2016.2.1 (Mon)
キーマンズボイス(第17回)
株式会社カカクコム 代表取締役社長 田中 実 氏概要
インタラクティブとは、利用者がパソコンやスマートフォン、タブレット端末等の情報通信機器を利用する際、対話を行うように操作を進めていく形態を指す。加えて、情報の送り手と受け取り手が、相互にコミュニケーションを図れる状態にあることを、インタラクティブと呼ぶ。インタラクティブ(Interactive)とは、「相互の」「双方向の」を意味する英単語である。
背景
コンピュータを利用する際、マウスやキーボードを用いて操作する。利用者からの指令を受けて、コンピュータは結果を出力する。その結果を受けて、利用者は次の操作を行う。ここで、利用者とコンピュータ等の情報通信機器とのやり取りはインタラクティブである。あり、コンピュータと、インターネットが広く普及した背景には、インタラクティブであることが大きな要因となっている。情報を一方的に受け取るのではなく、利用者が操作することで、必要な情報を取捨選択できることは、効率的に情報を入手し、利便性の向上に繋がっている。
シーン
一般的によく利用されているインタラクティブな通信に、金融機関のATMがある。利用者はATMにあるタッチパネルに表示される情報を選択し、あるいは直接声で行われるガイダンスを確認し、必要な操作を行う。またアナログ放送のテレビは、あくまでテレビ局側の番組を一方的に視聴する、いわゆる片方向の通信であったが、デジタル放送化により、テレビ画面上に表示される情報を選択し、番組に参加したり、クイズに回答したりする等の双方向の通信が可能になったことにより、利用者側が能動的に参加できるようになっている。これらがインタラクティブの代表例と言える。 近年では、インタラクティブをより発展させ、主に広告業界で積極的に用いられている。例えば、Webサイトの特定のポイントにマウスのカーソルを合わせることで、通常表示されない新しい画像や動画が表示され、より印象に残るような状態で利用者にアピールできるような仕組みがある。