アドネットワーク
概要
アドネットワークとは、インターネットにおける広告を、掲載する先のウェブサイトなどの媒体に対して一括で配信するために構築されたネットワーク、またはその手法のことをいう。
アドネットワークのメリットは、個別のウェブサイトに広告掲載を依頼していく必要がなく、多数のウェブサイトに一括して広告掲載ができる点や、掲載の結果がアドネットワーク側からまとめて提供されるため分析がし易い点がある。
デメリットは、広告を配信するウェブサイトはアドネットワーク側が管理しているため、個々に設定できず、意図しないウェブサイトに掲載される可能性がある点にある。
種類
アドネットワークで掲載できる広告の種類は、文字列のみで内容を伝えるテキスト広告、決まったサイズの画像で内容を伝えるバナー広告、ウェブサイトにアクセスした際に別ウインドウで広告が開くポップアップ広告、スマートフォンのアプリなどで用いられるアイコン広告など、さまざまな種類のものがある。
それぞれの種類の広告は、アドネットワークこと業者によって決まった画像の大きさやファイルサイズ、文字数制限などルールがあるため、フォーマットに合わせる必要がある。
シーン
アドネットワークを利用する際には、まず提供事業者を選択する必要がある。その際に、自らの広告を、どのターゲットに向けて配信したいか、どのような形式で配信したいかを、事前に検討して事業者を選定する。アドネットワーク事業者は、得意分野や実績が異なるため、比較検討して、費用対効果が最も高い事業者を選択する必要がある。
歴史
インターネット広告が出始めたのは1996年頃とされており、当時はバナー広告が主流であった。その後メールでのテキスト広告や、ウェブサイトでのポップアップ型広告など、さまざまな形式でのインターネット広告が産まれた。
しかし、広告主は依然として掲載するためのウェブサイトなどに直接依頼をする必要があり、複数のウェブサイトに対して依頼をすると、広告の形態の違いや、課金の形態、結果報告の形式も違っていたため、広告主にとっては管理が困難であった。
2008年になるとアドネットワークが登場し、先述のような課題を解決するための一括配信ネットワークを構築すること業者が登場し、インターネット広告の利便性を向上させた。