WebRTC
概要
WebRTC(Web Real-Time Communication)は、ウェブブラウザやモバイルアプリでリアルタイム通信を行うための技術である。プラグインをインストールしたり、別のアプリをダウンロードすることなく、標準のウェブウェブブラウザ間でボイスチャット、ビデオチャット、ファイル共有などを行うことができるので利便性が高い。
WebRTCは、Googleによってオープンソース化され、ウェブ技術の標準化を行うW3Cによって標準化が進められてきた。アップル、Google、マイクロソフトなどがWebRTCのプロジェクトに参画しており、ほぼすべての最新ブラウザでサポートしている。
背景
新型コロナや働き方改革などの影響を受け、近年、ビジネス・コミュニケーションはオンライン会議で行うことが一般的になっている。ビジネス層だけではなく、教育、就職、行事、飲み会、さらに日常の会話にいたるまで、さまざまなシーンでビデオチャットが使われるようになっている。
こうした時代背景から、多様な機能を持ったWebRTCベースの動画チャット/オンライン会議サービスが各社から提供されて利用されている。またZoomやMicrosoft TeamsやLINEミーティングといった、WebRTCとは異なる技術を用いたビデオ通話/会議サービスも人気がある。
活用
現在 WebRTCはさまざまな分野で利用されている。例としてウェブ会議、ウェブ面接、オンライン営業などのビジネスシーンではもちろん、オンライン教育、ボイスチャットなどが挙げられる。今後はより高速で大容量の通信ができる5Gの普及とともに、遠隔医療、監視、映像配信、VRライブ配信など、利用シーンはさらに拡大していくと考えられている。