2025年4月1日利用分より、フレッツ 光ネクスト(一部サービスタイプ)の月額利用料を改定します。詳細はこちら別ウィンドウで開きますをご確認ください。

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2023.05.22 (Mon)

【完全版】スマートシティ構想とは?定義やICT・IoTについても分かりやすく解説

posted by NTT東日本

スマートシティ構想とは、IoTやAIなどICTをはじめとした先端技術を用いて社会問題を解消し、持続可能な都市づくりをめざすことです。 現代の都市は、ますます複雑化し人口増加や温暖化などの問題を抱えています。そこで、スマートシティ構想が注目されています。しかし、実際にどのような取り組みがされているのか、どのようなメリットがあるのか、わかりにくい部分もあります。 そこで今回の記事では、スマートシティ構想について詳しく解説していきます。スマートシティに興味がある方やスマートシティでどのようなことが実現するのか知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

スマートシティ構想とは?ICT・IoTについても解説


現代社会において都市の持つ課題は深刻です。交通渋滞や公害、防災など多くの問題が都市には存在します。これらを解決する手段としてスマートシティ構想が注目を浴びています。この章ではスマートシティ構想の概要について解説します。

スマートシティ構想の意味

スマートシティは、内閣府によって以下のように定義されています。

”ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場”
参照元:スマートシティ-Society5.0-科学技術政策 -内閣府別ウィンドウで開きます

スマートシティ構想とは地域問題をICT・IoT技術で解決できる価値のある都市の形成をめざしています。これらを実現するには主に下の3つの要素を満たすことが重要視されています。

 ・CTによる都市インフラの適切化
 ・住民に対する公共サービスの提供
 ・社会課題の解決

ICT・IoTとは【スマートシティで活用される技術】

ICTとは、情報通信技術の略称であり、情報の収集・処理・共有などができます。また、IoTとは、さまざまなモノをインターネットに接続し、相互に情報をやり取りすることで自動的に制御や処理を行う仕組みです。

ICTとIoTは、スマートシティ構想において大きな役割を担っています。たとえば、ICT・IoTによる都市のカメラから集めた情報を利用することで適切な交通経路を提示し、交通渋滞の軽減や公害の低減が可能にしたり、地滑りの可能性がある地帯を監視し警戒したり、高齢者のオンライン診療などに活用することで、防災対策や高齢者の生活の質の向上など幅広くさまざまな都市の問題の解決につながります。

スマートシティが注目される3つの理由

スマートシティが注目を集める理由は、大きく分けて以下の3つがあげられます。

 ・災害被害の低減による安全な都市の構築
 ・人手不足の解消
 ・利便性向上による生活の質の向上

この章では、スマートシティ構想の推進が注目されている理由について、詳しく解説します。

災害などによる損失・被害の低減

スマートシティ構想では、ICT・IoTを活用して災害の被害を低減できるという点で注目されています。

ICT・IoTを用いて、都市部や災害が予期される地域の情報をカメラやドローンでデータを集めAIでリアルタイムに情報の分析を行います。得られたデータから災害を予期したり、発生時に状況をすぐに確認し即応に当たることを可能にします。

人手不足に対する対策

スマートシティは、ICTやIoTを活用し人間の負担を減らし作業コストを減少させるという点で、人手不足に対する解決策として注目されています。

ICT・IoTを活用すれば、データの収集・分析といった作業コストを軽減でき、交通渋滞の緩和の要因から運送業者の運送コストなどを下げることが可能です。​

市民の利便性の向上と生活の質の向上

スマートシティは市民の利便性の向上や生活の質の向上にもつながります。たとえば自動運転車や配車アプリの普及により、都市部の交通渋滞や駐車場不足といった問題が改善され、快適な移動が実現します。

医療分野においてもICTやIoTをオンライン診療やセンサーによる見守りに活用することで、遠隔診療や在宅医療の充実が図られます。これにより、高齢者や障がい者など、外出が困難な人たちも安心して医療サービスを受けられます。

スマートシティの実現でできるようになる6つのこと

都市や地方における課題を解決し、住民の生活の質を向上させるためにICTやIoTなどの新技術を活用する構想がスマートシティです。

この章では、スマートシティの実現でできるようになる6つのことについて解説します。

災害の危険性のある場所の管理・監視

スマートシティでは、災害の危険性のある場所を監視することが可能になります。災害の恐れがある場所にセンサーを設置することによって、地震や洪水などの自然災害の発生を早期に検知・予期できます。また、監視カメラやドローンを活用して災害発生時の状況をリアルタイムで把握し、迅速かつ正確な対応が可能です。

さらに、災害発生時にはスマートフォンやモニターなどを活用して、住民に的確かつ迅速な情報提供が可能になります。適切な情報提供によって被害を最小限に食い止められ、災害復旧のスピードアップにもつながります。

■AI外観検査ソリューションについて、詳しく知りたい方はこちら
AI外観検査ソリューション

道路交通の改革

スマートシティが実現すると、交通渋滞の緩和や交通事故の減少を目的とした道路交通の改革が実現できます。具体的には、自動運転車の普及や交通量の適切化、交通インフラの改善などが挙げられます。

