2016.2.1 (Mon)
キーマンズボイス(第14回)
株式会社ネクスト 代表取締役社長 井上 高志 氏概要
セルフエスティームとは、自尊心、自己を肯定することを意味する。セルフエスティームが高い、低いという使い方をする。
日本語では自尊心はプライドという意味も持つが、セルフエスティームはプライドが高い、低いという意味ではなく、自分のやっていることに自信や誇りを持ち、心に余裕が生まれることであり、その結果として他者のことに気を配ることができる。
セルフエスティームを高めるメリットとしては、自分のことが好きになることで、心と体調を整えることが可能になる。逆にセルフエスティームが低いと、自分に自信がなくなり、さらに酷い場合には、うつ病などになる場合もある。
種類
セルフエスティームの提唱者によると、セルフエスティームは自己有能感、自己重要感、自己好感の3種類に分類される。
自己有能感とは、自分は仕事ができている、もしくは会社に貢献できておりその能力を認められていると感じることである。自己重要感とは、自分が価値のある人間である、必要とされていると感じることである。自己好感とは、自分は他人から好かれていると感じることである。
これら全てが満たされていないとセルフエスティームが高いというわけではなく、ひとつだけが満たされていてもセルフエスティームは高まる。
シーン
セルフエスティームを高めることで、自らの心身が健康となるだけでなく、仕事において生産性を高めることができ、周囲に対しても良い影響を及ぼすことが認められている。
企業において社員のセルフエスティームが高い状態を維持することは、社員が病気になってしまったり、転職したりすることを防ぐためにも重要である。それぞれが明確に仕事において貢献できる環境づくりや、人格を否定した発言をしないことや、無駄な作業を実施させないことなどの職場での取り組みが必要となる。
個人でセルフエスティームを高める方法としては、各人でそれぞれ有効な方法が異なるため一概には決めることはできないが、長所や短所の全てを含めた自分を肯定し、小さなことでも自らがやったことを認め、褒めることや、自分が好きなことを好きなだけ実施することが、セルフエスティームを高める方法として良く実施されている。
歴史
セルフエスティームは、企業だけでなく子どもに対する教育現場ではより早く用いられてきた概念である。子どもにとってセルフエスティームが高い状態にあることは、より生き生きと成長するために必要とされている。