インターフェース
概要
インターフェースとは、機器同士あるいは人間と機器といったように、ふたつ以上の異なるモノの間で、情報のやり取りを行う際の規格や仕様のことを指す。
種類
インターフェースは、大きく3つの種類がある。まず「ハードウェア・インターフェース」は、コンピューターと周辺機器(ディスプレイやキーボード、マウスなど)を接続するための規格のことであり、より具体的には、周辺機器同士を繋ぐためのコネクターの規格を指す。「ソフトウェア・インターフェース」は、異なるソフトウェア同士が通信を行う際、どのようなやりとりを行うのかを定めたルールを指す。
「ユーザー・インターフェース」は、人間がコンピューターやタブレット端末、スマートフォンなどを利用する際、情報を入力したり、受け取ったりするための仕組みを指す。ユーザー・インターフェースを用いることで、たとえば人間が必要な情報を画面上に入力し、機器は受け取った指令から導き出した結果を画面上に出力できる。
歴史
ここでは触れる機会が多いユーザー・インターフェースの歴史を記す。ユーザー・インターフェースは、いかに人間がコンピューターを「わかりやすく」使えるかに焦点を当てて、改善されてきた歴史がある。当初のユーザー・インターフェースはCUI(Character User Interface)と呼ばれる、コンピューターの画面上に文字を入力し、命令を出すことで通信を行う形式が主流であった。しかし命令するためにどのような文字を入力するかはあらかじめ決められており、そのためには専門的な知識が必要なため、一般の利用者がコンピューターを操作することは難しかった。その後、GUI(Graphical User Interface)と呼ばれる、視覚的な操作が行えるコンピューターが1970年台に開発され、1984年にはアメリカのApple社がGUIを採用した「Macintosh(マッキントッシュ)」を発売したことで、パソコンの普及は一気に加速した。ユーザー・インターフェイスはさらに進化を遂げ、2000年台後半には、ボタンやキーボードで文字を入力するのではなく、画面上の表示を押すことで操作を可能とする「タッチパネル」なども広まった。