自動運転車はAI技術を活用して自律的に走行し、人為ミスがなくなり複数台で情報を連動できるので、渋滞の解消や事故の減少に寄与します。交通量の交通情報の収集や分析によって、適切なルート案内が可能になります。

ビルの高機能化

スマートシティでは、建物の高機能化が進められます。建物内にセンサーやIoTデバイスを設置することで、省エネや情報セキュリティの向上、健康的な環境の提供などが可能になります。

たとえば、建物内に設置されたセンサーが温度や湿度を感知し、適切な環境を維持できます。また、情報セキュリティ面では、顔認証技術や監視カメラ、センサーを活用して、不審者の侵入や災害の発生を事前に察知し、迅速に対応できます。

犯罪の抑止・被害の低減

ICT・IoTを活用すれば、犯罪を抑止したり犯罪被害を低減できます。

IoTによって防犯カメラが街中のデータをクラウド上に収集し、AIなどによってそのデータをリアルタイムで解析することにより、犯罪が起こりそうな状況を感知し早期に警備員や警察が出動することが可能になり、犯罪行為の抑止や犯罪被害の低減を実現できます。

オンラインによる診療

ICT・IoTは、医療分野においても革新的な変革をもたらします。たとえば、オンラインによる診療が実現されつつあります。オンライン診療は、高齢化社会や人口集中地域での医療サービスの不足を解消するために有効な手段の一つです。

スマートシティが実現すれば、患者が自宅でスマートフォンやパソコンを使用して、医師とオンラインで対話しながら診療を受けられます。また、医療データの共有化やAI技術の活用によって、より正確な診断や治療が可能になります。診療所や病院などの医療施設においても、効率的な運営や設備管理ができるようになります。

農業や配送の自動化

スマートシティでは、スマートファームと呼ばれる農業の自動化技術を導入することで、労働力不足を補えます。また、自動運転車やドローンの普及により、運転手不足に悩む配送業界でも、効率的な配送が可能となります。そのため、人材不足の解消につながると考えられます。

上述した6つのことを実現するにはデータ連携基盤が必須ですが、NTT東日本が提供する「都市OS(FIWARE) on REIWA」なら、政府が提示する要件を満たしつつ、地域の環境整備を可能になります。地域に有効なデータの活用と機密性の高い環境構築を実現してスマートシティに準拠した体制を整えましょう。

■都市OS(FIWARE) on REIWAについて、詳しく知りたい方はこちら
都市OS(FIWARE) on REIWA

NTT東日本の「AI外観検査ソリューション」でスマートシティの実現へ

スマートシティの実現には、ICTやIoT技術を活用することが欠かせません。NTT東日本は、内閣府が推進する「都市OS・スマートシティ構想」に準拠する形で、IoTプラットフォームの機能を拡充する「AI外観検査ソリューション」を提供しています。

「AI外観検査ソリューション」の導入により、ビルの入退室の管理や浸水・湿温度の自動管理など施設のメンテナンスを効率化し、地滑りや積雪などをセンサーを用いた監視などで防犯・防災の業務負担を軽減できます。スマートシティの基盤整備を検討している方は、以下のリンクを参考にしてください。

■AI外観検査ソリューションについて、詳しく知りたい方はこちら
AI外観検査ソリューション

スマートシティを実現する上での2つの懸念点

ここまででスマートシティ構想で実現したいことや実現する上で必要になることを解説してきましたが、この章では、スマートシティの実現をめざす中で、どんな懸念点があるのかをみていきます。

監視によるプライバシーの侵害

スマートシティ構想を実現する上で最初に考えられるのが、「監視によるプライバシー」の侵害です

スマートシティ構想の実現できるようになることの例の中には、個人情報を扱いそのデータを分析する必要があるものがあります。これらのデータを配慮せずに利用すると、個人情報の流出や個人の特定が行われ、重大なプライバシー侵害を引き起されます。

そのため、データの安全性を確保するためには、情報セキュリティ対策を強化する必要があります。

AI外観検査ソリューション

詳しく知りたい方はこちら

サイバー攻撃やネットワークトラブルのリスク

次にスマートシティ構想の実現をする上で考えられるリスクとしては、「サイバー攻撃やネットワークトラブルのリスク」という点があります。

スマートシティ構想では、ICT・IoTを活用して街づくりを行うため、サイバー攻撃やネットワークトラブルが発生すると街のシステムが被害を受ける可能性があります。

これらのリスクを回避するには、サイバー攻撃に対しては情報セキュリティ対策・強化、ネットワークトラブルには高い技術力で緻密なネットワークの構築が挙げられます。また、トラブル発生時にあらかじめ対処手順を定めておくといった方法もあるでしょう

身近なところにも取り入れられるスマートシティ構想

スマートシティは、ICTやIoT技術を活用した持続可能性と利便性の高い都市の実現をめざしています。スマートシティの実現によって、環境対策や人手不足の解消、生活の利便性の向上など、よりスマートな都市の実現につながります。身近なところからスマートシティの実現を目ざすことが、より持続可能で快適な都市の実現につながるでしょう。

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