2016.2.1 (Mon)
お悩み解決コラム(第2回)
社員を辞めさせない会社をつくるには概要
ロジカルシンキングとは、論理的思考のことである。論理的思考とは、難しい物事を説明する際に、簡単な物事を複数組み合わせることで誰から見ても矛盾のない理屈を組み立てて説明し、相手を納得させるための思考のことであり、それらを行うためのスキルである。
ロジカルシンキングと並んで、クリティカルシンキング(批判的思考法)という言葉が用いられることもある。ロジカルシンキングのスキルを身につけることは、仕事相手との調整しやすさに繋がるためビジネスマンが身につけておきたいスキルのひとつである。
またロジカルシンキングにはさまざまな手法があり、そのやり方を学ぶことでいつでも身につけることができるため、学び始めるのに遅いといったことはない。
種類
ロジカルシンキングの代表的な手法として、物事の考え方の手法である演繹法や帰納法、物事を分類する手法であるMECE(Mutually Exclusive collectively Exhaustive)やフレームワークなどがある。
演繹法は「AであるからBである、ゆえにCであると言える」というように、Aという簡単な物事から、難解なCの結論を導き出すための手法である。逆に帰納法は多くの事実、結果を集め、そこから結論を導き出す手法である。
MECEは物事を分類する際に、漏れや重複がないように分ける考え方のことである。たとえば生き物を人間とそれ以外に分けると漏れや重複はないが、生き物を哺乳類、人間、爬虫類...などのように分けると漏れや重複がありMECEにならない。
このMECEの考え方を使い、さまざまな切り口から物事を分類、分析することで問題解決につなげる方法がフレームワークという考え方である。フレームワークの例としては、たとえば長いものと短いもの、高価なものと安いものという基準をつくり、Aという商品は短いが高価、Bは長くて高価、というような分類をし、その分布を見て分析をし、結果を導くといったものがある。
シーン
ロジカルシンキングにはさまざまな手法があるが、それらは他者とコミュニケーションを取る際や、自らが問題解決のために机上などで検討する際に用いることが多い。難解な問題を解決し、それを説明し納得してもらうためには必須のスキルである。しかしながら、人によっては理論や理屈のみで説明されることを好まない場合もあるため、あくまでもロジカルシンキングは基礎的な技術と捉えることが重要である。
歴史
ロジカルシンキングという言葉が有名になったのは、2001年に同名の著書が出版されたことがきっかけであり、その手法が紹介されたことにより、ビジネスマンの必須スキルとして日本でも広まっていった。