2016.11.24 (Thu)
理想的な会社の在り方とは(第7回)
日産と日立の例に学ぶ、新たなリーダーの育成法概要
ヘッドハンティングとは、ある企業に在籍している優秀な人材を、自社企業もしくは他の企業へと転職させることである。このヘッドハンティングを実施する人をヘッドハンターと呼ぶ。ヘッドハンターは人材紹介会社などの企業に在籍し、優秀な人材が欲しい企業が人材紹介会社に対してヘッドハンティングを依頼する場合が多い。
ヘッドハンティングのメリットは、他企業で経営の手腕がある人材を自社に招くことで、赤字経営の黒字化など、会社に大きな利益をもたらすことが期待される点がある。逆にヘッドハンティングのデメリットとしては、引き抜く人の待遇を前の企業よりも良くする必要があったり、ヘッドハンターに依頼するために費用が掛かったりと、さまざまなコストがかかる点がある。
種類
ヘッドハンティングの種類としては、大きくは登録型とサーチ型に分けられる。
登録型のヘッドハンティングは、ヘッドハンティングをされたい人、主に転職をしたい人が申し出て、その人を人材紹介会社が転職先を斡旋するタイプのものである。サーチ型のヘッドハンティングは、優秀な人材を必要とする企業が人材紹介会社に依頼することで、ヘッドハンターは条件に合う人材を探し、転職をもちかけるタイプのものである。ヘッドハンティングの意味として近いのはサーチ型であるが、登録型も広い意味でのヘッドハンティングとされている。
シーン
自らヘッドハンティングされた場合、注意すべき点としては給料や福利厚生などの待遇はもちろんであるが、なぜ自分を必要としているかという部分も、しっかりとヘッドハンターに確認する必要がある。ヘッドハンティングをされて転職した先の企業が、ただ単に人材不足で人手が足りなかっただけという可能性もある。この場合、ヘッドハンティングではなくアームハンティングを受けたという表現をする場合もある。これは、自分の頭脳(=ヘッド)を買われたわけでなく、ただの労働力(=アーム)として必要とされたことを意味する。そのため、どのような経緯で自分を誘うに至ったか、さらに自分のどの部分が必要とされているかをしっかりヒアリングすることが重要である。
歴史
ヘッドハンティングは、海外で1930年ごろから行われていたとされているが、日本では終身雇用の考え方が近年に至るまであったため、それほど馴染みは深くない。しかし外資系企業が増え、外部の経営者を自社社長などの経営陣に招くといったヘッドハンティングに関するニュースが報道されることが、日本でも増えつつある。