2016.2.1 (Mon)
キーマンズボイス(第19回)
株式会社サカタのタネ 代表取締役社長 坂田 宏 氏概要
プロモーションとは、商品に対して消費者の購買意欲を高めるための活動のことである。販売促進とも呼ばれる。プロモーションのメリットは、消費者がその商品の存在を知り、商品の特徴を知ることで潜在的な魅力に気付き、購買へと繋がる可能性が高まる点が挙げられる。デメリットとしては、ある程度のコストがかかってしまう点がある。
種類
プロモーションの種類としては、大きく分けて「広告」「イベント」「直接のコミュニケーション」がある。
広告は、テレビコマーシャル(CM)や新聞のチラシ、音楽などのプロモーションビデオ(PV)、近年ではインターネットのウェブサイトに貼られた広告などがあげられる。テレビコマーシャルにおいては、番組の視聴者層に応じたものを放送することで、販売促進効果を高めることができる。インターネットの広告では、検索した言葉をもとにした広告を表示させることが可能である。
イベント形式のプロモーションは、企業による展示会、ショールームなどがある。展示会などは同系列の商品を扱うことでターゲットを絞ることが可能となる。
直接コミュニケーションを取るプロモーションとしては、電話による勧奨(テレマーケティング)、個人宛に広告の郵送もしくはメール(ダイレクトメール)などがあげられる。
シーン
プロモーションを外部に委託する場合は、プロモーションという言葉が先述したようにさまざまな手法や意味を持つため、プロモーションを実施する側と委託する側で、プロモーションの意味や定義を摺合せしておくことが必要である。
プロモーションは実施することも重要であるが、その後の分析も非常に重要な要素となっている。どの手法を用いた際に、どれだけ販売数が伸びたか、どの時間帯が効果的であったかなど、さまざまな指標、及び基準をもとに分析し、次回のプロモーションの計画を立てて、再度実行する、ということを繰り返す必要がある。しかし、闇雲にさまざまな手法のプロモーションを行うと費用がかさむため、事前に効果的な手法を選定し、特定のターゲットに狙いを絞ったかたちでプロモーションを実施すると良い。
歴史
プロモーションの手法はそれを載せる媒体が普及すると同時に誕生している。たとえばテレビが登場した1950年代には、テレビコマーシャルが始まり、インターネットが普及した1990年代にはウェブサイト上に広告が掲載されはじめた。