情報端末に馴染みがなくても
診療を妨げない電子カルテ導入
適用業界・ビジネス分野
- 医療業界
- 医療機関
- 診療所
- 開業医
- クリニック
従来の課題
全国の大病院で電子カルテの普及が進む中、病床規模200床未満の中小病院や診療所ではまだ電子カルテの導入はまだまだ未整備の状況です。診療所での電子カルテ導入を推進するためには、パソコンになじみがなかったり、紙カルテに慣れていたりする医師や看護師、事務スタッフにとって診療の妨げにならないものであることが必須の要件です。患者との対話を重視したい医師はパソコンを操作しながらの診察に抵抗を覚えるケースもあります。
対策例
さまざまな入力方法が可能な電子カルテシステムの導入により、紙カルテに慣れている医師であっても、手書き感覚でカルテを入力することができるため、電子カルテへの変更による負担を感じることなく、患者と向き合う時間を十分に取ることが可能です。処方や処置などの指示は、ボタンをペンでタッチするだけの簡単な操作で行うことができます。もちろん、パソコンの扱いに慣れている医師であればキーボード入力でスピーディに操作することも可能です。
対策例の用途
- カルテ運用管理業務の負荷軽減
- 事務作業の効率アップ
- スタッフ間の情報共有
- 診療情報の一元化
- 診療時間の迅速化
対策例の目的
- 診療への専念
- 医療の質向上
- 事務手続きの省力化
- 従来型診療スタイルの保持
- 事務手続きの効率化
さらに!
診察に応じた各種指示内容は医師がタッチペンで入力し、心拍数や血圧などのバイタルサインは看護師がパソコンで入力する「クラーク形式」を採用した場合は、紙カルテの頃からカルテ記入を負担に感じていた医師にとっては負担を軽減することができ、患者の待ち時間の短縮や、時間をかけてじっくり診療することが可能になります。 患者ごとに管理していた検査データが電子カルテで一元管理されることで、診療情報を探し出す手間の軽減にもつながります。
- 電子カルテシステム
- 従来、医師が紙のカルテに記入していた診療情報を電子化し、データベースに保存するシステム。多様な診療情報を記録・更新するとともに、記録された情報を検索したり分析したりする機能を持つ。一般的に「電子カルテ」と呼ばれる。