用語解説 

ワードプロセッサ

概要

 ワードプロセッサとは、文書作成に特化したコンピューターのことである。略してワープロとも呼ばれる。ワードプロセッサを利用することで、手書きよりも整ったレイアウトや、綺麗な文字で文書を作成することが可能となる。逆にワードプロセッサのデメリットとしてあげられるのは、人によっては手書きの文書と比べて、気持ちがこもっていないと取られる可能性もあるため、対人に向けた手紙などの作成においては手書きが好まれる場合もある。

種類

 ワードプロセッサには先述のような文書作成を専門とした専用機と、パソコンなどにインストールされるソフトウェアがある。ソフトウェアとしてのワードプロセッサはワープロソフトと呼ばれ、文書作成や表の描画、印刷などを可能とする。ワードプロセッサソフトウェアとして現在最も有名でシェアも高いものは、Microsoft社のワードである。

シーン

 現在は、ワードプロセッサ専用機を利用する機会は少ないが、パソコンにインストールされたワードプロセッサソフトの利用頻度は多い。ビジネスにおける契約書や請求書などの公式文書や、チラシの作成などに用いることが可能である。ワードプロセッサソフトは、パソコンに複数インストールすることが可能であり、用途に応じて使い分けることができる。さらに、履歴書を書く場合においてワープロソフトで記載することも可能である。近年ではパソコンの普及が進むことで、履歴書にワープロソフトで作成することも珍しくはなくなったが、会社や人によっては手書きの方が好まれる場合もあり、現在でもどちらが良いかという明確な結論は出ていない。

歴史

 世界初のワードプロセッサ専用機は1964年に発表され、日本においては1978年に初めてのワードプロセッサが発表された。その後1980年代には複数のメーカーによりワードプロセッサが発売され、価格も購入しやすい値段へと推移していった。この頃のワードプロセッサは、本体にモニターとキーボード、プリンターが一体となった形式のものが多く、文書作成から印刷までに対応したものが多かった。価格が安価になることで各企業にもワードプロセッサが導入されていき、さらに各家庭にも普及していった。しかし1990年代中頃からのインターネットとパソコンの普及によってワードプロセッサの売れ行きは伸び悩み、現在では各メーカーでは生産が中止されている。

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