用語解説 

フリーランス

概要

 フリーランスとは、特定の企業と長期雇用関係を結ばず、案件ごとにさまざまな企業と契約を結び、業務を遂行することで対価として費用を受け取り、それにより生計を立てる個人事業主のことである。フリーランスという働き方で働く本人のことをフリーランサーと呼ぶ。

 フリーランスのメリットは、企業から求められる納期までに成果を出しさえすれば、自分の好きな時間に好きな場所で働くことができることや、自分の努力や才能が収入増加に直結するため、優秀なフリーランスは、会社員よりも年収が多くなるケースもあることなどが挙げられる。

 フリーランスのデメリットは、会社員のように毎月決まった給料があるわけではないため、収入が不安定である点や、社会保険などに個人で加入する必要がある点が挙げられる。

種類

 フリーランスの職種は多岐に渡るが、代表的な種類としてはフリーアナウンサーやフリーライター、評論家などのマスメディア関連、イラストレーターやアニメーター、ミュージシャンなどのクリエイティブ関連、プログラマー、翻訳家などの技術関連などが主である。これらの人々は企業に所属することなく、自らの持つ専門的な技術を売りに、人脈を駆使して自分を売り込む営業をすることで仕事を獲得し、業務遂行により対価を得ている。

シーン

 会社員として企業に所属する中で、自分が専門とする分野の知識や技術がほかの人にはないほど優れており、その成果があまり会社での収入に繋がっていないと感じる人は、フリーランスという選択肢もある。

 フリーランスは、かなりの成果を上げ、一般的に名前が知られているレベルでないと、会社員に比べて信頼はないため、各種ローンを組むために銀行からお金を借りることも困難である。仕事を受注するにあたっても、人脈がなければ実績が必要であるため、まずは小さな仕事の成果を積み重ねていかなければ、生活するためのお金も稼ぐことはできない。それらのデメリットも熟考した上で、フリーランスになるか否かを決定すべきである。

歴史

 フリーランス(freelance)の語源は、戦争時に臨時で雇われていた兵士から来ていると言われており、この言葉自体は19世紀頃からあったとされている。その後インターネットの発展とともに、全国の企業とフリーランサーが繋がれる時代になったことで仕事受注の機会も増えたことから、フリーランスによる働き方を選択する人が増えてきている。

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