2016.2.1 (Mon)
オフィスソフト使いこなし(第4回)
エクセルの作業効率をあげよう概要
コマンドとは、IT用語ではユーザーからコンピューターに対しての指示や命令のこという。
コマンドの概念は、大型コンピューターでもパソコンでも同じで、ユーザーインターフェースであるコンソール(パソコンではキーボードのこと)からユーザーがコンピューターに直接指示や命令をするための手段。コンピューターの管理者しか使えないコマンドと、一般ユーザーも使用可能なコマンドのふたつが用意されている。
種類
コマンドはOS(Windowsなどのオペレーティングシステム)ごとに異なるのが通例である。またシステムにより規則性も異なるため互換性がないと思ってよい。
コマンドとして用意されている種類はシステムにより異なるが、ユーザーがコンピューターを使用する上で必要と考えられる指示や命令が用意されている。コマンドは50種類以上用意されている場合がほとんどである。
コマンドにはオプションと呼ばれる詳細な追加指示があり、ユーザーは希望する詳細指示を追加することができる。たとえばMS-DOS(Windows配下で実行するユーザーインターフェース)では、/(スラッシュ)を使用して、コマンドの後ろに追加することができる。Unixでは、-(ハイフン)を使用して、コマンドの後ろに追加する。このオプションのことを、コマンドに対する引数(ひきすう)ということもある。
コマンドを分類すると、参照系のコマンド、実行系のコマンド、管理系のコマンド、に分けることができる。参照系のコマンドは、ユーザーが周辺機器の状態を参照する場合などに使用される。実行系のコマンドは、ユーザーがコンピューターに直接アプリケーションプログラムやシステムプログラムを実行させたい指示を入力する場合に使用される。管理系のコマンドは、一般のユーザーが使用できるコマンドも一部あるが、主にコンピューターの管理者が使用するコマンドであり、コンピューターのメンテナンスを行ったり、トラブルが発生した場合に原因調査や復旧を行ったりするために使用されるコマンドである。
シーン
コマンドは、前述よりわかるように通常の場面で使用するものではない。ユーザーがコンピューターに直接指示や命令をするものであるため、アプリケーションプログラムのみ使用している一般のユーザーはコマンドを使用する機会は少ないといえる。
パソコンが登場した当時においては、ユーザーがコマンドを使用するのは当然のことであったが、WindowsやMacOsの登場によりユーザーはコマンドを意識することなく、パソコンを使用できるようになったため、格段に利便性が高まったといえる。
気を付けるべきポイント
初心者はパソコン使用時に、コマンドを使用するMS-DOSウィンドウを起動して開くのを控えたほうがよい。うっかりミスですべてのファイルを削除してしまうなど復旧不可能な失敗をしてからでは遅いからである。コマンドは、細心の注意が必要なユーザーインターフェースである。