2016.2.1 (Mon)
朝礼ネタ帳(第10回)
質問する力を鍛えよう概要
オープンクエスチョン及びクローズドクエスチョンは、質問方法を2種類に分類したものである。 相手が「はい」か「いいえ」で回答できる質問、もしくは質問者が提示した選択肢から回答者が選択するような質問のことをクローズドクエスチョンと呼ぶ。 回答者が自由な発想で回答ができる質問のことを、オープンクエスチョンと呼ぶ。 ふたつの質問方法を使い分ける意図は、オープンクエスチョンは回答者の発想で自由な回答ができるため、質問者の発想にはない回答が返ってくることもあり、新たな知識や知見が得られるなどがメリットである。しかし回答者が質問の真意を理解していない場合、的外れの回答になることがデメリットである。 クローズドクエスチョンは回答を選択すれば良いので、意見の多数決を取りやすい点などがメリットである。しかし回答が予想の範疇なので、新たな知識や知見が期待できない点がデメリットである。
種類
オープンクエスチョンの質問には「5W1H」と呼ばれる手法がある。5W1Hとは、いつ(When)、誰が(Who)、どこで(Where)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)という5個のWと1個のHによって質問を進めていく手法である。質問の意図を理解しやすくすることで、選択肢のない質問に対して、回答者が答えやすくなるというメリットがある。 回答者は、5W1Hを踏まえて解答をすれば、不要な質問を減らすことが可能であるため、回答を述べる際には5W1Hを意識しておきたい。
シーン
会議などを行った場合に、議題の結論に対しての可否を出席者に問いたい場合は、クローズドクエスチョンを用いる。 結論ではなく提案などを吟味したい場合なら、オープンクエスチョンにより回答者の考えを聞き、さまざまな回答によって議論を活性化させることができる。そこからディスカッション(話し合い、討論)に展開した場合に、自らが場を支配し、意図した結論に導きたいときは、クローズドクエスチョンを用いるとスムーズに導くことができる。 このような場面でクローズドクエスチョンを用いるとき、選択を迫るような内容の質問になりやすく、回答者に圧迫感を与えてしまう。導き出された結論に対しても、心象が悪くなるので、質問の内容に注意を払うべきである。