2016.2.1 (Mon)
ICT節電特集(第1回)
ワークスタイルの変化と在宅勤務概要
リモートアクセスとは、通信回線を介して遠隔地などにあるサーバーやパソコンを手元にあるかのように操作が可能になることである。この機能では、遠隔地などのパソコンであっても通信回線を利用して、直接そのパソコンにアクセスが可能になる。
また、企業においては、サーバーの管理は耐震・災害などを考慮してデータセンターでの設置が増えてきている。サーバーに対する操作では、データセンターのサーバーにリモートアクセスで容易にメンテナンスが行えるので、移動時間、交通費削減になる。
リモートアクセスでは、自宅や社外に居ながら社内のシステムやサーバーにアクセスできるので、場所にとらわれない働き方が可能となった。
長所
遠隔地のサーバーやパソコンを直接操作できるので、トラブル時などの緊急事態に対して、時間短縮や交通費を低減できる。また、業務などでの影響を少なくすることができる。
短所
操作される側のパソコンは、電源が投入されていてリモートアクセスできる環境(ソフトウェア製品)が待機状態にあることが前提となる。そのため、すべての状況において使用できるとは限らない。
リモート環境が整っている環境では、企業の外部や内部から不正アクセスが起きるリスクがある。使い方によって機密事項が漏えいすることがあり、リモートアクセス環境については、不正なアクセスに対しての対策が必要となる。
効果
在宅勤務が可能になるので、移動時間の削減、出張費が軽減できるメリットがある。通信回線が整えば、モバイル環境でも対応できるので、働く場所を選ばないノマドワーカーのような働き方も可能となり、場所にとらわれない環境で仕事ができる。
シーン
企業内では、IT管理部門(担当者)が、データセンターに預けているサーバーのメンテナンスや、遠隔地の担当者のパソコンのトラブル対応、操作指導などで利用されるケースがある。
企業の一般社員では、在宅勤務や社外での利用が可能で、社内と同等の仕事ができる。個人の利用に関しては、購入したアプリケーションやパソコン設定で困った時、製品メーカーのサポート担当者がパソコンにアクセスして一緒に画面を見ながら操作を確認できるサービスが行われている。電話やメールでの会話では意味がわからないことでも、同じ画面を見ながら操作ができるので理解しやすく、リモートアクセスを採用する製品メーカーも増えている。
気をつけるべきポイント
外部からの不正なアクセスによって、意図しない方法でパソコン内の情報漏洩がされてしまうことがある。たとえ、企業での利用であっても、機密性の高いデータを扱う部門へのアクセスは設定の考慮が必要となる。