2016.2.1 (Mon)
オフィスソフト使いこなし(第6回)
エクセルのグラフを活用しよう概要
ウィザードとは、パソコンでは初心者向け(または初期導入時)に用意されたある処理の手続きや操作手順を、ユーザーにわかりやすく対話形式で順に操作を導いて進めていくためのものである。熟練したユーザーであれば、このウィザードに頼ることなく操作手順も容易に進められるであろうが、初心者や新しい周辺装置を追加設定する場合などにおいては、メーカーが用意したウィザードに従って操作を進めると間違いがなくてよい。
種類
ウィザードの種類としては、用途ごとに分類できる。「システム導入時の初期設定やその他のシステム設定を行う場合に手順を導くためのウィザード」、「システムプログラムやアプリケーションプログラムをインストールする場合に手順を導くためのウィザード」、「バックアップやメンテナンスを行う場合に手順を導くためのウィザード」、「エラー発生時などから復旧するための手順を導くためのウィザード」の4種類に大きく分類できる。いずれもユーザーが必要な手順を間違えないために用意された機能である。
長所・短所
ウィザードは、パソコンのOS(Windowsなどのオペレーティングシステム)で主に用いられる手法であるが、初心者にとってはありがたい機能である反面、上級者にとっては歯がゆい機能であるとも言える。ウィザードを利用することで、目的の処理(たとえばアプリケーションプログラムのインストール)をパソコンの取り扱い説明書(マニュアル)などを読み直さなくてもできるという点では、初心者や操作に慣れていないユーザーにとっては頼りになる機能である。
しかし、上級者にとっては、目的の処理によってはウィザードを使用することなくできる場合もある。特にウィザードを使用して処理を進める場合、本来必要でない手順のルートも順に確認して進めるため融通が利かないともいえる。ウィザードもひとつのプログラムでありメーカーが用意した機能だからである。
気を付けるべきポイント
ウィザードという言葉は、あまり一般的でないためパソコンに慣れ親しんでいないユーザーにとってはわかりにくい(理解しづらい)言葉であるといえる。しかし、トラブルが発生してメーカーのサポートと電話などでやり取りする場合、たいていの場合エラー原因の調査や復旧のためにウィザードを使用して行うことが多く、その存在と意味は理解しておきたい。