プロジェクト
概要
プロジェクトとは、特定の目的を達成するための計画のことである。
この特定の目的を達成するため、選抜されたメンバーにより構成される組織をプロジェクトチームと呼び、チーム内において意思決定を実施し、プロジェクトの進捗を管理する人を、プロジェクトリーダー、またはプロジェクトマネージャーと呼ぶ。
プロジェクトを新たに立ち上げることで、目的に特化した業務に専念できるので、迅速に目的を達成することが可能となるメリットがある。
種類
プロジェクトの発生から完了までを分類すると「立ち上げ」「計画」「実行」「コントロール」「完了」に分けられる。立ち上げは、プロジェクトの実施によりどのようなメリットを享受できるかを評価するものである。その後、プロジェクトのクオリテイー、コスト、期間についてどのような範囲で実行するかの計画をし、実行する。コントロールは、プロジェクトの実行中に何らかの問題が発生していないかを監視し、問題が発生していれば正しい方向に導く。そして事前に決められた完了条件を達成することでプロジェクトは完了する。
シーン
プロジェクトの規模は大小あり、特定のプロジェクトを専門に遂行する組織を作る場合もあれば、組織内で複数のプロジェクトを実施し組織のメンバーが複数のプロジェクトを掛け持ちする場合もある。
プロジェクトにおいては、メンバー同士の意思疎通が必要不可欠であるが、大規模なプロジェクトになると、それぞれのメンバーの考えがずれることが多くなり、コミュニケーションが上手くいかない場合が出てくる。小規模なプロジェクトであれば、大規模なプロジェクトと比較しコミュニケーションは取りやすいが、メンバーの知識やスキルは大規模なプロジェクトに比べると個人の能力に依存する比率が高い。プロジェクトの特性によって、メンバーの人選や、コストの試算、納期などのスケジュールの目処を付けてから、目標を明確化することが必要となる。
歴史
プロジェクトの管理については1950年頃からその考え方が生まれており、1980年代にプロジェクト管理のための知見を集めたPMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)が、アメリカのプロジェクトマネジメント協会により制定された。近年では、このPMBOKを用いたプロジェクトの管理についての資格であるPMPも登場し、この資格を取得してプロジェクトのマネジメントに活かす人も増えてきている。