CDN
概要
CDNとは(Content Delivery Network=コンテンツデリバリーネットワーク)の略であり、Webコンテンツをスピーディーに配信できるように工夫されたネットワークを指す。
目的はコンテンツ配信の負荷軽減
インターネット人口と接続端末が飛躍的に増え、他方では2K4Kの動画配信などWebコンテンツが大容量化している。しかしWebサーバーには処理能力やネットワークの帯域幅の制約があり、大量の利用者が同時にアクセスすると、どうしてもレスポンスが低下してしまう。
こうした問題を解決するために作られたネットワークの仕組みがCDNである。
CDNの仕組み
動画などのコンテンツを収納したサーバーをオリジンサーバーと呼ぶ。このオリジンサーバーに対してアクセスが集中すると、サーバーやネットワークの負荷が高くなり、利用者へのコンテンツ配信に不具合が生じる。そこでWebコンテンツのコピー(キャッシュ)を保存した複数のサーバーを、利用者に近いネットワークに設置する(キャッシュサーバー、エッジサーバー)。
利用者からリクエストがあった際は、DNSの設定で代理のサーバーに導く記述をしておくことで、最も近い場所にあるサーバーが代理でコンテンツを配信する。これによってオリジンサーバーの負荷を分散し、安定したコンテンツ配信が可能になる。
CDNは各社からCDNサービスとして提供されている。
用途
伝統的な用途としてはWebサイトで動画配信やソフトウェアのバージョンアップに伴うファイルの配布などがあったが、近年では、WordPressなどの動的CMSを使ったWebサイトでも、ページ表示の高速化・サーバー負荷の軽減をするためにCDNが採用されている。
関連項目:コンテンツ