作る
自分で予定を組み立てるテレワークは、ついダラダラ作業しがちです。集中力が続かない場合、その日のタイムスケジュールを設定するのが良いでしょう。1日のタイムスケジュールを作ることで、気持ちにメリハリが出て集中しやすくなります。作業効率が悪い人にもおすすめの方法です。
テレワークに慣れないうちはスケジュールを組むことが難しいため、オフィスで勤務していた時のスケジュールを取り入れて作成しましょう。テレワーク中の作業の洗い出し方については下記の資料を参考にしてみてください。「必要な作業が分からない」という方にもおすすめです。
4. 【一人暮らし】テレワークで集中できない時の対策3選
一人暮らしの人が、テレワークで集中できないときの対策を3つ紹介します。
- 適度なコミュニケーションを心掛ける
- 窓を開けてリセットする
- 長時間、座らないようにする
一人暮らしの社員がいる企業は、ぜひ参考にしてみてください。
適度にコミュニケーションをとる
一人暮らしは「気楽でいい」というメリットがありますが、テレワークで緊張感がもてない人も多いでしょう。作業に集中するためには、適度な緊張感が必要です。
必要以上にコミュニケーションをとる必要はありませんが、作業に身が入らないときは人の目がある状況を作るようにしましょう。例えば、チャットツールのメッセージのみでやり取りをしているようであれば、通話を取り入れるのもおすすめです。テレワークでモチベーションを維持するためにも、適度なコミュニケーションを取れる環境づくりを心がけましょう。
窓を開けて日の光を浴びる
テレワークで1日家に居るからといって、カーテンや窓を閉めっぱなしにしていては、身体に悪影響です。作業中に「ボーっとする」「集中できない」と感じている人は、空気中の二酸化炭素の上昇が原因になっている可能性があります。
なるべく2時間に1回くらいは換気を心掛けて、部屋の空気を切り替えることを推奨しましょう。換気をすると頭がすっきりするので、作業効率アップにつながります。テレワークで家から出ない人は、朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びるよう勧めてください。朝日光を浴びると、体内時計がリセットされて集中力が維持しやすくなるなどのメリットがあります。
座りっぱなしを避ける
人間の集中力は、それほど長く持ちません。長い時間座りっぱなしでいると、ダラダラと効率の悪い作業をしてしまいがちです。テレワーク中に集中力を高めるためには、こまめな休憩が必要です。例えば、30分おきに5分ほど休むなどして、適度に休憩を取り入れましょう。
時間に余裕のある方は、外に出て散歩したりベランダで背伸びしたりするのもおすすめです。集中力を維持するだけでなく、運動不足やリラックス効果が期待できます。
5. テレワークに集中できる環境を整えるなら勤怠管理ツールをご検討ください
テレワークによる集中力や作業効率の低下に対して、企業の対策としては勤怠管理ツールの活用がおすすめです。
テレワークで集中できず、作業効率が低下している人の多くは、プライベートと切り替えができていません。生活にメリハリがないと、集中力や作業効率が低下してしまいます。
勤怠管理システムを利用することで、仕事とプライベートの時間を明確に分けることができ、集中力や作業効率の向上につながります。
また、テレワーク導入にあたっての企業の課題は社員の生産性管理だけではありません。オフィス外での作業には適切な情報セキュリティ対策が必要です。たとえば、テレワークには社内データの持ち出しによる情報漏えいのリスクが伴います。
このような情報漏えいの対策にはリモートアクセスツールの利用がおすすめです。リモートアクセスツールを利用することで、データを持ち出すことなく、オフィス外での作業が可能になります。
6. テレワークで集中できないときは具体的な対策を取り入れよう
テレワークで集中できない主な理由は、以下のとおりです。
- 家族や同居人と暮らしている
- スマートフォンをよく触る
- 生活習慣が乱れている
- 間食をよくする
作業に集中できない理由は人それぞれですが、原因に合わせた対策をとることが大切です。例えば、スマートフォンなどの集中を妨げるアイテムは、目に入らないように別室に置くなどの、ルールを定めて社員の作業効率アップにつなげましょう。